光の道
これが「こころ旅」の宍道湖の夕日
古宇利島で撮った日の出の光の道
NHK BSの大好きな番組「こころ旅」で火野正平さんが宍道湖の夕日を見せてくれました。
母の入退院やら介護生活スタート、父との確執など、何かと心がざわつく日々でしたが、この宍道湖の夕日がモニタいっぱいに映し出されると、何やらすうっと気持ちが軽くなったんです。
宍道湖まで車を運転して旅をしたことがあります。
もうん〜十年も前のことですが。福岡から来た友人を岡山駅でピックアップし、そのまま日本海側に出て松江に泊まりました。晴天の良い日でしたので、きっと湖に沈む夕日は見事に違いないと確信し、角度からしてこのあたりだろうと当たりをつけて車を停めて日没を待ちました。
なんと、番組で登場したお地蔵様のすぐ近くでした。
火野さんが見せてくれたようなこの夕日、わたしも実際に眺めたんです。
湖からこちらに向かってまっすぐ届く光の道が、心の中にまですうっと入って来ました。
心が軽くなったような気がしたのは、そのときです。
祖母が亡くなる前に沖縄へひとり旅に出たとき、古宇利島というところで海からのぼる朝日を拝みました。このときはこの朝日を全身で浴びたいと願い、周到に計画して、前日は近くの民宿に泊まりました。そして暗いうちに古宇利島の朝日がもっとも良く見えるスポットを探し、レンタカーを停めて海の前に立ちました。
このときも今と同じように、いろいろ心の中に重いものがいっぱいありました。
だからこそ旅に出たのですが、海からのぼる朝日から光の道がまっすぐ自分へと届いたとき、すうっと軽くなっていく感覚がありました。
太陽はパワーの源なので、光の道を心へと導き入れるとその力を預かるというか、浄化されるような気がします。うまく説明できないのですが、そういうことなのだと思います。
このときは沖縄のパワースポットと呼ばれている場所をいくつか訪ねました。おかげで、たしかに元気になって帰京した記憶があります。
浄化する作用が強力なのは朝日だと言われているようです。
でも、火野さんが見せてくれた宍道湖の夕日からも何かパワーを感じました。「信じるものは救われる」という、あれかな。でも、絶対に何か神秘的な作用があるんです、光の道には。