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WHARF workshop 2025

波止場のワークショップ記録④ 創作記録

2019.09.13 05:40

前回から引き続き、2,3,4 の上演へとつながる創作のクラスについての記録です。


2019・7・30

【創作②】

毎度のように、まずはウォームアップをしていく。

☆ウォームアップ

今回の担当:シャオイによるエクササイズ

・呼吸のエクササイズ

・足が床に根を張っているイメージをもち、身体をゆすっていく。

・エネルギーのたまが自分のなかにあり、それを好きなように動かせるイメージで動く。

【ブラッシュアップ】

いままで、グループ創作でつくったシーンのブラッシュアップをしていく。

まずはグループ3から劇場で信さんとブラッシュアップ。

グループ8は上にいって、シャオイとブラッシュアップをしていく。

グループ4は3のサウンド。通す前まで、ウェイウェイ、グループ4はウェンミンがファシリテーターとして進めていく。


以下グループごとの記録↓


☆グループ3


最初からはじめ、所々とめながらブラッシュアップしていく。


・やりながら、どこか前回と違うところを作る。もっと慎重に即興性に耳を傾ける。

・起き上がり方をもっと抽象的に。

・他の人とのコンタクトはもっと確信を持って。基本的に、リアクションはしない。

・みんなが目覚めるまで、次の展開には進まない。みんな起きてから。

・「夢の世界と現実の世界の境界」という設定は少しわかりづらかった。



●イメージ

長い目覚めの時間。

それからみんなは目覚める。ある人は現実に、ある人は夢の中に、ある人は夢と現実の境界線に。目覚めると、自分はたった一人しかいないのだ、という気持ちになり、そこで、みん な静かに動いていく。 


・現実の世界が、見えているものをはっきりとし、自分がどこへ行くのか決めて、そこへ歩 き出す。なにかが見えた、と思ったら、そこで止まり、朝の支度をなにかひとつし始める。 動きをゆっくりとし、少し抽象的に。 


・夢の人が使える舞台上は、台から上手だけ。狭いけれど、本人たちは広々と感じている。 鳥だからといって、鳥の動きをする必要はない。 

鳥になるということはどういうことだろうか?自由であることか、それとも空高くいるこ とか、えさをつついていることか。まず鳥になったら、鳥のイメージを考える。それがはっ きり決まったら、わずかに自分の羽を広げ、そこでイメージを膨らませる。 


・ウェンミンは、現実と夢に分かれる人。静かに起き上がり、「やってきた人」になりゆっ くりと歩く。みんなはウェンミンの動きに気が付く。ストップモーションだったのを、少し ウェンミンを意識する(見なくてもいい) 



→やってみて

みんな動きが暗い。すごくつらい夢の中みたいなので、もっと呼吸を楽にしてみる。

夢の中にしては、動きがすこしリアルすぎる。

現実がやはりわかりづらい。

ウェンミンは台に沿って直線で歩いていく。


→やってみて

この詩は「最初の夜」であるので、もっと眠れない夜、とかにしたほうがいいかもしれない。

朝があけてしまうと、ちがう詩になってしまう。

つまり、現実の方は夜。夢の中の鳥たちは朝。

ウェンミンの、境界の間にいる人の役は、わかりづらいので、やはりなくす。ウェンミンは フリーで、どちらかに必ず行く。どちらに行くかは、ウェンミンが決める。 

そして、最後はまたみんなが眠るシーンにもどる。先に現実から眠りに落ちる。




グループ3はスタジオへ上がって、シャオイとブラッシュアップしていく。

グループ2がスタジオからおりてきて、次のグループ4のサウンド準備


☆グループ4


しばらく練習。その後一度通してやってみる。 




・少し要素が多い。最初の登場のところ、カーテンから転がるようにどっとでてくるのは面 白いが、もうすこしシンプルにしたほうがいい。始まりは壁の方をむいて、並んでいる。

