アイレベル収納3つのポイント
手が届かない収納はデッドスペースを生みやすい。手も目も届く場所に無駄のない収納をプランニングしよう。
アイレベル収納を作る 3つのチェック
◆吊戸棚は本当に必要か
リフォームにより、多くのケースでフロアキャビネットの収納力はアップする。同時に、リフォームを機に断捨離も進む。リフォーム後も、本当に吊戸棚の収納力が必要かどうか、プランの段階で見極めよう。
吊戸棚が必要ということであれば、昇降式を取り入れて、出し入れしやすい収納を作ると喜ばれる。
◆アイレベルをどのように活用したいのか
吊戸棚下は調理中に簡単に手が届く場所だ。ただし、便利そうだからといって、アイレベル用の専用ユニットをやみくもに設置しても使わなければ無駄になってしまう。
ニーズをくみ取り、顧客に合わせたアイレベル活用方法を提案したいものだ。
◆手持ちのボトルやツールのサイズもチェックしよう
調味料やキッチンツールなどの置き場として収納を作る場合、サイズを確認することも忘れずに行いたい。顧客の手持ちのボトルやツールの大きさが、収納の高さや幅に収まらなかったら使えない。
用途限定の収納は使い勝手がよいが、その分、プランニングはきめ細かく行いたい。
アイレベルとは
背伸びをしなくても手が届く範囲。吊戸棚の下あたり、一番使いやすい高さをアイレベルゾーンと言う(写真提供/パナソニック)
【提案の心得】
三春情報センターRstudio(神奈川県横浜市) マネージャー平和泉さん
お客様へのヒアリングを丁寧に行って「何を収納するのか」を知る
収納全般に関して言えることですが、アイレベル収納を計画するときにも「何を収納するか」をヒアリングするようにしています。写真を撮ってきてもらったり、訪問して現状の収納の様子をみせていただくこともありました。
収納を作りたいというお客様は多いですが、まずは何を収納したいのかを把握するようにしています。そうしないと、せっかく収納を作っても活用されていなければ無駄になってしまうからです。
新しい収納を提案するのならば、お客様に満足してほしいです。「お客様に満足していただけること」を第一に考えて仕事をしております。