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マヤ

『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(最愛45)

2019.09.12 14:50

隆二の腕の中で理愛は全く反応しない。




「あーちゃん!!おっきしてょ!しんじゃやーら💦」




隆臣が軽く揺さぶる。




「たっくん…」




医療スタッフが理愛の瞳孔を見ている。




騒動を聞きつけて集まってきた人混みをかき分け、剛典が姿を現した。




「理愛!?…何かあったんですか?」




理愛の側に膝をつき、ロウのように青白くなったその頬に触れた。




「がんちゃん…」




隆二から理愛を託される。




臣も女を拘束しながら階段を降りて、理愛の側にやって来た。




「階段から落ちたんだ!一刻も早く病院に連れて行かないと…」




「階段から?」




医療スタッフが剛典に声を掛ける。




「岩田様。どうか私達にお任せ下さい」




「…君たちは理愛の星の」




「もしかすると脊髄を損傷している可能性があります」




「嘘だろ?」




「急ぎ、母星の医療施設まで運びます。岩田様、ご承諾下さい」




「そんな…」




剛典は状況が飲み込めないでいる。




「なんでこんな…」




「理愛!…理愛…返事して!」




剛典が手を強く握ると、理愛の長い睫毛が小刻みに震え始めた。




「理愛?」




「た…かのり…さん?」




「理愛…なんでこんなことに?」




すぐ側で臣が項垂れて言った。




「すまない…俺のせいで…」




「臣さん、どうして?」




臣を見上げる剛典の目から涙がこぼれ落ちた。




「広臣…さんの…せいじゃ…ない…わ」




「理愛…」




臣に拘束されている女が、ガタガタと震え始めた。




つづく