ナイジェラ・ローソンのチョコレートビスケット Chocolate biscuits
こんにちは!
今日ご紹介するお菓子は、私の語学留学を思い返したときに、とても大切な思い出のお菓子の一つです。イギリス菓子ではないのですが、やはりこれは外せないと思うのでご紹介したいと思います。
今日のお菓子は、ナイジェラ・ローソンのチョコレートビスケットです。

ナイジェラ・ローソンはたくさんのレシピ本を出している、イギリスの料理研究家で、主にイタリアの料理を得意としている女性です。
イギリス菓子にしか興味がなかった私がなぜナイジェラ・ローソンの本を持っているかというと、語学学校の先生・ダナが、クッキングに特別興味がある私向けの英語の学習法の一環として、彼女のレシピ本を勧めてくれたからです。
通常レシピ本というものは、ナイジェル・シュレーターのレシピ本(日記形式)のようなものを除いて、簡単な説明文の後すぐにレシピ、途中数ページのコラムを挟んであとは写真と説明書き、という構成をしているものがほとんどだと思います。
ナイジェラ・ローソンの本は少し違っていて、簡単な文章が各レシピごとに必ずついているのです。
その長すぎず短すぎない、料理に特化した文章が私にちょうどいいと思ったのでしょう。
私が一番最初にこの留学で買ったレシピ本が、ナイジェラ・ローソンのものでした。(WHSmithで£3かそこらだったと思います。)
その後、特にお菓子に関しては何も進展せず、クリスマス前までの2か月間、このまま何もせずに帰国するのだろうか…ともやもやしていたのですが、ウェンディの家へ引っ越してから、がらりと身辺が変わってきます。
もちろん、ウェンディがいろいろとお菓子や料理を教えてくれた、ということもありますが、先生を中心にお菓子が習いたい、と声をかけていたのが実を結び始めました。
その中の一つに、大体週に1回行われていた、クッキングクラブがあります。
まさに私のために設立されたクラブのようなもので、実際私が学校を修了した後、このクラブが開催されることはなかったそうです。
内容は単純で、学校の生徒を頻繁に受け入れているホストファミリーの一人が、学校のアクティビティーの一つとして自宅を開放してくれてことから始まりました。
ロズというその女性は、スキが高じてプロフェッショナルの学校に通うほどの料理好きで、同じく料理やお菓子作りが好きな生徒を数人集めて、料理教室(ほとんどがお菓子ですが)を開いてくれたのです。
1回£5で、材料その他全てロズ持ち。ワークエクスペリエンスで来ている、普段は交流できない生徒も参加できたので、通常の生徒にとっては何ともうれしいアクティビティーでした。
作るものはその日に決めたり、前の回で希望を出したり。
2-3時間で終わるようなものを選んで作りました。
あるときはスコーンばかり。ある時はチョコレートのお菓子ばかり。
まるでブッフェのように並んだお菓子を囲んで最後に楽しむお茶は、お菓子好きにはたまらないひとときでした。
このクッキングクラブで頻繁に登場したのが、簡単に作れるナイジェラ・ローソンのチョコレートビスケットです。
このビスケットが特別なもう一つの理由は、私が一番仲良くしていたイタリア人のエレナがよく作っていて、彼女のお気に入りだったからです。
帰国後何回も作りましたが、作るたびにエレナを思い出す、特別なビスケット。
何の変哲もないチョコレートのビスケットですが、そんな思い出とともにご紹介したいと思います。
実はこのお菓子、正式な名前があるのですが、私には何の意味もないうえ帰国して1年以上たってからその名前に気が付いたくらいなので、名前は伏せておきます。
レシピはナイジェラ・ローソンのものそのままではないのであしからず。
ナイジェラ・ローソンのチョコレートビスケット Chocolate biscuits
薄力粉…300g
ベーキングパウダー…1tsp
ココアパウダー…30g
バター…250g
カスターシュガー…125g
①小麦粉とココアをふるいにかける。
②バターと砂糖をクリーム状にする。
③1の粉を混ぜる。
④クルミのサイズの大きさに丸め、天板に並べていく。焼成中に広がるので、十分にスペースを取ること。フォークの背の部分でボールをつぶし、跡をつける。
⑤170℃のオーブンで5分焼き、150℃に落として10-15分焼く。
焼き上がりはとても柔らかいので、数分天板の上で冷ましてからワイヤーラックに移してください。
私たちはハンドミキサーを使って作りました。
シンプルで簡単なお菓子ですが、サクサクしていた食べら出したら止まらない、危険なビスケットです!