不定愁訴
不定愁訴と頭頚部の異常は少なからず関係があります。
昨日も咽頭筋と頭頚部の動きや神経症状について書いてみましたが、このあたりの異常は、ホントに症状が多種多様で、これとこれが関係あると断言できるものは少ないのではないかと思います。
脳は硬膜という膜に包まれています。その膜は、脊髄をも包んでいます。
つまり脳と脊髄は膜でひとつながりになっています。脊髄の皮膚みたいな感じですね。
脳から首のあたりでストレスを受けると、硬膜全体に何らかに異常が起こる可能性はあります。
一部分にのみ出る訳ではなく、全体としてバランスをとるように出るようです。
例えば、左首のあたりの硬膜に影響があると胸髄の右側に何らかの問題が起こるような状態です。これは、他の筋肉や動きとのかかわりによって位置的な問題が起こる為にそうなるのではないかと予測しています。
主に「熱」や「水」の異常のことが多く、「熱」が頭頚部の硬膜に対流すると神経症状がでます。
つまり不定愁訴が出るという訳です。
なぜ、このようなことを数回にわたって書くかというと、そういう症例の人が多いからです。
一年を通して、頭頚部の異常が全身に影響を与えている例は多いのですが、今はどのような症状であっても、ほぼ頭頚部の異常反応が全身に影響を与えているようです。
このような反応の為に不定愁訴がでているとすると、なかなか改善しないのは当然ですね。
風邪をひいたけど、なかなか症状が改善されない等の症状も、これらに当てはまることがあります。
身体全体が疲れている時はもちろん回復に時間がかかります。
この「熱」だけを丁寧にとっても時間がかかるのは間違いありません。
一発で治るという訳にはいかないパターンです。ただ、その裏には胃腸障害や腎機能の低下などの問題も見え隠れするので、この働きを同時にあげていくことも大事なことだろうと思います。
全体を通して身体を見るということがもの凄く必要になってきます。
一時的に何度か調整し、あと定期的に調整をするというパターンです。