そこから、振り向き、転がって出てくる。


→一遍にどっと転がり出てくるよりは、ひとりづつ 出てきて、空間をつくっていく。 

担ぐとき、もっと荷物を具体的にイメージしてわかりやすくする。小さいものを担いだ後に、 途中急に大きな荷物になったりなどしていたので、拾ったものを明確に。 

お互いを発見する。稽古でやったオブジェを使い、優しいイメージをもって群像をつくって いく。 

虫が身体を這っていく。虫は、からだから空間へひろがる。

貴美が台の上に這っていき、そこでなにか見つける。みんなにコンタクトをとり、みんなは また集まってくる。 


モールス信号のシーンへ。→貴美だけ抜けて、台の上へ、こちらへまっすぐに歩いてくる。 



→やってみて


text のチーム②は、なるべく小声で読む。

人同士のコンタクトはあまり近づきすぎず。もっと全体を認識する。

虫は最初は他人を這わせ、最後自分を這うようにする。

虫から物への展開が遅すぎた。

貴美、発見をしたら、一人一人にコンタクトを取らず、すぐに壁の方へ行く。そこにみんな があつまってくるようにする。


☆チーム⑧


・しばらくチーム内で動きながら相談。

通してやってみる。



・前半はよかったけれど、後半がまだ表現する身体になっていない。考え方はとてもおもし ろいけれど、すこし難しいことに挑戦してしまったかもしれない。 

・また、最後のストーリーが、この詩と会っていない気がした。



止めながら最初からやる→

・最初のシーンの手の重なり、例えすこしズレていても、直さずそれにあわせる。

・呼吸を深く、四人で合ったと思ったら歩きはじめる。

・シュウ・ロンジュン、別れるところ、もっとスピード早くわかれる。

自分の行く位置をいちいち見ない。

もっと考えないことに慣れる。

四人で四角形になるポジションに行く。

行った先では座る。

・合体しているところから、次のシーンへ移るとき、質をかえたい。

ただ、野暮に音を出さないように。



●イメージ●



台の上に四人が後ろを向いて一列になっている。

先頭のジア・イーが振り返り、ジェンチョ ン、ロンジュン、シュウも振り返る。四人の腕を重ねて、一つのオブジェになり、ゆっくり と歩きだす。 

歩いた先で止まり、顔をひとりずつずらした姿でとまる。

そこから、後ろのシュウ、ロンジュンが飛び出し、座る。


ジア・イーがジェンチョンを押すと、無重力にいるようにジェンチョンはゆられ、台の下へ いく。ジア・イーも降りて、舞台上に、四人で四角形の形ができる。 


四角形をつくったあと。ジア・イー(人間)、ロンジュンに向かって明確にコンタクトを送 る。ロンジュン(影)がジア・イーの動きを真似する。 

ロンジュン(人間)がジェンチョンにコンタクトをとる。ジア・イ―とジェンチョン(影) がロンジュンの動きを真似する。 

ジェンチョンがシュウにコンタクトをとる。ジア・イー、ロンジュン、シュウ(影)がジェ ンチョンの動きを真似する。 

シュウが(人間)の動きを三人は真似をする。


人間と影が遊んでいる。人をかえるとき、すこし質をかえながらつづける。

・あまり長くやりすぎない。質をちゃんと変えていく。

・影遊びのときは楽しそうに。


4人の影たちはしばらくフリーに動く。移動しながら、台のまわりにあつまる。四人、手を つないで台を挟んで円をつくる。連れていくときは楽しそうに。 

ジア・イーだけが中に入って台の上に、彼女を台のしたから支えるように、3人は円の形の まま、彼女と一緒に台の先まで歩いていく。 

先についたら3人は手を降ろす。

ジア・イーは後ろを向き、また後ろへあるいていく。その後ろをジェンチョン、ロンジュン、 シュウがあるき、はじまりのシーンの順番に並ぶ。 

4人は遊びに満足している。一緒に息をしている。



通してやってみる→

・はじめるタイミング、すごく選んではじめてください。

・振り返るタイミングは毎回変えて。

すごくシンプルだけれど、タイミングや動きを、毎回ちゃんと選択することを重ねていけば、よくなっていく。

もっとみんな楽しそうに。


☆グループ3

シャオイとのブラッシュアップ後、もう一度劇場へ。



