疲れがとれない、寝ても眠たい「秋バテ」〜秋分〜
こんにちは。
kampo’s薬剤師・薬膳師山口りりこです。
空を見上げると秋模様が美しく、
季節の移り変わりを感じている頃です。
一方、ちょっとした不調が気になっている方も多いのでは?
今回はそんな「秋バテ」についてお話いたします。
1,「秋バテ」
2,潤いと巡りを意識しよう
3,おすすめ食材
4,空咳におすすめ漢方
5,秋分kampo’s前菜
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1,「秋バテ」
暑さも和らいでくる頃、
疲れがとれなかったり、1日中眠かったり
となんだか優れない体調になりがちです。
それは夏に冷たいものを取りすぎていたり、冷房により血流が悪くなっていたり…
夏に消耗した身体に加え
寒暖差や、台風による気圧の変化により
自律神経も乱れやすくなります。
・疲れがとれない
・寝ても寝ても眠たい
・イライラ、鬱々
・身体がスッキリしない
・食欲がない
・めまい、立ちくらみ
などなど
ちょっとした不調から、免疫も落ちて風邪も引きやすくなります。
2,潤いと巡りを意識しよう
秋バテに意識をしたいのが
「潤い」と「巡り」
そもそも秋は乾燥により体調を崩しやすくなります。
乾燥は、お肌がカサカサするだけではなく、
身を守る力も低下してしまうのです!
漢方の理論をお話しますと、
秋に弱りやすいのが
「肺」
漢方での肺は呼吸だけでなく、体表までエネルギーや潤いを運ぶ役割をします。
この潤いと気があることで、風邪やウイルスなどから身を守る力となるのです。
さらに、この時期は身体が変化に慣れておらず、
身体はストレスと感じやすい。
そうなると気の巡りが停滞して、気分が優れなかったり、食欲がなくなったりするのです。
3,おすすめ食材
潤い:レンコン、豆腐、ごま
巡り:セロリ、柑橘の皮
4,空咳におすすめ漢方
この時期、乾燥によるお風邪も多くなってきます。
電車でもケホケホした空咳の方をよく見かけます。
そんな時に市販でも買えるおすすめの漢方をご紹介します。
麦門冬湯(ばくもんどうとう)
・麦門冬(ばくもんどう):体内に潤いを与え、乾燥による炎症を収める
・半夏(はんげ):上逆して咳となっている気を下におろし、痰をきる
・高麗人参、お米、甘草、大棗(なつめ):体を元気にする
薬膳のような処方です。
麦門冬と性質が似ている食材は蜂蜜です。
なかなか漢方を買いにいけないような時には、
蜂蜜をといて飲むなどして、早めのケアを心がけましょう。
5,秋分kampo’s前菜
セロリとレンコン豆乳味噌和え
9/23〜10/7