かながわ芸能歳時記 「面神楽(めんかぐら)」( 三浦市三崎/海南神社/11月 )
2019.09.12 15:10
第 21回
漁業の町に残る、暮らしに密着した神楽
面神楽
国固めの舞
面神楽は、毎年11月最初の未(ひつじ)の日の翌日の申(さる)の日と翌々日の酉(とり)の日に、海南神社で奉納されます。演目に合わせたさまざまな面を身につけた氏子の踊り手が、締太鼓、笛の軽快な囃子に合わせ舞う神楽で、三浦市指定重要無形民俗文化財です。
25座の演目があり、その中から毎年10座ほどが奉納されます。舞台を祓い清め国家安泰・五穀豊穣を願う「国固め」で始まり、天照大神の岩戸開きに材をとった「岩戸開き」で終わる流れになっており、その間に神話に基づいた演目や田畑を荒らすキツネを退治する「種まき」など暮らしに即した演目などが演じられます。
中でも漁の安全や大漁祈願を願った「恵比寿の舞」、誰もが知っている昔話「浦島太郎」などは、漁業の町・三崎特有の演目です。
未の日に行なわれる湯立て神事の際に撒かれる霰餅とお湯を頂くと1年間無病息災といわれています。
住所:神奈川県三浦市三崎4-12-11 海南神社
交通:京浜急行「三崎口」駅から三崎港・城ヶ島・通り矢・浜諸磯方面行の
バスで「三崎港」下車 徒歩3分
日程:令和元年11月7日、8日
お問合せ:三浦市教育委員会教育部文化スポーツ課 046-882-1111
●同時期(10、11月)開催のその他の祭り
多古白山神社の小田原囃子
(小田原市扇町/白山神社/10月12日、13日)
湯立神楽(藤沢市/白旗神社/10月28日)
主 催:海南神社面神楽保存神楽師会
協 力:三浦市教育委員会教育部文化スポーツ課
写真提供:三浦市教育委員会教育部文化スポーツ課
恵比寿の舞