鳥になる夢、というのは、鳥になれない人が見る夢。夢をみるには、なにか理由がある。

この物語には、2つのグループがあるようにしたい。

1つは鳥になるグループと、1つがた くさんのものを持つグループ。つまり、自由になるゆめと、失ってしまった好きなものを見 

る夢。

グループ3は鳥になる夢。

夢の質はそんなに軽くない。

現実も、もっと具体的にする。

説明する必要はないけれど、現実は行動になにかしら具体的な理由がある。もうすこし、そ れぞれ動きをちゃんと複雑にやる。 

ウェンミン。扉との関係。出る理由、そして、戻る理由がいる。なるべく、もっとシンプルに。

全体的にtoo muchにならない。

利用しようと思えばいろいろ使える、けれど、シンプルにやる。



☆グループ4


シャオイと啓子さんとのブラッシュアップ後

モーメントとしてはよくなった。

全体の展開としては、どういうことがおきているのか、隠 れてしまったかもしれない。 

この詩では到着した人は二つの夢を見る。

1つは鳥になる夢。1つがたくさんのものを持つ 夢。グループ4は、所持品の夢。失ってしまった所持品を抱えているというシーン。 


また、ひとりひとりが「やってきた人」なので、一人に絞ってその人のストーリーを描きた いわけではない。




午前中の創作②はここまで。

休憩をとり、午後の創作③へ


【創作③】

午後。


午前中にやった1つめのグループ(全員2つづつグループをもっている)はここまで。午後 は、2つめのグループのブラッシュアップをしていく。 



はじめ2のグループ。

スタジオで6のグループ、シャオイにいままでの経緯を説明して、ブラッシュアップしてい く。7は話し合い。 



☆グループ2

20分、~30分間、まずはチーム内であわせてみる。


最初からやってみる→

もっと使う物、やっていることを明確にする。

バスのシーンは、やるなら台をすべてバスとして使ってしまう。

呑むシーンも、もっと具体的に、+αでなにか要素がほしい。

みんなに語り掛けるシーン、台の手前ではなく、もっと奥の方がいい。

わかれてから、それぞれが好きなところに立つ。

ミラだけが、台の上に残る。台の前まで歩いていく。

そして、ミラの後ろについていきたい人はついていく。

基本的に次のシーンを作った人が、最初に動きだす。


☆グループ6


観せるまえに、すこしだけチーム内であわせる。

ひとつだけ、足の音がとてもうるさい。

明確ではない、普通の身体から出る音が多すぎる。

舞台上の身体になっていない。

とくに、今回の台の高さは、ある程度は高いので、演技しなければ降りられないはず。




はじめからやってみる→

・2階でブラッシュアップする前のオリジナルを、もう一度やる

・両方とも、猫が外で鳴いている理由がよくわからない。

鳴くとしたら、タイフォンが自分でひとりで鳴くのであればわかる。が、他の人たちがまわ りで鳴くのがよくわからなかった。 

・タイフォンの朗読にあわせてやるのであれば、彼は演技をしないほうがいい。

・最初の位置関係はオリジナルの方がいい。ブラッシュアップ後のほうがデザインはされて いるが、イマジネーションがわかない。観客には、寝ていることしか伝わらない。 

到着した初日につかれて寝ている、というのがわからない。

・自分がやるのではなく、つくったキャラクターで演じる。

・タイフォン、朗読にもいろいろなバリエーションを、質をかえていく。

タイフォンが舞台上にでてくる。そこに他の人達もでてきて、静かに寝る。

皆の寝息がきこえてきたら、朗読が聞こえてくる。

そしてまわりもゆっくりと目が覚めてゆく。

・目が覚めるタイミングは自分で選ぶ。この詩の朗読とあっていなくていい。

・大事なことは目が覚める。起き上がる。「初めてきたところだ、ここはどこだろう」。

・そして起き上がり、寝ていた跡を消す。

猫がきたら、タイフォンがミャオ、という。この声には全員反応してもいい。

タイフォンは読み終わったらば、昨日自分が寝ていたところを振り返る。


☆グループ7



少しの間チーム内でかえして、一度通してみる→

基本的には、一昨日のオリジナル通り。


・そもそもテキストからどうやってつくったか?

