ぎっくり腰のおかげで聞こえた声
先日、ぎっくり腰になった方の調整を、2日続けて行いました。
なってすぐにご連絡いただいて来てもらったので、
2回の調整でほぼ良くなりました。
1回目の調整の後は、伸ばせなかった腰が伸びてまっすぐになりました。
ただ痛みはまだまだ残っていて、歩きもスムーズとまではいかず。
でも、それ以上は私の出る幕ではなく、
必要な調整をしたら、あとは本人の自然治癒力に任せるしかありません。
私はそれを信じるだけです。
そして、翌日来てもらった時には、
「もうね、全然違う~。ほら、真っすぐでしょ?」
と、笑顔で来てくれました。確かに足の運びもスムーズになっていました。
「昨日の夜は痛くて動けなくて、朝起きた時もまだ痛かったけど、
子供達が出た後にちょっと寝て起きたら、急に良くなってたの!」
とのことでした。
自然治癒力って、本当にすごいんです。
自分の身体を治そうと身体の中が変化している最中は、あまり動いて欲しくないので、
痛みやだるさや眠さを出して、動かないようにさせているんじゃないかと思います。
本能で生きている野生動物などは、ケガをしたときなどはじっと動かず、ひたすら眠って
過ごすものもあるそうです。厳しい自然の中で、ケガをしたまま動くというのは、
死と直結するからでしょうね。
人間も自然に近く生きていればそうするんでしょうが、
どうしても「思考」が働いてしまうので、
これくらいのケガや病気で仕事は休めない、
人に迷惑がかかるから休めない、
私がやらなきゃ家が回らない、
休むことへの罪悪感が辛くて休めない、
人の目が気になって休めない、
怠けものって思われそうで、
私よりツラい人でも休んでないんだから、
などなどの「思考の声」によって、
「身体の声・本音」を無視するように生きてしまう方がほとんどです。
これは本当に残念なことです。
それに、これって真実ですか?って話です。
休んだら迷惑かかる?→満足に動けない人が職場にいるってどう?
家事を数日休んだところで一大事になる?他の家族がやればよくない?
そんなに人はあなたを見てる?意識してる?
怠けものって思われたらどうなの?死ぬの?思った人が治してくれるの?
ツラさは本人しかわからないし、個人差があるよ?
よーーーーーーーーーーく考えれば、わかりそうなものです。
そして、やっぱり自分の身体は、最終的には自分にしか守れません。
身体が使い物にならなくなれば、生きていたくても生きられません。
幸い、この方の職場の方々も私のお客様なので、
ぎっくり腰になった時に、
「すぐに診てもらいに行ってきな!」
「仕事休んでいいから!」
と送り出してくれたそうです。ありがたいことです。
そして昨日の施術中にご本人がボソッと、
「午後の授業参観もお休みしようかな~。」
とおっしゃいました。
これが、身体の声です。本音です。
身体は、「まだ授業参観で1時間も立ちっぱなしで耐えられる状態じゃないよ。
もっと良くなれるよ。だから休ませてほしいよ。」って言ってるんです。
本音も、「もうちょっと休みたいよ~。」です。
これが施術中のリラックスしていた時だからこそ、
思考が働いていなかった時だからこそ、
素直に湧きあがったものを自分に許可できて、声に出たんです。
働きながらであれば、この湧きあがった想いは思考に抑え込まれ、
声になることもなく自分の中だけで消されていたことでしょう。
私はそれもお伝えしたうえで、
「休んだ方がいいですね。それが身体の声だから。」と言いました。
「そっか~。そーなんだ~。なんかわかる気がする~。そーだよね~。」
と、すごく納得していました。
この感覚を掴んでもらえると、今後の身体の使い方や過ごし方が変わってきて、
自然治癒力だけでいつも調子よくいられるようになってきます。
この方は、週末にどうしても車での長距離外出があるとおっしゃっていたので、
今回の2回でどうしても良くしなければなりませんでした。
こういう優先順位が決まっている時も、休む決断がしやすいかもしれません。
まぁ、本来一番優先されるのは、身体が元気でいることです。
そうすればなんだってできるから。
休んだ仕事も挽回できるし、人を助けることもできる。
人を幸せにもできる。
そのご、お母さまもご紹介していただき、施術させていただきました☆
お母さまにも色んなお話をさせていただきました。
娘さんがぎっくり腰になって、お手伝いに来てくれてたようで、
娘さんの変化に驚いていました。もちろんご自身の変化にも♬
今日、無事に外出できているといいな~。
「身体の声・本音」と「思考の声」に対立関係があると、
色んな事がうまくいかないように感じます。
身体の調子も精神状態も安定しません。
この関係を良好にして、身体も心も調子よく、人生を明るいものにしていくための
コツについては、次回書こうと思います☆