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落書きアートセラピーの勧め

2019.09.05 03:51

落書きアートが市民権を得てきました。バンクシーBanksyは、イギリスのロンドンから出て来た落書き系覆面芸術家です。アメリカでも1970年代にスプレーやマーカーペンなどでビルの壁や地下鉄に描かれたものはストリートアートとして取り上げられました。キースへリングやバスキアなどのアーテイストもこの系列に入れられています。ニューヨークで始まった落書きは、日本でも見られましたが清掃の対象としてニュースに登場して有名です。

心理学的にも分析心理学の祖ユングの落書きをは有名です。自分の中から湧き上がってくるものに導かれて、自然に円形の図をたくさん落書きしていたのですが、後にマンダラにとてもよく似ていたのを発見し感銘を受けました。その自分の経験からユングはマンダラを描くことを治療に用いる様になったと言われています。

図の左はユングの落書きで、右はアートセラピー参加者Aさんの落書きです。日々のこころの重い荷物を、落書きを描く中にならば、手軽に荷下ろし出来るでしょう。こころの荷物を落とし込み、描けたら壁に貼りましょう!毎日並べて貼りましょう!そこから自分の心を客観的に眺める姿勢が養われます。ここにアートセラピーの大切なエッセンスの一つがあります。アートセラピーは孤独で言葉にならない抑鬱があるときに、身近に手軽に行えます。絵の上手下手でないことは言うまでもありません。自分自身の心の変化のパターンを投影された絵を眺めることで、読み取ることが出來ます。その様にして、心を育てていけば、自分自身のこころの救済にもなりますね。それは人格を育成していく土台作りにもなります。