『ビューティフル』Interview②
『ビューティフル』出演者インタビュー、三村真緒役の香村泉希(こうむら・みずき)さんです。
(聞き手:坂本樹)
ーーーよろしくお願いします。自己紹介をどうぞ
香村泉希です。前作「対話劇」に続いて再び出演させていただけることになりました。よろしくお願いします。
ーーー脚本の印象は
すごく綺麗だと思いました。言葉遣いがとかではなく、登場人物1人1人の関係性と心情とが、言葉になって劇が作られていて、とても温かくてきれいだなって思いました。
ラストシーンとか台本だけでもジーンときたので、舞台になったらどうなるのかなと。今稽古してますが、これに照明と舞台道具がついたらやばいぞと、とても楽しみです。
ーーー演じるうえで登場人物の関係性はどうとらえてきたか。
この脚本は現代と過去の、「二つの家族」の話としてとらえることもできるわけで、そうとらえたときに対照的な役になる淑子との関係性は考えました。
淑子の手紙を読んでいるときの雰囲気、特に現代との共通項的になる部分はかなり意識しましたね。
稽古場にて。
ーーー役について。
主人公の彼女です。平和な現代を生きる、ごくごく普通の女性。平和の穏やかさの象徴みたいな性格なのかなって思いました。
優しく穏やかな女性になるように気を付けて演じてます。
実は甘酸っぱい台詞とか恋愛系ほんっとにまじで苦手なんです。今まで逃げてきたので笑
がんばります。
ーーー真緒から見た工太郎は
最初は正直「この人のどこがいいんだろう?」って笑
真緒は工太郎のまじめさであったり、絵を描いているときやデザイナーの仕事に取り組むときの真摯さに惹かれたのかなと。
あとほっとけなさというか。そういうところが真緒から見たら可愛いんですかね。
ーーーでも香村さんとしては?
やっぱりこの男どこがいいんだろう笑
ーーーあなたの一番近くにある「戦争体験」について
私の祖母は終戦後の生まれですが、長崎出身なんです。もし曾祖母が爆心地に近いところにいたら、私は生まれてなかったんだ‥‥と。小さい頃にこの話を聞いて、幼いながらにぞっとしたのをよく覚えています。
ーーー最後に意気込みを
是非ご覧ください!お待ちしてます!
香村泉希(こうむら・みずき)
埼玉大学の演劇サークルPetit French Kissに所属するかたわら、多くの外部劇団に客演する。
#1『対話劇』では主人公を演じた。
現在、埼玉大学3年