「勉強のコツを教えてください」と言われたら。
写真はこないだ撮った中秋の名月です。
さて
「先生、ウチの子に勉強のコツを教えてやってほしいんです」
っていうご相談、やっぱりたまに中学生の保護者からいただくんですよ。
こないだはこんな風に返信しました。
よくある質問なのでここにシェアさせていただきます。
ーー以下抜粋ーー
◯◯さま
ご連絡ありがとうございます。
イルム元町スクールの甲斐です。
まずは点数大幅アップ、よかったです。
本人ががんばった結果ですのでよくほめてあげてくださいね。
なぜ上がったのか。
コツを伝えたのではありません。
苦手な問題や間違えた問題にできる限り向き合わせ、それをそのままにせず反復して定着するところまでやることを徹底したのです。
今回しっかりとがんばった◯◯さんならば満足な点と反省点がこれまでよりも鮮明になっているはずです。次は何をすべきか、どこを改善すべきかは本人がちゃんとわかっているはずです。あとは、頭の中でわかっていることを真に実行に移すこと。
それが今後すべきことです。
コツはありません。
「2週間で英語が話せるようになる方法」「1ヶ月でプログラミングができるようになる方法」など、コツを集めたいわゆるhow toものの書籍は世に溢れています。
ではそういった書籍を手にした人間がすべからくタイトル通りの結果を出しているかというとそうではありません。むしろその逆が大半でしょう。
本当に大事なことは何か。
きちんとやりきることです。
そのための強い意志と十分な時間です。
前者について、今回の取り組みと結果が示す通り◯◯さんは高まってきています。後者については開始時期を早める・作業スピードを上げるなどまだ改善の余地があると思います。
そして、このようにご相談をお寄せいただくのは大変有り難いのですが、こういった相談を自分でできるようにならなければいけません。
お母さんのご心配は愛情に起因するものですから、常に大変素晴らしいものです。子供達にはそれが必要ですし私たちには決して代替できません。
ただしここでは、本人の自立的な思考と行動を促せるように関わっていきたいと考えています。
内発的な動機で学習を進め、深めることが、高い目標の達成には不可欠です。
もちろんそのために、私も本気の姿を見せることできっかけになりたいとは思っています。
近いうちに生徒面談をしますので、◯◯さんと話してみますね。
生意気言ってごめんなさい。
真剣にやりますので引き続き宜しくお願いします。
イルム元町スクール
甲斐昌浩
ーー以上抜粋ーー
「コツ」みたいな簡単に手に入る情報ってそれ自体にはあんまり価値を感じないんですよね。