神奈川・三浦 みさきまぐろきっぷの旅
とある春先の平日、また近場で旅気分を味わおうと三浦半島へ行ってきた。
どんだけ旅ホリックなんだ、わたしは。
半島って崖っぷちが多くて陸の最後感があってなんだかドラマチック。
だからサスペンスの舞台になりがちなのか、とにかく三浦半島の海は甘ったるくなくてよい。
今回は京急電鉄の「三崎マグロ切符」を利用しての旅。
三浦までの京急乗車券と行先までのバスチケットとか目的地の割引券とかセットになってお得な1Dayパス。品川あたりから使うとかなりお得と思う。
こういう人様のコンセプトに乗っかる旅もしっかり使いこなせば楽しいもんだ。
三浦海岸からゆらゆらバスに揺られ、向かった先は城ケ島公園。
平日だからか人口密度はかなり低いのにめちゃくちゃ整備されていて気持ち良い松たち。
馬の背同門を見に海の方に降りていく。
ヨットが浮かんでるあたりがヨットハーバーなんかも近い三浦らしい風景。
馬の背洞門を見に海へ降りていく。
馬の背洞門とは雨風など自然の浸食で大きな穴が開いている岩のこと。
岩の奥のとってもきれいな青い水辺を台無しにする映り込み。
旦那さんと旅に出ると何かしらグラビアみたいなの撮らされる。
あまりいい天気じゃなかったんだけど、光が射すと青の洞窟みたいな澄んだ青色に見える水たまり。ゴツゴツした岩場に守られてるみたいでとってもきれい。
馬の背洞門に到着。
とっても大きい岩に空いた穴。自然の力で穴が開くってすごいんだけど、そこに至るまでのとんでもない年月を想うと畏敬のレベル。
岩によじ登って穴から海の向こう側を見てみた。
さっきまでただ目の前にあった海が少し遠い特別なものみたいに見えるから不思議。
この三浦の海からたくさんの海の幸が神奈川はじめ関東圏にやってくる。
岩だらけの海岸沿いは滑りやすかったり歩きにくかったり、自然の造形物って人間様の思い通りにはいかないってことを改めて感じさせる。
こういう自然の摂理に守られて磯が育って海が豊になるんだな。
さて、みさきまぐろきっぷには「おもいで切符」と「まんぷく切符」ってのがついている。
「おもいで切符」で三浦半島の施設を利用できるので、駅前の温泉でひとっ風呂浴びる。
「まんぷく切符」でみさきまぐろをいただく。大浴場→ビール+お寿司、という至福の時間で旅は締めに近づく。
バランを取って撮ればよかった・・・
しかしみさきまぐろは美しく、美味しかった。
今回はみさきまぐろきっぷの企画通りに旅してみた。
京急電鉄がくれた旅のフレームの中だけど、その中で見る景色や感じるものは人それぞれ。
旅に出るきっかけは何でもいい。
知らない土地を気ままに歩くのもいいけど、限られた時間で旅をするならこういう人気企画にのっかるのも無駄な力が入らなくていいもんだ。
また新しい旅の仕方を覚えた一日だった。