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ZIG の 秘密基地

妄想デート(Rainy Day)❶

2019.09.09 10:26

「今どこ?」

「部屋にいるけど。どうしたの?」

「30分くらい時間ができたの。お茶でも飲む?」 

「どこ行けばいい?」

「✕✕。わかるかな?」

「10分で行けるけど、20分しか会えないね」

「あなたのニヤけた顔がちょっと見たいから」

「わかった」


突然、雨が降り出した。


「ごめん。道が混んでてさ」

「まだ、5分もあるよ」

「姫の笑い顔見られるなら、いっか」


雨が激しくなっている。


「3時間でも5分でも、会えたら嬉しい」

「そうだな、顔見ると安心するな」

「また、ゆっくり会いたいね」

「そうだな、今度は何か美味いもの食べたいな」


雨足はかなり強くなってきた。


「夜、時間できたらLINEするね」

「今夜もどちらか寝ちゃうまでな」

「うん、わかった」

「昨日はあっという間に寝ちゃったからな」

「ごめんね、ちょっと疲れてたから」

「じゃ、またな」

「うん、会えて嬉しかったよ」

「雨降ってるから、気をつけて帰りなよ」

「じゃあね」

「はいよ」


姫が、激しい雨の中を車まで走って行くのが見える。

たったの5分で僕は生き返った気分になる。


姫の笑顔が僕の一番の宝物。