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現実は、認知した現実と人間の行動で作られる
https://concept-trade.net/candlestick_chart/05soros/2014051601.html より
【現実は、認知した現実と人間の行動で作られる~ジョージソロスの再帰性理論(認知と反応について)】
■あー、勘違い。
「オオカミが、いる」運転しているとたまに勘違いします。
それもメチャクチャな勘違いです。
ちょっとした影やくぼみが全く別のものに見えます。
おばあさんが、しゃがんでいる。犬がいる。猫がひかれている。
そのぐらいだったらありそうですが、この前なんか「オオカミが、いる」なんでオオカミと思ったのかわかりません。
私の記憶の中のイメージとパターンが合致したのでしょう。
それで、ハンドルを切ったり、スピードを減速しました。
「あっ、警察だ」それは、わざわざ、そう思わせるために人形が置いてあるのです。
何も察知しないよりはいいですが、全然違うものに見えるのも困りますね。
その後の行動が違ってしまいます。
■人間は、
「歪曲された情報」として現実を認識している。
前回にお話ししたことは、人間は、現実そのものを認識していない。
各個人が、現実から、好き勝手に切り出したり、作り出したりして、「歪曲された情報」として現実を認識している。
そのことをお話ししました。
以下の図をご覧ください。
人間は、現実の中にいます。そして、人間は、現実を外側から見ることが出来ません。
そのため、現実を好き勝手に解釈して、現実’(げんじつダッシュ)を現実の情報として認識します。
「この目で見ました。」
そんなセリフをドラマで聞くことがありますが、本当の事かは、よくわからないということです。
すべてにおいて、全員が「勘違い」している。
それが、人間の認知です。
■そして、
「歪曲された情報」に対して反応する。
あなたは、こんなニュースを見たことがありませんか?
私は、ゲームをやらないのですが、毎年、ゲームデモの見本市が開催されます。
そこで、ゴーグルをはめてそこに見える風景の中でゲームをするものがありました。
一昔前だと、仮想現実とか言ってそういうことをしていました。
進化したんですね。それだけリアリティを感じるレベルになり、ゲームで楽しめるようになったのです。
つまりは、人間の現実認識もそのようなものです。
ゴーグルの中のスクリーンには自分勝手に認識した情報があります。
そして、それに対して「反応」します。
「反応」とは、行動することです。
ここでおかしなことが起こります。
■「あなたの情報」に反応して行動すると
「あなたのしらない現実」に反映される。
あなたが起こした「反応」はどこに反映されるかというと「現実」です。
先のゲームの例で言うと、もし、現実の部屋の中であなたはゲームをしているとします。
現実の部屋にはあなたのそばにガラスのコップがあります。
ゴーグルの中のスクリーンに映ったゲーム世界の中で、あなたは、手足を動かします。
そして、ゲーム中、あなたの手が現実のガラスのコップに当たってしまいました。
そうすると、ガラスのコップは吹き飛んで床に落ち、粉々に割れてしまいました。
このことは、あなたはふたつの世界に対して、行動したことになります。
「あなたの現実」と「現実そのもの」です。
ですが、ふたつの世界に見えて、実は「現実」のひとつに対しての行動です。
それは、「あなたの現実」は、「現実」の中で行われたことだからです。
「現実」側から見ると「あなたは、ゲームをしていた。」
つまり、「あなたの事象」です。
あなたが食事をしようと、寝ていようが、あなたが起こした「反応」はどこに反映されるかというとあなたが見ることが出来なかった
「現実」そのものです。
■「認知」と「反応」のズレをソロスは、モデル化した。
今までのことをまとめると、
●あなたの認識している現実は、あなたの勝手な解釈(認知)である。
●あなたは、認知したことに対して反応(行動)する。
●あなたの起こした反応(行動)はあなたが見ることが出来ない
「現実そのもの」に反映される。
この人間の認知の「ずれ」は入り口である「認知」と出口である「反応」が違う「事」に対して行われることが原因です。
以下の図をご覧ください。
現実’とそれに対するあなたの反応(行動)であなたに見えない現実そのものは「変化」していきます。
この「ズレ」を一般理論としてソロスはどのようにまとめたのでしょうか?
それは、また次回