『ビューティフル』Interview⑤
『ビューティフル』出演者インタビュー、津田淑子役の滝口裕香(たきぐち・ゆか)さんです。
(聞き手:坂本樹)
ーーーよろしくお願いします。自己紹介をどうぞ
滝口裕香です。しらたって呼ばれてます。
明治大学の実験劇場に所属しています。
ーーー脚本の印象は
きれいな話だと思ってます。
戦争に関連した物語はいっぱいありますけど、戦争の悲惨さを抉り出すっていうより、その中での、あとその後の世代の、ひとの想いって部分にあくまで焦点が当たっているなーと。
ーーー演技の中で「現代」「過去」をどうとらえるか。
人の想いというところを見れば現代と過去の共通項はたくさんあって。演じる上で現代と一緒なんだなというのは意識してもらえるようにしています。差異というよりはむしろ同一視してもらいたいですね。
稽古場にて。右が滝口さん
ーーー役について
フライヤーのあらすじにある「曾祖母」が私なんですけど。長い時間を生きてきた人特有のつよさがあるんだろうなって、そういう印象です。あと長台詞しかない人です。
ーーー役に共感できる部分
手紙でやり取りするっていうところで、相手に対して強がったり、相手への気遣いであったり。そういうところで変わらないものは感じます。
でもやはり生きた時代のこともあって「強さ」が違いますよね。
ーーーあなたの一番近くにある「戦争体験」について
多分こういう話じゃないんですけど、恥ずかしいことに「戦争」っていうのを身に迫るものとして意識したのが今年なんですよね。憲法とか国際関係とか。平和が続きますようになんてメッセージの後に、よその国を強烈に貶める書き込み大量に見てヒリヒリしたりとか。別にいつ起こってもおかしくないんだなって、敏感さがようやく生まれてます。今までもずっとこうだったんでしょうけど。
ーーー最後に意気込みをどうぞ
いっぱい喋るのでよろしくお願いします!!
滝口裕香(たきぐち・ゆか)
2016年より実験劇場に所属。大学内の公演を中心に数多くの作品に出演する。
快晴プロジェクトへは初参加。実験劇場同期の坂本の作品には今作が4回目の出演となる。
現在、明治大学4年。