霧島国際音楽祭鹿児島友の会について
写真は、今年(2019年)の霧島国際音楽祭鹿児島友の会の会報に掲載されている会員名簿です。
法人会員の会費は、年間2万円。
会員の皆様、有難うございます。
この場をお借りして、あらためて感謝申し上げます。
写真の左下、鹿児島の大手企業と並んで、『特定営利活動法人 劇場計画かごしま』とありますね。実はこれ、間違いです。正しくは、『特定非営利活動法人 劇場計画かごしま』です。(非営利です)
自分が責任者(事務局長)として発行している会報なのに、自分の法人名を誤記するなんて、私らしい詰めの甘さ。お恥ずかしい限りです。
さて、法人会員、個人会員、ジュニア会員と、私個人で、合わせて2万7千円の負担をしています。我が家にとっては大金です。
以前の鹿児島友の会には、その時代背景もあって、言葉は悪いですが、”金持ちの道楽”という雰囲気がありました。メセナという言葉が流行り、お金持ちに経済的支援をいただくことは、芸術家育成の大きな手段でした。
しかし、今、そうはいきません。
精神的充足だけで、鹿児島友の会にご加入いただく方は稀です。メリットを明示できなければ見向きもされません。
ところが、友の会扱いのチケットの割引幅は、年々縮小。残念ながら、これといったメリットはないのです。
2万7千円も払っている会員の立場では、せめて、もっと感謝されてもいいように思いますし、事務局長としては、不行き届きを謝罪するしかありません。
また、親子で会員という方も少なくなりました。道楽は、高度経済成長やバブル時代を生きた親の代でおしまいといったところでしょうか。
友の会は、音楽祭そのものに、毎年、20万円程度を寄付。(50万円寄付していた時代もありました)
また講習会へ、奨学生を送りだし、その費用を負担しています。(かつては2名。現在1名)
立派な慈善事業であると自負しています。
父の同級生の野村三郎さんを中心とする有志の方々が『鹿児島の若者に一流の音楽を』という志でスタートした音楽祭。私もその理念を受け継がなくてはというモチベーションだけで、ここまでやってきました。
鹿児島の子どもたちに、音楽を身近なものに感じてもらいたいと、年会費500円のジュニア会員制度も設けました。
霧島国際音楽祭そのものは、今年40周年を迎え、まあ順調です。
ただ、鹿児島友の会は、会員の高齢化で収益が落ち、ここ数年、その存在意義を問われているところ。
私のモチベーションも、公益性に合致するのか、自問自答中です。