スツール Basic 脚と幕板の接合 ①外側からビスを打つ ②外側からビスを打って隠し釘にする
脚と幕板の接合方法はいろいろ。
①コーススレッドで外側から接合する、②コーススレッドで内側から接合する(ポケットホールジグを使用)、③コーナー金具を使用する、④ほぞ継ぎ、⑤隅木を使用する、⑥ダボ継ぎとさまざまな方法があります。
コーススレッドで外側から接合する。
a.単純にコーススレッドをそのまま打ち込む方法とb.打ち込んだコーススレッドをダボで隠す方法があります。実用本位と割り切って考えて、あるいはペンキを塗ってしまえば、ビスが少々見えていても構わないかもしれません
やはり隠す方が見栄えがします。そういう時は、後で紹介する隠し釘という手法を使います。
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ドリルビットで下穴を。
こうすると方向がそれて、先が木材の外にはみ出したりすることを防ぐことができます。わたしはビットで下穴をあけずに、直接打ち込んで、何度も失敗をしました。1×4材の幕板だと薄いので、コーススレッドをそのまま打ち込んでしまい、ひびが入ったり、割れたりしてしまいました。あとの始末に、かえって手間がかかってしまいます。ですから今は、必ず下穴をあけるようにしていています。
スリムタイプのコーススレッド。
これは下穴なしに、しかも板が割れることなく打ち込めるよう作られたビスで、確かに普通のコーススレッドに比べると。割れにくくなっています。
堅い材木の場合。
なおさら下穴は必須です。そうしないと、コーススレッドの頭がねじ切れてしまうことがあります。こうなると折れたビスを抜くのに、大変な手間がかかってしまいます。堅い木材の場合は、下穴を必ずあけて、丈夫なステンレスのコーススレッドか、木ネジを使うことをお勧めします。
柔らかい材木の場合。
ビスの頭が木材に食い込むとき、ささくれが生じることがあります。これを防ぐには、深さ4-5ミリ、直径8-9ミリの穴を先にあけておきます。使いやすいのは、ダボ錐と呼ばれるもので、一定の深さに掘れます。穴の深さを調節するのは、薄い板に穴をあけ、この板の上から掘り込みます。このあと下穴をあけることになり、二度の作業となりますが、出来栄えは、はるかに良くなります。下穴錐は、テーパーがついており、先端に行くほどに細くなっています。また、「皿取錐」というようなものもあります。
隠し釘
コーススレッドの頭が見えていて、見栄えが悪いと感じられるなら、まず深さ5-10㎜の穴を開けて、ビズを打ち込み、穴をダボで隠します。これは昔から「隠し釘」と言われている方法で、穴を掘り込み、コーススレッドを打ったあと、穴にボンドを入れて、穴と同じ直径の丸棒を差し込みます。乾いたあと、アサリのないのこぎりではみ出ている部分を切り取り、さらに鑿やサンドペーパーで削って平らにします。
岡田金属のZライフソークラフト145はアサリのないのこぎりで、替刃だけみを買って、ディスクグライインダーで半分に切断し、取っ手を瞬間接着剤でつけると、ダボ専用ののこぎりが2つできます。
丸棒だと切った面が木口になるため色が違うので、「埋木錐」、「プラグカッター」なるものを使って、同じ木材の端材から切り出したダボを使うと、ふさいだところは目立ちません。その際、木の繊維方向を同じにします。