本所七不思議 -其の六-「無灯蕎麦」
2019.09.07 11:00
肌が凍るような寒い冬の夜のこと。
本所の割下水(わりげすい)にかかる橋の上に、
「二八」と太筆で書かれた行灯(あんどん)が置いてある蕎麦屋があった。
おかしなことに、いつも灯はついていない。
店主はどこへ行ったのだろう。
気を利かせた客が火をつけてやるが、たちまちに消えてしまう。
何度つけても消えてしまう。
こうして帰っていった者の家では、
必ず凶事が起こったという・・・。
誰もいない蕎麦屋。
灯を消すのは何者なのだろう・・・。
暗くてよく見えないが、
行灯の上に・・・ 何かが・・・
ぎゃーーーっ!!!!!
本所七不思議、「無灯蕎麦(あかりなしそば)」の話。