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「宇田川源流」 「「安定と挑戦」の第四次安倍改造内閣の本音と建て前

2019.09.11 22:00

「宇田川源流」 「「安定と挑戦」の第四次安倍改造内閣の本音と建て前

 11日の午後、安倍首相は4回目の内閣改造を行った。もともとは12日の予定であったが、様々な都合で11日の午後になったといわれている。今回は話題になった小泉進次郎環境大臣を含め13人の大臣が初入閣となった。また、加藤勝信厚生労働大臣などは、一度大臣から退いて自民党総務会長になったのちの「出戻り」というような大臣になる。一方、今回入閣になると話題されていた三原じゅん子参議院議員などは今回の入閣が見送られた。このほかにも待機組といわれていた逢沢一郎衆議院議員や平沢勝栄衆議院議員などは今回も入閣が見送られている。

さて、今回の内閣に関しては、間違いなく「憲法改正を目指す内閣」である。当然にそのための布陣であるはずだ。つまり、ある程度内閣において安倍首相が今まで信頼していたであろう人々が入ってきているといえる。実際に首相側近とマスコミで言われ続けている(※わざと微妙な表現をしています)萩生田光一議員が文部科学大臣になり、また官房副長官を歴任した西村康稔官房副長官なども入閣している。また、このような場合には、「ならなかった人」を見るのが常識であり、その意味では石破茂元幹事長の派閥党は全く選ばれなかったということになる。

このように考えると「閣内不一致で閣議で決められないことは何か」ということを考え、つまり、憲法改正に反対している派閥に大臣を分け与えなかったということになる。

しかし、そのようにして「閣内一致」を目指したことによって「挙党一致」が難しくなっているというような感じになっているということになるのである。その意味でどのようなことが見えるのであろうか。


再改造内閣が午後発足、「安定と挑戦」で長期政権の総仕上げ

 第4次安倍再改造内閣が11日午後、発足する。麻生副総理兼財務相と菅官房長官は続投させ、内閣の骨格を維持する。安倍内閣としては最多の13人を初入閣させ、安倍首相が掲げる「安定と挑戦の強力な布陣」を目指す。これに先立ち、自民党は11日午前、党本部で臨時総務会を開き、主な党役員人事を決めた。

 首相は臨時総務会後の党役員会で、「令和初の国政選挙でいただいた国民の負託に応えるべく、党・政府一体となって、様々な政策に取り組んでいきたい」と決意を示した。「我が党の長年の悲願である憲法改正を党一丸となって力強く進めていきたい」とも語った。

 閣僚は麻生氏と菅氏が続投するほか、河野太郎外相(56)は防衛相に、茂木敏充経済再生相(63)が外相にそれぞれ横滑りする。茂木氏は新たな貿易協定を巡る日米交渉を担当してきた。国の安全に関わる外交と防衛は、閣内で経験を積んだ両氏に委ねる。

 首相は秋以降に本格化させる「全世代型社会保障」実現に向けた改革の担当閣僚に、側近の西村康稔官房副長官(56)を充てるなど、要所は自身に近い議員で固める。

 一方、国民に人気の高い小泉進次郎衆院議員(38)を環境相として初入閣させる。自民党内で将来の首相候補と目される小泉氏を起用することで、内閣の改革姿勢をアピールする狙いがあるとみられる。

 首相は11日午前の臨時閣議で閣僚の辞表を取りまとめ、午後に公明党の山口代表との会談に臨む。その後、閣僚名簿が発表され、皇居での認証式を経て再改造内閣が発足する。首相は、夕方に首相官邸で記者会見し、内閣改造の狙いや政権運営の方針について説明する。

 自民党の臨時総務会では、党四役など主要役員の人事が正式に決まった。二階俊博幹事長(80)、岸田文雄政調会長(62)は続投し、総務会長に鈴木俊一五輪相(66)、選挙対策委員長に下村博文党憲法改正推進本部長(65)が就任した。

 森山裕国会対策委員長(74)の再任や稲田朋美筆頭副幹事長(60)の幹事長代行への昇格なども決まった。

 参院幹事長には世耕弘成経済産業相(56)、参院国会対策委員長には末松信介参院議院運営委員長(63)が就いた。

読売新聞 2019/09/11 11:28

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20190911-OYT1T50195/

 さて今回の内容で取材をしてきたものの一部をここに書くことにしよう。

まずは幹事長人事が問題になった。つまり、二階幹事長の留任か、あるいは岸田政調会長かということになる。このことでかなり様々な選択があった。ポスト安倍ということになると、菅官房長官か岸田政調会長かというような話になっていたが、安倍首相は岸田政調会長を推している。そのために、岸田政調会長の幹事長横滑りということを強く推薦していたのである。そのために二階幹事長には「予算をつけた副総裁」というポストを準備したのであるが、二階氏はそれを拒否。そのために、岸田幹事長がなくなったのである。

もう一つの大きな人事が「外務大臣」である。河野外務大臣及び世耕経済産業大臣の留任ということがもう一つの課題であった。この件に関しては9月5日の日ロ首脳会談によって、北方領土交渉を任せていた二人である。しかし、この件が全く前に進んでいなかったことが明らかになり、そのために、この二人の大臣では北方領土などの外交は難しいということが明らかになったのである。

河野大臣に関しては対韓国、対中国においてはかなり良くなったり、また世耕大臣に関しても対韓国の重要産品の貿易管理強化ということを行っているので、両氏ともたい韓国に関してはうまくやっていたので、ネット上では二人の大臣の留任を望む声が少なくなかったのであるが、まあ、外交は韓国相手だけではないということになるので、これもある程度仕方がないことになる。これで河野大臣に関しては横滑り、世耕大臣は参議院会長に移動となった。

さて官邸のことをよく知る人は「何かあったよな」ということを言っている。実際に日露首脳会談に出てきた内閣名簿案と思われるメモ(出所は言えない)に比べてかなり異なるものであった。つまり、その間に「何かがあった」のである。その何かということに関してなかなか興味深い話があるのだが、まあそれはその話の内容が確定してから話をすることにしたい。

いずれにせよ、今度の内閣でどのようなことになるのかということが注目される。また「何かがあった」ということの内容とその後の影響も気になるところである。