秋のヘレンド 講座
朝晩と気温がぐんと低くなり、あたたかい紅茶が美味しくなる季節となりました。
あたたかい飲み物を飲む機会が増えるからか、当店でもティーカップやマグカップをお求めくださるお客様がこの季節は徐々に増えます。
私もこの季節を楽しみに、半年ほど前から新しいコーヒー用のカップをオーダーして、先日初めての一杯を楽しみました。
2019年は都内サロンで2つのクラブ活動を始めました。
1つは英語の本を読んでみんなで感想をシェアする「Book Club 」。
今年は春から数ヶ月に渡って、幼き頃のヴィクトリア女王が作文の時間に書いたと言われているストーリーブックを愉しみました。
もう1つは「珈琲倶楽部」。
こちらは珈琲好きの方々と集まって、焙煎度や産地の異なる豆を挽いて淹れた珈琲を試飲しながら、それぞれオススメのチョコレートや和菓子を持ち寄ってペアリングを楽しみました。
もともと紅茶より珈琲党の私。この倶楽部活動は個人的な趣味としても楽しんでいます。
「珈琲倶楽部」はまだ不定期に続いているのですが、「Book Club 」の1冊を読み終えたところで、お客様から「Herend講座」のリクエストがございました。
正直、これまで講座らしい講座はしたことがなく、もちろんサロンで話題にあがれば私の知っていることをお話しする機会はあったのですが、私は特に「お教室の先生」をしているわけではないので、少し悩ませていただきました。
実は今年に入ってから、外部のサロン様でHerendのミニ講座をさせていただく機会が何度かあったのですが、30分という限られた時間でHerendの魅力を伝えるのはあまりにも短く、もっともっと知っていただきたいことがあるのになと感じていたところです。
そんな時にいただいた有り難いリクエストでしたので、せっかくならインドアの活動が楽しくなる秋から、大々的にお教室として生徒様を募集するのではなく、あくまでもお客様達との知識を深める勉強会ならば、、、と考え、講座を開く運びとなりました。
夏の初めから少しずつ準備をして3ヶ月。
趣味として食器に興味を持つようになってからはかれこれもう30年以上経ちますが、仕事としてこの業界に携わるようになってからはまだ7年。
この間に培った知識をこの3ヶ月で整理して、伝えたいことを纏めて、改めて色々なことを振り返ると同時に出てきた感想は、「やっぱり磁器製品は興味深い」の一言に尽きます。
Herendの歴史を語るには沢山の華やかな王侯貴族が登場します。
もちろんそのストーリーも大変興味深く講座にも織り込まれていますが、Herend は宮廷ではなく、民間の企業家によって荒波の中、設立された工房でした。
その工房がどのように現在の地位へと登りつめたのか。
Herendの経営者たちの能力には非常に興味をそそられるもの。
この講座ではそういった背景も含みながら知識をより深めていきたいと考えています。
きっとその知識は、今後Herendや他の洋食器ブランドの作品を手にする際に、より一層感慨深いものとしてしてくれると思っています。
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秋の講座では少人数制の「Herendの歴史 Basicコース全4回」をお届けいたします。
ウェブショップにご登録いただいているご会員様にご案内しているコースです。
コースの内容は下記をご参照くださいませ。
1: 西洋と「白い黄金」の出会い
ヨーロッパの食器の歴史や東洋磁器との出会い、そして独自の磁器の開発について学びます。HERENDの歴史に触れる前に当時のヨーロッパの磁器事情について様々な視点から読み解いていきます。
2: HERENDの創立と初期のHEREND
ヨーロッパでは比較的遅いスタートだったHEREND。創立からHERENDが世界に認められるまでの山あり谷ありを追っていきます。
3: HERENDの全盛期
スタートに遅れをとったHERENDが瞬く間に世界中の王族貴族達に認められるブランドとなりました。その背景にあった経営者の戦略、職人達の技術の発達はどのようなものだったのでしょうか。
4: 現在のHEREND
老舗食器ブランドが苦戦する消費社会・情報社会のこの時代。HERENDはどのように自身の伝統を守りながら消費者の心を掴む新しい商品を開発しているのでしょうか。
講座について:
開催場所:True Luxury 都内サロン
コース:全4回でのご案内です。
参加費:ご会員様のみのご案内です。1回、5,500円頂戴いたします。
時間:各回平日の12時から14時まで、その後ティータイムをご用意しております。
振替:講座は同じ月に曜日違いで2回ございます。一方でご参加いただけなかった場合、違う回に振替も可能です。(*お席がある場合に限り。お席が無い場合は次のシーズンに優先的にその回のみ単発でご案内させていただきます。)
お問い合わせせは下記までお願いいたします。