アニマルコミュニケーターが語る、だいきちが阿寒湖郊外で発見されるまでの経緯③~どうして人に攻撃してしまうのか
前回②は、アニマルコミュニケーターさんとだいきちのファーストコンタクトの様子でした。
ここで、あらためて今回のコミュニケーターさんの依頼について、知っておいていただきたい前提があります。
この方は、動物とコンタクトするときに、依頼主からは、必要最低限の情報しか求めません。
私たちの場合も、猫の名前と推定年齢と「何が聞きたいか」を順番に列挙してください、というだけでした。
さらに、その猫が飼い主からどういう背景で拾われたといった情報は一切いらないといわれました。必要があれば、猫自身が教えてくれるというのです。
この次の会話は、私たち夫婦からの質問「どうして来客に攻撃を加えるのか教えてほしい」への答えとして、だいきちとアニマルコミュニケーターさんの間で交わされたものです。
2007年3月(保護して4数か月目)雪がしんしんふりはじめたときに、玄関先に出て外をながめはじめただいきち
😼だいきちがどうして来客に攻撃を加えるのか、その理由について
🙎【AC】だいきちくん、どうして来客さんに攻撃的になるの?
🐈【大吉】ぼくのスペースに来るからだよ。
🙎【AC】それは、あなただけのスペースではないわ。パパとママも一緒にいるでしょ。あなたは家族だから、お客さんには優しくしないと。
🐈【大吉】 [だいきちは無言になりました… ]
🙎【AC】大吉、何が一番、あなたにそういう気持ちにさせる原因なの?
🐈【大吉】よくわからないなあ。
[私は、多くの不安をだいきちから感じ取りました… ]
🙎【AC】正直に言いっても大丈夫よ。
🐈【大吉】よくわからないんだよ。
🙎【AC】お客さんが最初に目の前に現れた瞬間は何も感じないのよね?
🐈【大吉】うん、そう思う。
[だいきちは、好奇心を抱きながら考えているようでした…]
🙎【AC】最初大丈夫だったとして、何が原因で気持ちが変わるの?
🐈【大吉】分からないんだよ。
[私には、だいきちから再び多くの不安を感じ取りましたます... パニックを起こしたという感じです。それで、いったん会話を中断することにしました。]
🙎【AC】だいきちくん、また話してもいい?
🐈【大吉】はい、待っているよ。
😼人間の皮膚が弱いとわかっていなかっただいきち
<しばらくして、会話再開>
🙎【AC】だいきちくん、私はあなたがお家の中で人と接触するとき、快適に感じられるものが何か無いか聞いてもいい?
🐈【大吉】わからないなあ。
🙎【AC】だいきちくんは、撫でられるのが好き?
🐈【大吉】時々はね。いつもではないよ。
🙎【AC】だいきちくん、いいかな。これはほんとうに大事なことなの。あなたがお行儀よくするためには、爪と牙を隠す必要があるの。人間は皮膚がもろく、あなたの攻撃で傷つきやすいの。あなたみたいな毛皮がないからなのよ。
🐈【大吉】 ふ~ん。だから人間はあんなに怒っているんだねぇ。
🙎【AC】そうなのよ。
[私は猫に咬まれた時の痛みの感覚を、だいきちにテレパシーで送りました......]
🐈【大吉】 そんなつもりはなかったんだよ。
🙎【AC】追い返すだけのつもりだった?
🐈【大吉】うん。
🙎【AC】彼らを傷つけるつもりじゃなかったのね?
🐈【大吉】そうだよ。
🙎【AC】おやおや、あなたが爪や牙を使うと、人間を傷つけるのですよ。いったん心を落ち着かせて、爪と牙を隠さなくちゃならないのよ。
🐈【大吉】しかし、人間たちはいらいらさせるんだよ!
🙎【AC】ごめんね。でも、あなたはこのお家のリーダーでもないわ。
自宅にはお客さんを招き入れる必要があるんです。
彼らは永遠にその場に留まっているわけではありません。
あなたが大人しくしてお客さんたちに礼儀正しくしない場合は、ケージの中に入れっぱなしになってしまうわよ。
🐈【大吉】しかし、以前は、ぼくを追っ払うような態度を取ったよ。
🙎【AC】パパに、あなたの振る舞いがよくなるか、そうでなければ、お客さんに会わなくて済むようにしてあげてと頼んであげるわ。
🐈【大吉】でも、ケージに閉じ込められるのはいやだよ。
🙎【AC】あなたを別の部屋に入れて待たせてもらえるかもしれないわ。
どちらにせよ、おりこうさんにしなくちゃ!
