家で練習するってなぜ?
最近思っている事を書いてみます。
ブルグミュラー作曲のアラベスクっていう曲を知っていますか?
この曲です。
弾きたいという生徒さんや、知っている!という生徒さんもいるはずです。
この曲を弾けるようになるまでに、歩みの速い生徒さんだと2、3年、遅い生徒さんだと7、8年...いや辿り着かないでやめてしまう...
どうしてこういう差がつくのでしょうか?
私は、3歳でピアノを始めて5歳の時に弾きました。
そこに至るまで、母が毎日ピアノの練習に付き合っていました。
今の生徒さんたちは、家で毎日練習する時にお母様が付きっきりということはないです。
付きっきりだと、それはそれで問題があるのですが、家族のホローが毎日の練習にあったらなぁと思うのです。
家で練習する気にならない時の励まし、練習できた時の一言があるのとないのとでは、練習へのモチベーションが全く違うと感じます。
生徒さんが小さければ小さいほどです。
小さい生徒さんだと練習することは何をする事なのかもわからないのです。
ピアノ教室のレッスンに全てを任せてしまうのと、ある程度時間をかけて辞めずに頑張っていれば、少しは弾けるようになります。
何年たっても色々な教本の1巻を放浪することになります。
知っている曲でないと嫌、つまんない曲は嫌と言っていると事態は更に悪化します。
野球のピッチャーが新しい球種を覚えるのに毎日練習しますね。
身体が覚えて自分自身も納得するまで練習するではないですか。
ピアノも実は同じなのです。
覚えるのは身体ですから。
今、家では親が練習を見れないのでレッスンで教えてくださるだけでいい、歩みが遅くても構わないからというご両親の生徒さんがいます。
私はこの生徒さんが自力でピアノを弾きだすのを待っています。
毎日家で練習すればはやく弾きたい曲に到達できるし、弾ける自信、努力すればできる事を学ぶ機会になります。
ピアノ教室に全てをお任せして、家では他の事をしていると歩みは遅く、下手したら弾けるようにならないうちに辞めてしまうかもしれない...
弾けるようになるまでのコストがかかり過ぎます。
たった一言の声がけ、練習の見守り...
こうした事だけで少しでも変われればいいなぁと思ってしまいます。