フォノケーブル比較試聴
アナログプレーヤーの改造後、同線径の撚り線ケーブルと段階的線径構成のケーブルの比較試聴をしてRCAケーブルのページに掲載しました。
シェルリード線もRCAケーブルもフォノケーブルも導体構成は同じ、つまり高音域に対応する細い線径は0.1mm位で低音域に対応する太い線径は0.23mm位になります。
同線径の撚り線の場合は、線径0.12mm×14本=0.158m㎡が標準的な構成になります。
0.12mmという高音域に対応する素線径で、14本という本数で十分な低音域まで再生されるワイドレンジなケーブルです。
素線系が同じ場合は標準より本数が数本ふえるだけで、低音域にダブつきが感じられます。
素線径が0.14mmや0.16mmと標準より太くなると音像型になり解像度や空間表現は弱くなりますが、少ない本数で低音域までカバーできるため鮮明さやスピード感は向上します。
素線径が0.1mmや0.08mmになると標準の線径0.12mmよりさらに空間表現は良くなります。
細くなるほど空間表現は良くなりますが、あまり細くなると多くの本数が必要となり鮮明さとスピード感は落ちます。
今回制作した撚り線のBLUEケーブルです。
予想通り繊細な高音域から十分な低音域まで再生されており、細い素線径による滑らかな全帯域再生で、撚り線として素線径と再生周波数帯域と本数で見た場合、最高のケーブルだと思います。
ワイドレンジでクセが無く自然な再生音、(2度も書きますが)撚り線ケーブルでは間違いなく最高のケーブルと思います。
段階的線径構成のケーブルはやめて、こちらに切り替えようとRCAケーブル・フォノケーブルのページも新しい「BLUE」タイプだけに書き直し、出品も「Blue」だけにしたほどです。
本当に間違いないのか何度も試聴しました。
試聴を繰り返すうちに、段階的線径構成の「Black」と撚り線の「Blue」の違いが分かってきました。
撚り線の「Blue」の欠点は、クセが無く自然な再生音でした。
普通なんです。
それで良いんですよ、変わったクセのある音を目指しているんじゃないんですから。
それでも空間表現は優れており、撚り線としては間違いなく最高の導体構成だと思っています。
片や段階的線径構成の「Black」ですが、単線にも撚り線にもないものがありました。
空間表現・立体感・透明感です。
段階的線径構成により全ての帯域が鮮明であるためだと思いますが、音と音の間が澄んでいて透明感があり、空間表現や立体感が際立っています。
撚り線の「Blue」と比較すると鮮明さやスピード感も良くなります。
その為、目の前で演奏しているようなリアルさを感じます。
私自身も現在はこちらの「Black」に戻して聴いています。
まずは、「ゲンさんのRCAケーブル Black」を、お聴き頂きたいと思います。
「Blue」タイプの販売にあたっては、ご購入いただいた方に普通な音のケーブルを喜んで頂けるだろうか?・・・という心配もあり出品していません。