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薬膳教室の窓辺から

気枯れに注意してください

2019.09.17 23:16

初秋には、夏場の疲れ、朝夕の寒暖差などで、無意識に蓄積されたストレスが多い、

続く連休や台風など、不規則で、自律神経をアンバランスにする要素がたくたん。

その多くは、無自覚、というのがポイントですね。

そんな、季節の変わり目には、秋の味覚「栗」を召し上がれ...

からだを巡る「気」の生みの親は、まずは、穀物を消化吸収して燃やすことから

はじまるとされています。


栗は、良質の甘みを持ち、生薬名は「栗子(りっし)」です。

胡麻子、枸杞子...種子を用いる生薬には、子がつく場合が多いようですね(^O^)

日頃は、生薬と意識されませんが、旬の食材には、その時期に必要な栄養素が

含まれている不思議...


宇宙のすべては、同じ原子でつくられています。

その原子を様々に組み合わせて、からだが健やかに保たれるわけですが、

他のいのちをいただいて生きているわたくしたちですから、自然のサイクルに

沿って生きるのがいちばん自然、その1つの入り口が薬膳ではないか、と感じます。


母の晩年、2人並んで、栗をむいていました。

栗ハサミで硬い皮をむき母に渡すと、残った渋皮をていねいにむいてくれました。

子どもの頃、無邪気にただ食べていた栗ご飯、皮をむくのはたいへんなんだな、と

実感したのは、30代も後半だったでしょうか...


便利な世の中になりましたが、多くのご家庭では、まだ、この光景があるでしょう。

1つ1つ皮をむいて炊く栗ご飯は、まさに家族への愛情です。

薬膳は、技の数ではなく、大切なのはこころ、桜桃庵のスクールで常々お話しする

鉄則です(笑)