🐈【大吉】 怒ってるの?
🙎【AC】いいえ、私は怒っていないわよ。
でも、お客さんを攻撃することは許さないわよ。
猫はとても独立した存在です。人間はそういうあなたたちを愛しています。しかし、あなたが、素敵なお家に居続けたいとおもったら、おりこうさんにする必要があるんですよ。
🐈【大吉】このことパパに伝えるの?
🙎【AC】はい。
[だいきちからは不安な気持ちを受け取りました... ]
🙎【AC】だいきちくん、あなたはあなたのパパとママに愛されています。
でも、ふたりがあなたを特別扱いし、あなたの世話をし、餌をくれているのですから、見返りに、お客さんには親切にする必要があるのです。
😼人間のエネルギーが自分のスペースに入ってくることの不快感
[だいきちは、高いところ、そう、キャットタワーの上にいるのでしょうか、そこで、快適さと安らぎをもってリラックスしているような感覚を私は受け取りました]
🙎【AC】 あなたは高いところが好き?高いところにいると気分が良いですか?
🐈【大吉】はい、そう思うよ。
🙎【AC】大吉、あなたが攻撃したくなってしまうのは、他人のどういう行動?
🐈【大吉】他人のエネルギーを感じたときかな。
🙎【AC】その人たちは、あなたに迷惑をかけるような何かをするのかしら?
🐈【大吉】ぼくのスペースに入ってくるからだよ。
🙎【AC】それは攻撃的になる正当な理由にはならないわ。
不快に感じれば、安全な場所を見つけられるわ。
別の部屋でも、ベッドやテーブルの下でも、あるいはただ遠くから眺めているだけでも安全よ。
攻撃する必要はないし、冷静を保たなきゃいけないのよ。
🐈【大吉】 [彼は静かにしていましたが、ふつふつと押し上げるような感情が沸き起こっているようでした。今、うなり声を今にも上げようとしているかのようでした]
🙎【AC】大吉、こんな風に私に話しかけられるのは好きじゃないわ。
私はあなたのことを怖がったりしない。
そして、私はあなたを脅かすことは何もしていないわ。
不安を感じるなら、その場を離れればいいだけよ。
🐈【大吉】ぼくには不安はないよ。
[だいきちは守勢に立ったような声のトーンになりました。]
🙎【AC】だいきちくん、私もそうだと思う。
あなたは、甘やかされて育ったいじめっ子のように感じます。
あなたは自分の感情のまま動いて、意地悪になっているのです。これはとても不合理なことなのよ。
[だいきちは沈黙しています]
🙎【AC】だいきちくん、いまのお家に住むのは好き?
🐈【大吉】うん。
🙎【AC】ずっと居たいわよね?
🐈【大吉】うん。
🙎【AC】それならよい子にならなくちゃ。
🐈【大吉】パパとママは、ぼくを出て行かせようとしているの?
🙎【AC】それはないわよ。
でも、あなたの現在の態度は良くありません。
あなたは人に優しくなければなりません。気に入らなかったり不快に感じたりした場合は、立ち去って人から離れる選択肢だってあります。
爪と牙を隠す必要があります。人間を傷つけるのではなく、人間はもてなさないといけません。そう振る舞えない場合は、お客さんが来たらどこかに閉じ込められちゃうのよ。
🐈【大吉】それは嫌いだよ。
🙎【AC】よかった!自分がどうしたいのかわかっているのは素晴らしいことよ。その場に居たいのね?
🐈【大吉】うん。
[だいきちの声のトーンが変わり、より静かに落ち着いてきたようです]
🙎【AC】よかった。それなら、あなたがしなければならないのは、落ち着いて、あなたの爪と牙を隠すことだけよ。
不快になったら、安全な場所に退却するのよ。
お客さんがいなくなったら、ときに再び出てきたらいいのよ。
🐈【大吉】どこかには行きたくないよ。
🙎【AC】それならば、よい子にしていればいいだけよ。
パパとママのお客さんをもてなしてあげないといけないわよ。
【④へ続く】
だいきちを保護したころ、ママの日課は阿寒湖でのワカサギ釣りでした