顕微鏡用接眼レンズ(2)(Nikon CFW15×,OLYMPUS WHSZ20×-H/12.5👓)
前回ご紹介したNikonCFW10×(焦点距離25mm)に続いて、NikonCFW15×(焦点距離16.7mm)とOLYMPUS WHSZ20×-H/12.5👓(焦点距離12.5mm)を購入しました。購入はヤフオク(ヤフーオークション)です。Nikonは7000円、OLYMPUSは2個1組で16000円でした。CFW15×は、CFW10×よりも新しさを感じます。スリーブ内の遮光塗装も完璧でした。OLYMPUSは差し込みスリーブの径が30mmで、ずっしりしています。OLYMPUSのレンズ構成は、明らかにプレッスル形式ではなさそうです。
NikonCFW15×のスリーブは23.2mm径ですので、コルキットの24.5mm-31.7mmアダプターをアマゾンで購入し、2枚目写真のように0.5mmアルミ板を丸めて隙間を埋めて使えるようにしました。(2,3枚目写真)このアダプターは、アルミ製で品質がとてもよいです。ただ、スリーブ径が31.6mmですので、31.7mm接眼部に若干の入れにくさがありました。
OLYMPUS WHSZ20×-H/12.5👓は、2003年発売の双眼実体顕微鏡のために開発された接眼レンズです。Wはワイド、Hはハイアイ、SZが形式です。また、20×-HのHは、ヘリコイド調節機能付きと言う意味で、その後の12.5は視野数(顕微鏡独自の用語で、実際に見えている標本の範囲を言います)、👓はメガネをかけたまま使用できるハイアイのマークです。この接眼レンズの30mmのスリーブを31.7mmスリーブにするために、0.5mmのアルミ板を巻きつけ(両面テープで貼り付けました)、その後、アルミテープを巻きました。これで、およそ31.4mm径になります。必要なら、もう1回アルミテープを巻いてもいいかなと思います。
昨夜、15cm反射望遠鏡で、両接眼レンズのテストをしました。観望対象は、月と土星です。NikonCFW10×と同様、やはり顕微鏡用接眼レンズはどれも素晴らしい見え味でした。特に、OLYMPUS WHSZ20×-H/12.5👓にテレビューパワーメイト2.5倍を付けて287倍で見た月面や土星は圧巻でした。月の欠け際のクレーターのエッジの立ち方が、従来見てきた接眼レンズよりも格段に上でした。アルプス谷の谷底の微小クレーターの列も完璧に見えます。また、土星本体の色合いやカッシニの隙間も非常に明瞭です。
微小なものを正確に見る。顕微鏡の世界では当たり前のことなんですね。そのために高性能な製品として開発された接眼レンズです。今まで見てきたものとは格段に違う世界を見せてくれました。
これらの顕微鏡用接眼レンズを、短焦点の鏡筒(Ninjya320、F4.5)で使うとどうなるのか。また試してみようと思います。