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さいたま自死遺族の集い*星のしずく

生誕記念日

2019.09.21 16:10

H14年9月22日 22時51分

39週6日で自然分娩

体重3400g 身長50.6㎝

まずまずの健康状態で生まれてきた我が子。

それから14年と3ヵ月後、自ら人生に幕を下ろしてしまいました。


正直、あの子が先立ったあの日からは“祝!ハッピーバースデー!”ではなくなりました。

でも、希望に満ちた幸せをいっぱい感じれらる日だったことは本当であり、だからこの日はそういう記念日として大事にしていけたらなと思うのです。


主役の居ない誕生日?

いえいえ、居ますよ主役の一人、

私が生きています。


こんなことがあってから誰かの誕生日を想うとき、つくづく人は一人で生きているのではないと考えさせられるようになりました。

この日は、文字通り私も踏ん張りましたからね。

そのすぐ横では分娩室に駆け付けた夫も一生懸命に声をかけてくれて、額を撫でながら踏ん張っていました(;´・ω・)(あ、いろいろと思い出してきたぞ)。

ひぃ~ひぃ~苦しいながらも素晴らしい素敵な日だったこと。

主要登場人物の一人は、人生という舞台を降りて先立ちましたが、私は私がこの世を去るまでは、9月22日を特別な自分記念日として生きていこうかなと思うようになりました。

成長していく我が子を祝えなくなってから3回目の誕生日は、それでも心にほんの少し余裕ができたからなのかどうなのか、『母子健康手帳』とかかりつけ小児科から当時いただいた『予防接種Book』をじっくり眺めることができています。

いまだに生前の動画は見れてないんですけどね(^_^;)。

この、予防接種第1回目の記念として配られた注射時の大泣きシール写真を見て私は、不覚にも泣き出すのではなく噴き出してしまいました。

わりとスタート時から“お笑い担当の子”だったなと、あらためて思い出しました。

そうだ、歩けるようになって初めて連れてった銭湯で、タイルにウ◎チして逃げてたな! 後始末が大変で……とか。

愉快な思い出がたくさんあることも次々に溢れてきます。

そりゃ完璧には程遠くても、私なりに頑張って子育てしていた自分自身も思い出すことができました。

そして自責の念は無くなることはなくとも、胎内にいるときから大事に愛で、懸命に踏ん張って産み、育ててきたよなと、少しだけ自分を労う日にして生きたいなと、あらためて思ったのです。

逆縁、生き急いでしまった我が子をたっぷり思い出してたくさん供養してあげられる人間もまた私ですから。

先月府中の『雨宿り』わかちあい前に、アートワーク企画で作った『手のり地蔵』が完成。

ちょっとイビツですが、この世てたった一つの小さなお地蔵さんを仏壇に供えました。

※お地蔵さんは子供を守ってくれるという謂れがあるようですね。なので生前おっちょこちょいだったあの子を守ってやってください、よろしくお願いしますという思いを込めて。

星のしずく*管理人

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【お地蔵さんを作ろう】

☆保坂美智子先生

・教室で支援の必要なお子さんの保護者のための茶話会「ひまわり」代表

・任意団体 ORIZURU所属