大航海時代21-アルブケルケがマラッカ占領
2019.09.11 02:18
1509年、アルブケルケはアルメイダからインド総督を引き継いだ。アルブケルケは紅海の入り口ソコトラ島、ペルシャ湾の要地であるホルムスを占領し、支配を固めていく。。1510年2月、アルメイダは重要な貿易拠点ゴアを占領し、元太守との度々の戦闘はありながら、ここに要塞をつくった。この街はやがて「黄金のゴア」と呼ばれる繁栄を築くことになる。
ゴアはインド半島中部に位置し、いくつかの川が注ぐ河口であり、天然の良港で島となっている。ここにはイスラムの王国があり、アルブケルケは最初奇襲で奪取したが、奪還された。そして増援を待って再奪取したが、このとき街のイスラム教徒老若男女を寺院もろとも焼き殺した。
翌11年、アルブケルケは、アジア貿易の中心マラッカに向かう。マラッカにはすでにポルトガル商館があったが、反対するイスラム商人に襲われ、人質をとられていた。アルブケルケは、その人質召還と賠償金の支払いを命じたが従わぬため、アルブケルケは上陸して占領、市内を略奪した。
ポルトガルに逆らっていたカリカット王も、アルブケルケの武力を見て、和睦を行った。ここにポルトガルは、アジア貿易の拠点を制圧し、マラッカ占領で、中国から東アジアへの道を切り開くことになったのである。
下はマラッカ攻撃の58歳アルブケルケ