【有料メルマガのご案内】「宇田川敬介の日本の裏側の見えない話」 第33話 TICAD7で分かった21世紀におけるアフリカの重要性とその注目度 4 なぜ日本はアフリカ開発会議を行っているのか?(アフ
「宇田川敬介の日本の裏側の見えない話」
第33話 TICAD7で分かった21世紀におけるアフリカの重要性とその注目度
4 なぜ日本はアフリカ開発会議を行っているのか?(アフリカの希望とは)
前回までに、アフリカの民族や政治・経済・宗教に関してみてきました。
実際に、地元の宗教という「昔からあるもの」と「歴史的に入ってきたもの」をいかに融合してゆくのかということが大きな課題です。
実際に現在アフリカでは地元宗教とイスラム教、南部ではキリスト教がうまく入っています。
まさに「地元の環境と世界宗教の融合」「古いものと新しいものの融合」ということがアフリカで行われているのです。
このようなことを書いてしまうと不謹慎かもしれませんが、実験的に様々なことが行われているのではないかと思われるとことが少なくありません。
上記のほかにも「サバンナ」と「現代社会」の融合や、「砂漠での生産の実験」などは日本のODAなどを使いながら進められているところがあります。
このような中で、アフリカ開発会議が行われてきたのです。
第1回から第3回(2003年)までは、アフリカ経済が低迷し、貧困や不安定が最大の問題として語られた時期です。
第4回以降、はそうではなく、アフリカの成長に関あの注目が集まった時期です。
当然に、そうした変化に応じてTICADでの議論と性格も変わってきたのです。
90年代冷戦が終焉し、アメリカが援助への関心を大きく低下させるなか、日本は比較的自由に自らの援助政策を決められるようになっていました。
もちろん国内の政策も様々にありましたが、何よりも日本は「貿易」がその経済の基盤になっていましたので、アフリカなど様々な国との関係がしっかりとできていないといけません。
しかし、「貿易」というのは多くの国の沿岸を船が通るということを意味しています。
日本の場合は、当然にその船に護衛の自衛隊をつけることなどはできません。
憲法9条があるので、日本の護衛艦を商戦の護衛として外国の港の入れることは、外国が認めていてもなぜか日本国内で反対運動が起きてしまうのです。
日本の船と、日本の荷物と、日本の乗組員と、そして日本の経済発展に寄与する様々なものを守るのに、なぜその「守る行為」が反対されるのか、まったく意味が分かりません。
歴史的、社会的、経済的に関係が希薄で、直接の戦略的な利害も持たない日本が、アフリカ開発を掲げる大規模な会議TICADを開催したことは、タイミングの良さも手伝って、国際社会の注目を集めました。
1993年のTICAD 1で議決された「アフリカ開発に関する東京宣言」には、・・・・・
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