text からいくつかの言葉をピックアップしました。

「手紙」「情報」

現在人類は携帯に頼りすぎている、原始的な方法で伝えることをしていない。

将来もこれが発展して森林は破滅し人間は滅び、ロボットだけが生き残る世界になる。

もしくは、なにも思考しなくなった、ロボットのような人間だけになる。



→このチームだけは、はじめから考え直したい。

表現がすこしチャイルドすぎる。わざと、そのことを皮肉にしているならいいが、まじめな テーマを扱う時に、ロボットやテクノロジーをこうして使うのはむずかしい。 

メディアが舞台上にでてくることに、とても平凡なものを感じる。

みんなが舞台で体験している事と、観客が体験していることが、あまりにも違う。



この手紙の内容は 、自分もいつかはそこへ行って、あなたの森の中を歩くこともあるでしょう。という、 どこか死を思わせる、すこしマイナスな雰囲気のある手紙。 

すこし複雑だけれど、信さんのなかではプラスのイメージをもっている。

これを書くことで、もうすこし自分は生きていこう、とつづいていく。

あるいは、手紙を書くがそれを出さず、持ってまだ生きていく、という続き方。

しかし同時に、過去や沈んでいる森への恐れや怒りも持っているので、みんなのキャラクタ ーに結びつける。 



・紙に、各々の過去の大切なものへ手紙を書く。3行くらいで簡単に書く。これは、別れの手紙である。


・書き終わったら、立つ。

・4つ朗読がおわったら、その紙を交換する。一番信用できる人に。均等にいきわたってい るかは気にしなくていい。 

・それぞれが持って、それぞれ手紙を届けに行く。その間中、設定した人物であるように。


2019・7・31

【創作④】


☆ウォーミングアップ

☆昨日のエバレーション


☆シーン1

全員で行うシーン1についてのインフォメーション。

全員が「やってきた人」として舞台上へ現れる。

舞台下奥の扉から、全員が出てくる。この時は、またそれぞれ自分自身でいい。

そして、スクリーンをまっすぐに見るように、客席に背中を向けて座る。

全員が座ったら、スクリーンの動画が動き出す。

ひとりづつ、舞台の台奥へ行く。このとき、タイミングはそれぞれのタイミングで。感覚を 均等にしようとか、前の人と被らないようにとかは気にしなくてもいい。 

そして、台奥に立ったところから、「やってきた人」のキャラクターになって、台をまっす ぐ歩く。 

台から降りたら、そのキャラクターとして座る。前と姿勢をかえて。スクリーンはできたら 見ない方がいい。


【ブラッシュアップ】



☆グループ2


・まず、一つの動作をつくったらば、ぬるっとおざなりにつなげていかないで、きちんと止めて、つなげていくこと。

・かくれんぼの場所、使うものが決まってしまっている。また、探す人は、見つけちゃんた ら見つけてしまってもいい。 

どのくらい動きを見せて、次へ変化させていくかを考えながら。

タイミングは自分で決めていく。


・バスのシーンの位置。

詩が始まったら、それぞれ動き出す。ハンドルを動かす前に、つり革を掴む前に、キャラク ターを確かめる。「運転手が運転をしている」という言葉を演じない。 


・仕事

台を机のようにして、何かを書いたり、つくったりしている。この時、手をかえるだけにな らず、身体の質もかえる。 

台の上に登って、雑巾をかけるようにこする。


・呑み

パントマイムにならないように。


・かくれんぼ

寺越、1…2…3…と数を数えはじめる。3 人は隠れるところを探す。

集まって、「あーそーぼー」と、子供のころの合言葉のように、くりかえす。


☆グループ3


・音楽を流すので、全員が鳥になったつもりで動く。


→鳥と現実の人間を分けない方がいい。目が覚めたら、人間のつもりで、起きている夢を見 る。「鳥になりたい…」 


地面から飛び上がる瞬間をちゃんとつくる。鳥だったらばすぐに TAKE OFF するだろう、

しかし、みんなは時間がかかる。もっと広いところに、いい所にいきたい、と飛ぼうとする。

→飛んでいる内にみんなを発見する。

→そして鳥は群れて飛ぶ。音をたてないように


・シーンへの入り方。

まず、始まりの時点で全員舞台のどこかにはいる。

みんな立ち上がり、後ろを向いたら映像がスタート。

タイトルの画面が終わったら、ウェンミンが振り返り動き出し位置につく。それぞれ位置に着 く。 


☆グループ4


スタジオで稽古したものを、一度やってみる。

→詩のイメージと、パフォーマンスが少し離れすぎているかもしれない。

こういう作り方をすると、即興性が、おそらくなくなってしまう。段取りが多すぎるかもし れない。 


シーンへの入り方。

