アルゼンチンの食事パート1・ソウルフード編
アルゼンチンの代表的ソウルフードといえば、何と言っても牛肉!
週末のお昼頃、外を散歩していたら、どこからともなく炭火で焼いたお肉のいいにおい・・・それは、家族や友達で集まってのアサードと呼ばれるBBQが至る所で行われているから。
様々な部位のお肉、チョリソーやモルシージャ(豚肉の血を固めたソーセージ。バスク風といって中にレーズンやくるみ、ネギの入ったものもあります。苦手な人もいますが私は大好きです。)、赤パプリカなどの野菜も一緒に焼きましょう。サラダをこしらえて、サンドイッチ用のバケットを用意したら準備万端。ワインやビールと共に、フィエスタの始まり!お腹がいっぱいになってくると、誰かがギターやボンボを持ってきてみんなで回しながら弾いたり歌ったり、誰かがフォルクローレを弾き始めれば、必ず踊り出す人あり。。踊らない人も手を叩いて参加。素敵な文化です。
各アサードには、アサデーロという呼ばれるBBQ奉行がいて、プライドを掛けて炭起こしから責任を持ってお肉を焼いて提供してくれます。美味しかったら、みんなで拍手!!
また炭火のお肉が食べれるレストラン(Parrilla、パリージャ)も街中色々なところにあります。
部位で頼むのも良し、色々取り混ぜて提供してくれるパリジャーダ(Parrillada)を頼むのもあり。ひとり300グラムくらいがデフォルトで、結構ペロっとたいらげてしまうのがアルゼンチン肉。赤身でしまっていて、味付けは塩のみが一般的。
チョリソーに添えるためのソース、”チミチュリ”、酢と油とオレガノなどハーブ類にチリを混ぜたソースや、”サルサ・クリオージャ”というお酢の効いたトマトと赤パプリカと生玉ねぎの野菜ソースなども、アルゼンチンらしいもののひとつ。
お肉の次に押さえておきたいのは、ピザでしょうか。
大人数で集まる機会の多いアルゼンチン、みんなでシェアもしやすいので、ピザ屋さんは定番です。
コリエンテス通りという、劇場などが集まるブエノスアイレスのメインの大通りにはたくさんのピザ屋さんがあります。週末はどこもワイワイ賑わっていますが、良く行くのはGuerrinゲリンでしょうか。また、そのむかいにあるLos Inmortalesロスインモルタレスというところもタンゴミュージシャンや俳優、文化人の写真が壁一面に飾られていたりして、素敵。他にも挙げるときりがないほど色々あります。
アルゼンチンのピザはどこへ行っても基本ぶ厚いパンのような生地。イタリア移民の多いこの国、薄い生地が良い人もいるんじゃ?と思ってたまに友達に聞くのですが、どうやらアルゼンチン人はみんな一様にぶ厚い生地のアルゼンチンピザが好きという人ばかり、イタリアのよりこっちの方が美味しい!という意見で一致のようです。
そして驚くのはチーズの量。チーズ大好きなアルゼンチン人、使い方も豪快。店員さんがテーブルに持ってきたときにはピザ生地からチーズがだらだらはみだしてます。ゲリンの店員さんをインタビューしているYoutubeの動画を見ていたら、ピザ(一番大きいサイズ、8切れ)一枚に使うチーズの量、500グラムですって??若干の誇張があるような気もしないでもないですが笑、(あとは、絶対最近チーズの量減ってる!)ということは・・一日に使う量って・・・???ぎゃー。すごいです。
↑ゲリンのピザ。(ちなみに画像は検索で拾ってきたものです。)
一番ベーシックなものは、モッツァレラ。チーズのみ。他にはアルゼンチンで生まれたらしい、チーズとたまねぎのピザ・フガツェッタ、トマト、ハムとチーズににんにくが効いたピザナポリターナ・・・また、私がいつも頼んでしまうのは、サルサブランカというクリームソースとホウレンソウのピザ。などなど。
大抵どこのピザ屋さんもカウンターを兼ね備えていて、1カットから立ち食いでさくっと腹ごしらえできるというのも特徴です。
あとは、どうでもいいのですがこちらには辛い食べ物苦手な人が多く、テーブルに置いてある(もしくは置いてすらいなくて頼む)タバスコ的なピリ辛ソースがまっったく辛くないのです。。そしてタバスコは輸入物なので買うと高い・・・。いつもメキシコ人のお友達が一時帰国する時に、タバスコ買ってきて~と頼んでいます。
アルゼンチンの庶民的文化(?)をもっと試してみたい人は、「ファイナ」、ひよこ豆の粉を薄く焼いたものを頼んでみてもいいかもしれません。これだけで食べると特別美味しい!!というものではないのですが、ピザの上に重ねて食べると、食べごたえ&腹持ちがアップする、というもの。
ビーガンの人のピザ屋さんでの選択肢でもあります。
他にはミラネッサ(薄切りの牛カツレツ)、エンパナーダ。冬は白とうもろこしの煮込みロクロ、レンズ豆の煮込み・・・などでしょうか。それらを食べられたら、アルゼンチンの名物料理はもうほぼコンプレートしたも同然?!です。
アルゼンチンフードについては、また気が向いたときに書いていきたいと思います♪