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香港 ゆるゆる〜 太極拳日記

コロが来た

2019.09.30 09:00


私の祖父母は柴犬を飼っていました。


名前はコロと言います。


コロと私はとっても仲良しでした。




ある年に祖父が亡くなりました。


そのお通夜の席で、隣の家のおじいさんが私にした話です。


「昨夜、夢にコロが出てきてな。」


「そして"こっち来い"としきりにコロが吠えるんだ。」


「翌朝、目が覚めたら、あんたのじいさんの報せがあってな。ビックリした。」


その話を聞いた時、私は


「コロは私を呼びに来なかったなぁ。」


と、ちょっと寂しく思いました。

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月日は流れて。


隣のおじいさんも、祖母も、コロもすでにこの世を去りました。


私は日本を離れて、香港で暮らしています。



香港で癌になり、手術を受け、病室のベッドの上にいる時の、ある晩、私は夢を見ました。


私は男の子と犬と遊んでいます。


どこかの草原だったような気がします。


男の子が、そろそろ帰ると言うので、私は途中まで送って行く事にしました。


送って行く道中が、先ほどの草原から、人通りの多い白い建物の中に風景が変わっていました。


周りの人達は皆、白い服を着ています。


私もいつの間にか白い服を着ていました。


男の子がふと立ち止まり、私の顔を仰ぎ見ました。


その時、私は男の子のお顔を改めてハッキリ見ました。


ずっと前から知っていた子だと思っていたのですが、実はこの子には初めて会ったんだと、その時に気が付きました。


男の子は


「僕たちはここで失礼するね。」


いつの間にか男の子の前には上に向かう白い階段がありました。


「僕たち車があるんだけど、途中まで送るよ。


一緒に乗って行かない?」


と、男の子が人差し指で階段の上を指しながら、私に聞きました。


私は一瞬迷いましたが、


「私、やり残した事があるから、戻らなくちゃ。」


と、答えました。


男の子は


「そんなの、後でいいよ。


僕たちと一緒に行こうよ。」


と、誘ってきました。


私はその時、一緒にいた犬に視線を向けました。


犬は巻き毛で洋犬のようです。


が。


何故か私は


「またね。コロ。」


と言って、頭を撫でました。


洋犬はその瞬間、男の子を引っ張り、階段を昇って行きました。


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翌朝、スッキリ目が覚めた私。


夢を思い出して、


「やり残した事って、何だろう?」


と、考えました。


…。


……あ。


………ブログ。


あーーー!!


まだ書き終わってなーい!!


その日、慌ててベッドの上でiPhone にポチポチと字を打ち込んでいた私でした。