セーフゾーンで確かなことを
自分の職業の分類を書類に書かないといけない時、いつもふと思う。
ヨガの先生って何職なのか、専門職と言えるのか、もし専門職なら何のカテゴリー?スポーツ従事者、運動指導者?
確実に医療技術者ではないし、哲学者でも宗教家でもないよな(←完全に怪しい)
そして会社員でも公務員でもないし、会社を立ち上げてるわけじゃないから自営業というのは大げさな感じ、フリーターくらいか 笑。
いつも海外に行って入国カードに自分の職業を記入しないといけない時、もしくは事務的な手続き上で職質された時、私はいつも面倒臭いのでただ"講師"とだけ回答。
何の講師ですかと突っ込まれたら、まぁ体操的なものを教えていますと言うだけ。ヨガですねとどうせすぐバレるけど。
最近はヨガだけでなく、東洋医学の民間療法的なセルフケアなどの提案もし始めたので、伝える側としての責任やポリシーいうのを意識するようになりました。
ヨガやアーユルヴェーダ、マッサージや東洋医学の様々なセラピーもみんなギリギリのセーフゾーンのところでやってるのよね。
医療行為ではないから、xxを治します的な具体的なポーズの効果を声高にうたうことはできない、でも良い効果があるのは練習生は皆実体験として確かに知っている。
ヨガの世界は特にそうだけど、呼吸法とか瞑想法とかダイレクトに人のエネルギーや深層の潜在意識にまで働きかけるパワーのあるものは扱いを誤ると危険で、だからこそ敢えてそこはやらずに生温いセーフゾーンに留めておくという選択もあるし、やる場合は信頼できる師について少なくとも何十年の修行をしてから。
ダイレクトで強力なパワーがあるからこそ、麻薬と同じで、扱う側の経験と知識と責任が必要になるんだと思います。
だから現代のヨガではセーフゾーンのアーサナ(健康体操的なもの)が普及しているんだろうけど、最近ではアーサナ分野ヨガにおいてもクラスで生徒さんに無茶させてケガをするケースが問題になってきてますね。
ヨガにしても、セルフケアにしても、今の段階では私はセーフゾーンを敢えて選択していて、まぁそれで良いのかなと思っています。
高みや極みの世界を見せる先生方はもちろん素敵だとは思うけど、それこそ自分の長年の努力と経験からできた結晶でしかない。
そしてその極みを提供することで、その方の生命に何かが起きても責任を持てるのか。
どういうインパクトを人に与え得るかは無限大で、もちろん沢山の人をマジックのように救えたら素晴らしいなーとは思うけど、自分は医者でも神でもあるまいし、高みはいずれちょっとずつつ自然な形で。
だから私はセーフゾーンで確かなことを。
自分の経験で自信を持って伝えられることを。
普通の人間として、人並みに欲もあり、時には病にもかかるし、飼い猫にも舐められ噛まれまくり、先生なんて呼ばれるのはなんかちょっと身分不相応な感じもするし。
セーフゾーンで色々楽しんでいます。
飼い猫にマジ噛みされている…の図。