・はじめ、舞台には既にいる。立ち上がって、スクリーンをみる。壁にむかって歩き出す。

全員背中を見せて後ろの壁沿いに並ぶ。

・そこから、「向こうになにかあるかもしれない」と気が付いた人が振り向いて希望、所持 品をみつけ、ころがって入ってくる。 


※この時、だれから入ってくるかは、その時々自分で決める。


・誰かが振りかえったことに気が付いたら、他の人も後ろを向いてみる。自分達もその希望 を見つける。 

・全員そこにむかっていこうとする。そこで途中自分の近くで違うものをみつけ、拾い上げ る。 

テンポ遅くなりすぎない。息をする。足音に気を付けて。

・拾い上げるが、飛んでいってしまう。ふわーっと、「ああ…飛んで行ってしまった」もっ たいなくてずっと見ている。 


この時、タイフォンの物だけが動いていて、追いかける。台の上から、下を覗き込む。


・→オブジェのシーンへ。

・その後、各々また所持品をみつける。それらを広い、壁へ。

→モールス信号のシーンへ


☆グループ6


・タイフォンの動くタイミングを確認。

「右に曲がって 15 歩、一回休み」

・はじめは全員舞台上にいる。映像が始まっても、しばらくはスクリーンを見ている。

・タイフォンが動き出す。歌いながら、舞台上の位置へいく。それぞれ動き出し、各々タイ フォンを囲うように寝る。中心に立って歌うタイフォン。 

・朗読がはじまり、タイフォンは台のほうへ移動する。

・みんな起き上がって、自分の眠った跡を消す。そして舞台上を歩いていく。

・タイフォンの猫の声。猫の鳴き声だけには反応する。歩くことはつづいている。

・砂に触って、自分の眠った跡を再び確かめる。

・スクリーンを見て、立ち上がる。壁際に沿って並ぶと、下に沈む。

・映像と身体で遊び始める。最初に出す部位は足のほうがおもしろい。

それから、どんどんと手や、顔を出して、身体で遊んでいく。


☆グループ⑦


前に並んでスクリーンをみている。

タイトル、重なった画面になったら動き出す。

それぞれプリセットしていたノートを取り出し、オブジェのように集まって、手紙を書く。

書き終えたら、みんなバラバラになる。そして、それぞれの場所に座って、手紙を読み上げ る。 

台の上にまた集まる。手紙を読み続けながら、連なって、台の前まで歩いてくる。

台から降りても、しばらく一列で歩いている。途中止まってオブジェのようになる。


客席に向かって、歩きながら手紙を読む。ノートに挟んであった、紙を観客に渡す。

各々バラバラのところに座る。

そこでまたスクリーンを見つめる。

一見振り付けの決まったシーンのように見えるかもしれないが、だからこそ即興の要素をちりばめる。 


・歩くコース

・タイミング

細かく大切にしていく。


☆グループ8


スクリーンを見て立っている。

詩が始まったら、動き出す。

台の上に集まる。ジア・イー、ジェンチョン、ロンジュン、シュウ。

前から振り向いてくる。 

腕を広げ、四つの腕がすこしずれて重なる。

静かに歩いてくる。

前から順に、顔をずらす。4つの顔が並ぶ。

後ろから、列から飛び出す。いままでと質を変えるように。4 人がバラバラになり、四角形 になる位置へいく。 



→影遊びのシーン

ジアイーとロンジュンが遊んでいる。ロンジュンがコンタクトをとばして、皆も一緒に遊ぶ。

遊びながら時々台にたっち!一番遅かった人にでこぴん。

四人が手をとって、四角をつくる。仲良しのように。しばらく四角のまま歩く。

ジア・イーが四角の中にはいる。一度、前に進んで、台の奥へ歩いていく。

初めの順番通りに、順に 3 人も後を歩く。

背中向きで、最初のポーズ。

最後は客席から横顔が見えるように、横向き。どこをみるかは、あらかじめ決めない。


【夕食後】


予定では、シーン5、9の作成でしたが、作ったグループのシーンを他のグループの人が舞 台上にいるなか軽く返します。 


・シーン1 確認。座る人はアクティングエリアをなるべくあけるように。

アクティングエリアをできるだけ邪魔しないように。


本番間近になり、いよいよ本格的なクリエイション時間でした。

この後も、じっくりとねりあげ、詰める時間を設け、場当たり、ゲネプロへと続きます。 

最初のころの記録を見ると、上演した物とは全く違うところが多々あります。

常に変化しまがらの稽古であり、いつも新鮮な現場はアップデートを繰り返しています。

上演したものが最終形というわけでもないでしょう。

更新中の、一番あたらしく新鮮で、最も考えられた時間の長いものを、お見せできたと思い ます。 

以上が、創作のクラスの記録でした。

次回からは、創作へとつながったワーククラスを受けもっていただいた、講師の方々のワー クショップを紹介していきたいと思います。