ベニシアさんと八つ橋
今日はレッスン後に京都へ。
ねこのしっぽ カエルの手でお馴染みの「ベニシアさんの手作り暮らし展」に行ってきました。
京都大原の自然に寄り添い、シンプルだけどとてもクリエイティブで豊かな暮らしを営むベニシアさん。
季節の変化を楽しめる飾らない気ままなお庭、自作のタイル貼りの味のあるキッチンやぬくもりを感じる暖炉、育てたハーブからお茶や石鹸を作り近所の農家から頂いた穀物や野菜を料理する。自分らしい手作り感のある素朴な暮らしがとっても楽しそうでステキ。
展示もベニシアさんの世界観に十二分に浸れる内容になっていて、自然と呼吸が深くなる感覚になりました。
そういう私も10年程前は築150年程の蔵付き大正造りの広い古民家を借りて、母や妹家族と一緒に2年程暮らしていたことがあります。
広い庭では母がバラやハーブを育て、猫7匹、犬2匹、鳥数匹、甥っ子ものびのびと走り回り、縁側では日向ぼっこもでき、夏の夜は庭にホタルが飛んでくる…という魅力的な側面もあり。
毎日ベッドに這い上がってくるムカデと格闘し、真冬は吹き込んでくる隙間風で凍死寸前、地震や台風が来るたびにいつ家が潰れるのかという不安に襲われる(昔の日本家屋は大工さんがしっかり作っているので以外と丈夫なんだけど)、度々の雨漏り、トイレが離れになっている…とゆう色々と不便な事情もあったりで。田舎の古民家暮らしの理想と現実のギャップも経験済み。
私はその後に仕事の都合もあって大阪市内の便利なマンションに移り住みましたが、結局はまた数年後に郊外の静かな地域に戻ってきてしまいました。もうオンボロい古民家暮らしではないけれど、程良い便利さがあり、空気が綺麗で緑が多く少しだけ田舎、小さい庭にはオリーブがなったりチャイブを育てたり、という点ではちょうどバランスの均れた居心地の良い巣を見つけたような気もしています。
展示の最後にはお決まりのようにミュージアムショップ(ベニシアマーケット)があり、ベニシアの庭作りという本を母へのお土産に買いました。単に自分が読みたかっただけですが。
もう一つのお土産は、今私がハマっている八つ橋!米粉ときな粉と桂皮で作られている京都のヘルシーおやつです。
聖護院八つ橋のパリパリバージョンの胡麻味とコーヒー味が甘さ控えめでオススメ。
食べ出すとああ手が止まらない…危険。
お気に入りのカップとソーサーに、美味しい紅茶を淹れて(静岡のチネイザン仲間から頂いた無農薬の国産紅茶)、ベニシアさんのアートや詩を1ページごとゆっくり味わい、そして好物の八つ橋をパリパリつまむ。
突っ走る毎日のほんのひと時のスロータイム。膝の上には猫。
ナチュラルライフとまではいかないけれど、今の暮らしもなかなか気に入っています。