2011.12東の果て。三貂角燈塔。(後編:おまけ卯澳)
馬崗駅に降りてきたが、もう一つ目的地があるので、歩きだす。
目的地は、卯澳という漁村。地図を見るに、歩いて、たぶん30分くらいだろう。
卯澳には、以前写真を見てからずっと行きたいと思っていた。石造りの家屋が並ぶ漁村で、ひなびた景色がいい雰囲気なのだ。そして、漁港をはさんだ向かい側に、可愛らしい小さい小学校があり、そちらも見に行ってみたいと思っていた。
そんなわけで、燈台を背に、台北から北方向に向かって、てくてく歩きだす。
とりあえず、ひとっこ一人おらず、非常に寂しいが、「カントリーロード♪」などと鼻歌を歌いながら前に進む。
歩いている人は皆無だが、時折、乗用車やトラック、自転車に乗った人たちが通り過ぎていく。サイクリングロードも整備されていて、割とたくさんの人たちが自転車で通り過ぎて行った。
15分ほど歩いてきたところで、自転車の人たちがうらやましくなってきた。どこで自転車が借りられたんだろう。遠いんだろうか。
(後で分かったのだが、5キロほど先の複隆という処がサイクリングのメッカで、電動自転車のレンタルやシャワールームの提供をしている店がたくさんあるそうで、知っていれば最初からサイクリングにしたものをと悔やまれたものである。)
岬になっているところから遠く目的地の小学校と漁村が見える。まだまだ結構あるよう見える。だが、思った通りに可愛い小学校が見えたので、テンションアップ。先を急ぐ。
この先のようだ。
地図によると、ここから漁村に入るようだ。
サイクリングの人たちが道を上がってくる。非常に楽そうなのが、ただただうらやましい。
漁村に入ると、人影がなかったが、にゃんこにじっと睨まれた。野良さんらしく、精悍な顔つきで、さすがに人懐っこくはない。
と思っていたら、保安隊の方がエサをあげているのには、ニャーニャー可愛らしく甘えておねだりしていた。やっぱり餌くれる人には甘えるか。
この港には、同じ猫なんじゃないのか、というくらいよく似た面構えの猫がたくさんいた。皆警戒心が強く、じっとこちらをにらみつけてくるような感じだったが、それでも丸顔がとても可愛い猫たちだった。
漁港を抜けると、見たいと思っていた石家屋の集落に出た。ここ卯澳漁村は、台湾で一番早く日出を迎える集落だそう。風もきついそうだ。もしかすると、風がきついために石屋を立てるようになったのかもしれない。
建築美萌え。廃墟萌え。
でも人んちの敷地内なので侵入不可。
見るだけでも幸せだ。美しい。
集落の見学を終えて、また海沿いに、次の目的地である小学校を目指す。
防波堤に絵が描いてあったり、緑が美しい道になっていたりして、歩くのが楽しい道だった。
そしてこれが、見たかった小学校の虹の階段!
思った通り、かわいいなあ。
この学校、前がこんなきれいな海で毎日気持ちがいいだろうね。
学校もこじんまりしていて可愛らしい。
学校の正門を出たところにバス停があったので、ここからバスに乗って帰ることにした。
が、時刻表的なものには、一時間に一本とは書いてあるが、何時にここにバスがやってくるとは書いておらず、結局ここで一時間立ってバスを待つ羽目になってしまい、帰りのバスに乗れた時には、本当に、心の底から、ほっとしたのだった。
またの機会があれば、今度はぜひ、サイクリングに出かけたいと思う。
卯澳漁村
住所:新北市貢寮區福連村
開放時間:いつでも
交通:国光客運台北バスターミナルから羅東行1811または南方澳行1812で卯澳駅下車
福連国小
住所:新北市貢寮區福連村
開放時間:たぶん週末だったらいつでも
交通:国光客運台北バスターミナルから羅東行1811または南方澳行1812で福連国小駅下車
地図:https://goo.gl/maps/N6LoUV3ijhr
がぁこ訪問:2011年12月