いずれあなた魔女の花嫁になる。【新作の裏話とか】
ずっと一作しかなくて「著作紹介というか、ヴぁんぷちゃん紹介でよくね?」みたいな状態だった著作紹介欄が一気に賑やかになった。スクロールできるよ。ねえ、スクロールできる!
まあ、そんなわけで新作が二つ世間様に放出されたわけだが、一個はともかくもう一個。お前は一体なにを目指してるんだ。ラノベ作家ではないのか? みたいなことを言われそうだ。
一個ずつ説明していこう。
一番上。
『いずれあなたになる。』
スマブラを買ったら仕事が来た。嘘だと思われるが本当の話。
集英社が運営している『TanZak』というチャットアプリで公開しているホラー短編。チャットノベルってなに? って聞かれたら「LINEみたいなチャット形式で小説が読める」と説明すると早い。
どういう話かと言うと「殺人鬼がでてきて人を殺すサイコホラー」だ。分かりやすくていいですね。ホラー小説を書いてもいいよ。という話だったので、安直なまでに安直な殺人鬼ホラーを書いた。いいよね、殺人鬼がでてきて人を殺すやつ。分かりやすくて。
主人公はそんな殺人鬼に殺されて、殺人鬼の右腕に魂が引っ付いちゃった人。三木戒奈ちゃん。名前は右腕から。腕って《かいな》とも読めちゃうよねっていう。奈をつければとりあえず女の子の名前になると思っている。
裏話としては(裏ってほどでもねえけど)、タイトルの元は大人気百合漫画『やがて君になる』である。このタイトルを初めて聞いたとき、俺は「ホラーかな?」と思ったんだ。いや本当に。好きな人を監禁して、毎日毎日体の一部を摘出して(例えば眼球とか)、自分の一部と交換して好きな人になろうとする狂人とかそういう。そんなことなく、すごく良い百合でしたが。そんな感じで書いていたやつが最終的にこういう感じに変わった。一時期「私はキチガイの右腕」ってタイトルにしていたこともあったけど、キチガイはダメそうだよな……って思ってやめた。本文でも使おうとしたけどダメだったよ。キチガイ。やっぱりダメだね、キチガイ。この場だったら使えるからたくさん使うね、キチガイ。
TanZakではこの後も短編をもう一つ公開する予定になっている。編集氏曰く「青春ゾンビもの」。俺曰く「俺なりの天気の子」です。ところで私は『青春は好きだけど青春ですって面してるやつは嫌い』という大変面倒な読者です。そういう感じで青春ゾンビで天気の子を書きました。続報を待て。
続いて二つ目。
『魔女の花嫁 season beside a witch』
副題の英語、毎回分からなくなるのでいちいち検索をかけている。
英語わっかんねえんだ。こちとら四択〇×救済問題ありの英語テストで2点取ったことがあるんだぞ。高校の英語のテスト、最後まで赤点しか取ったことがなかった。赤点補習は確か英語の教科書を丸写しすることだったような気がする。一年目はめちゃくちゃ大変だったけど、二年目は慣れてさっさと終わらせることができた。他にも赤点補習があったから、こんな答えをうつす作業に時間を割くわけにはいかなかったんだ。数学はテストで100点取る必要があったからな。問題は先に教えてもらったやつ20個から厳選した10個みたいなやつだったからとりあえず20個の解き方を覚えた。公式とかそんなの関係ない。数式は「そういう文字列」だと思って覚えた。だから今も数学の公式は何一つ覚えていない。Σの計算はできない。あれ結局どういうやつなの?
ともかく。
こっちは前のブログで書いた『LINEノベル』にて掲載されている。
暫くiosでしか読むことができなかったんだけど、先日、めでたくandroid版のアプリも公開されたのでこうして宣伝もしている。読んで! 初回三話までは無料で読めて、その先も毎日貰えるチケットと読んだだけ貰えるチケットで無料で読むことができる。だから毎日ちょっとずつ読んだらタダで全部読めちゃうんだ。
どういう話かといえば『魔女のお姉さんと低テンションショタの同棲らぶファンタジー』だ。おねショタだ。
おねショタっていうか、ショタが好きな私としては書けて万々歳な題材だ。ゾンビもでるよ。どこででもだすねきみ。
詳しい内容については動画で紹介しているので、それ以外の話をしよう。
この小説には実は元がある。ずっとドロップボックスの中に眠っていた原稿で、元は『百合』だった。魔女の噂を聞いてお菓子の家にやってきた女の子(主人公)は箒にまたがって空を飛んでいた魔女の最高速度体当たりを喰らってしまって、四肢五体バラバラに吹っ飛んで死んでしまった。さすがに悪いと思った魔女は女の子をクッキーの身体で復活させた。みたいなそんな話。そんな話が巡り巡って、魔女集会タグを通り抜けて、おねショタになったわけだ。
この小説は「#魔女集会で会いましょう」タグのことを少しばかり意識している。あれのbefore部分みたいな小説だと思っていただくと分かりやすいかもしれない。ショタが成長するかどうかは不明だ。まあ、続刊があればねってことで。可能性は低いけど。ショタが大きくなったら俺が悲しい。
しかし百合を書きたいという気分で書いたネタが最終的におねショタになり(最近おねショタにはまっているため)、しかし世間では百合が大流行というところを見ると、めちゃくちゃ商機を逃している気もしないでもない。ラノベも今はファンタジーじゃあなくてラブコメが主流なんでしょう? よく分かってないけど。流行というものはよく分からない。分からないじゃあいけないのは分かってるんだけれども『流行っている』ということを認識したときには既に二番煎じでしかないし。まあ、この小説はラブコメでもあるわけだから、特に問題はなく、商機もまったく逃していないんだけど。そういうことにしておこう。商機とかよく分からない。言っておけばなんかちゃんと考えてる人間だと勘違いしてもらえるかなって思ったから言っただけだ。
あとこの小説パロディが多い。『魔女の子供はやってこない』とか『紗央里ちゃんの家』を読んだことがある人はなんとなく察してくれると信じてる。章タイトルは神聖かまってちゃんの曲がもとになってる。元というか、大体そのままなやつもある。曲を聞くと更に楽しめるかもしれない。楽しんで。続編書けたら部屋の半分が脂肪で埋まるようなデブとか目つきの悪い魔法少女とか出したいなあ。言い訳さえすればどんなキャラも出せちゃうのがファンタジーの良いところですね。そう思っておきましょう。
まあ、そんなわけで二作品。あともう一作もある。
読んでもらえたら嬉しい。
以上。