【活動報告】「パサール・クマンマン」で居ドコロを描く
まんぷく食堂では、じっくりと話を聞き、その人のためのその人の新聞をつくる「居ドコロ新聞」というサービスを提供しています。
今回、Kumangmang(クマンマン)*の片隅に場を設けさせていただき、居ドコロを絵で表現するという試みを行いました。
*世界中を旅する中で出会った、自然由来の製品、
手仕事による素材にこだわったオリジナル製品などをご紹介する展示会。
会場は、阿佐ヶ谷駅から徒歩5分、CONTEXT-S(阿佐ヶ谷)。目に入るもの全てが、いま、私はこの場所にいるんだということを教えてくれる、自然と長居してしまうギャラリーです。
始まりは「最近どうですか?」と、なんとも答えにくい質問から、10分くらいお話を聞かせてもらいます。やりとりをしながら、一緒に今のその人の居どころを探していくのです。普段は60分くらいかけてゆっくりきかせてもらうので、きき急がないように気をつけながら。
それから、お話から受けたイメージを絵にします。言葉として受け取ったものを、真っ白い画用紙に描き直していきます。その絵について感じたことを、少しおしゃべり。
その後、「日本の神託カード」を裏返して並べ、そこから2枚引いてもらいます。このカードは、とにかく絵が素敵で、ちからのあるカードです。
カードを触媒に、もう少しおしゃべり。先の話とつながって展開されることもあるし、また新しい話が生まれることもあります。そうして改めて、もう一枚絵を描きます。
(写真は、トライアルで作成したサンプルです。)
所要時間はどの方も、おおよそ30分。2日間で、10名の方が購入してくださいました。
参加してくださったみなさま、ありがとうございました!
「居ドコロ新聞」の主な機能は「記録」です。今の自分の居どころを文字とイメージで確認し、残しておくためのものだと考えています。
今回の「居ドコローイング」(いま名付けましたが、即却下されました…)の機能は何だろう。
「お守り」のような、今の自分を支えてくれる存在に。
「易や占い」のような、これからの自分を考える材料に。
居ドコロ新聞と同じように、いまの自分を「記録」として残しておく機能もありそうです。
まんぷく食堂では、「私の表現に触れる」を真ん中に置いて、モノやコトをつくっています。
その人の語りを通して生まれる、「これは私だ」と思える絵を贈ることができたらと思っての試み。
次の機会もつくりますので、ご興味のある方ぜひ遊びにいらしてください。
writer: 寺中祥吾