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じてんしゃにっき

GIOS Mistral をドロップハンドルにしてみた。制作編

2019.09.04 15:09

柊です。ついに禁忌に触れてしまいました。


今回弄りのベースになるのは、高2の頃からの相棒であり初めてのスポーツバイク「GIOS Mistral」です。このブログではこいつに関する記事がやはり多いですが、最近はロードバイクにシフトしており音沙汰なしとなっておりました。

そんなミストラルさんですが、突然変異で現れた例のフラットバーロードによって、ドロップハンドルで1台組めるだけの部品が眠りに就きました。そこで「とりあえずやってまうか!w」的なノリでミストラルのドロハン化計画がスタートしたわけです。

そうと決まれば早々に部品調達。パーツアッセンブルの詳細は別記事なんかで書き綴ろうと思います。

とりあえずバラしていきます。ワイヤーを切って外し、止められている部品を外していくだけなので、特殊な工具が無くても前後ディレイラーやらブレーキやらは外せます。問題はスクエアテーパー式のクランクとカートリッジ式のBBです。

安価なクロスバイクはみんなこれで、自分は今までこいつらを外す工具が無いがためにミストラルのコンポ載せ替えを敬遠していました。

しかしその敬遠を今回で終わらせます。

まず14mmのソケットレンチでクランクのフィキシングボルトを外します。奥に入ってしまっているのでメガネレンチやスパナみたいなタイプの工具では届きません。ソケットレンチのような工具が必要になります。これは左右共に簡単に外れます。

次にコッタレス抜きでクランクを外します。モンキーレンチ等で挟むタイプの工具は嫌いなのでPROのグリップが付いている工具を買いました。しかし今回はなんだか硬く、腕の力ではなかなか外れる気配がなかったので工具を養生した上でゴムハンマーで叩きました。すると段々と工具が動いていき、クランクが外れました。

このクランクがとにかくめちゃくちゃ重いです。「ギザギザの鉄板3枚くっつけました!w」みたいなとんでもない作りなので、安価に作れるのでしょうが重量面は酷いものです。

あとはカートリッジ式BBを専用の工具で外すのみです。これも硬かったのでゴムハンマー先輩で叩きました。今回のMVP工具はゴムハンマーです。

外したクランクとBBです。恐らくこいつらだけで1300gとかあると思います。ホローテック2のBBとクランクに変えるだけで軽く500gは軽量化されるでしょう。もっとかな?

問題のクランクとBBさえ外してしまえば後は今まで何度か組み付けたロードバイクたちと同じ流れです。BBを取り付けクランクを装着。この組み付けやすさ、まさに実家のような安心感。あぁカートリッジ式よ、滅びろ。

などとボヤきながら眺めてみます。5万円のクロスバイクに11sというのもネットでは割と見かけはするものの、いざ自分で組んでみると新鮮です。

そして前後のディレイラーやブレーキを取り付けた姿に早変わり。ブレーキはアーム長90mmのコンパクトVブレーキをチョイス。

およそ3年前に思い描き憧れた姿が思いもよらぬ形で実現されていきます。

あとはワイヤーを通してチェーンを張り、バーテープを巻けば完成です。

メーカーの他車種の名前の付け方を模倣して「GIOS Mistral Drop 105」とでも名付けましょうか。

天下のジャイアントが何をトチ狂ったのか、エスケープのドロップハンドルver.をしれっと出してきたので、うちのミストラルさんは「もしもジオスがエスケープドロップに追随してミストラルドロップを出したら」というイフの世界線での自転車だと言えるでしょう(言えない)。そして後にキャリアを付けてツーリング仕様へと舵を切っていくことになります。

ミストラルに乗り始めてからすぐにドロップハンドル化や105なんかを使った11s化は憧れていたものの、お金もない、部品もない、工具もない、さらには勇気もない、と四拍子揃ってしまっていたために踏み切れずにいましたが、今になってやっと部品が余り始め、工具も増え、終いにはジャイアントが公式でとんでもないものを出してきたために少し勇気が湧いたことでこの自転車が爆誕してしまったと言えます。

組んでみて思ったことは「ドロハンクロスはセカンドバイクとして半ばおふざけで組む自転車だな」ということで、ドロハンクロスを否定するわけではありませんが「メインバイクとしてロードバイクの代わりになり得るものではない」と言えるでしょう。

ただ構想する時も、組んでいる時も、後日乗ってみた時も、なぜか面白いという感覚がその他の感覚に勝ってきたので、様々な面において面白い自転車だと思いました(語彙力)。

次の記事に続きます。