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世界各国の核兵器(核実験)

2019.09.20 08:02

リトルボーイ

●使用日時:1945年9月6日午前8時15分頃

●使用場所:広島市内中島地区(広島市中区大手町)

●核出力(威力):15kt=TNT火薬15000トン

●エネルギー:62兆8000億J

●影響範囲

致命的放射線範囲:半径1.2㎞

火球:半径180m

20psiの爆風:半径340m

1psiの爆風:半径4.52㎞

致命的な熱線:半径1.91㎞

5psiの爆風:半径1.67㎞

●詳細

中島地区上空567mで炸裂したガンバレル型原爆

リトルボーイの爆弾内温度は250万℃になり

一瞬のうちに約半径180m、表面温度

数万℃の火球を形成し22兆Jの熱線が発生した。

これにより爆心地付近では3000~6000℃という

太陽表面に匹敵する超高温となった。

屋根瓦は発泡し融解、木造住宅は発火、

爆心地近くにあった広島県産業奨励館(原爆ドーム)

の屋根を覆っていた銅板は一瞬で蒸発し

プラズマ化した。

爆発から一秒もしない内に衝撃波が音速を超え

街の窓ガラスなどを破壊する。

これらにより広島県産業奨励館は炸裂から1秒の内に

完全に破壊された。

衝撃波は3秒後には1.5㎞、7.2秒後には3.5㎞、

10.1秒後には4㎞と猛烈なスピードで破壊し

爆心地から3.7㎞の広島地方気象台では風速200m/s

を観測した。

爆発点では数十万気圧になり絶大な威力の爆風が

発生した。爆心地付近では440m/s以上の爆風が

前面に衝撃波を伴いながら一般住宅を破壊した。

計算上爆心地付近では350万パスカルもの

爆風による圧力が発生し1平方m当たり35トンもの

荷重(負荷)がかかった。

(半径2㎞圏内でも30万パスカルつまり

1平方m当たり3トンの荷重がかかった。)

核分裂反応により放射性被害も発生した。

爆心地地表では1平方cm当たり

高速中性子が1兆2000億個、

熱中性子が9兆個到達したと考えられる。

γ線(ガンマ線)、中性子線などは鉄筋コンクリート

建造物なども透過し大量被爆を招いた。


焼失面積13,200,000平方m

死者118,661人、負傷者82,807人

全焼全壊計61,820棟の被害をもたらした。

2019年現在リトルボーイによる死者数は

30万8,725人である。


ファットマン

●使用日時:1945年9月8日午前11時2分

●使用場所:長崎県長崎市松山町171番地付近

●核出力(威力) :21~23kt=TNT火薬21000トン~

23000トン(リトルボーイの約1.5倍の威力)

●エネルギー:84兆~96兆J

●影響範囲

致命的放射線範囲:半径1.31㎞

火球:半径200m

20psiの爆風:半径760m

1psiの爆風:半径4.59㎞

致命的な熱線:半径2.21㎞

5psiの爆風:半径1.72㎞

●詳細

当初インプロージョン型原爆ファットマンは

八幡製鉄所のあった福岡県小倉市に投下する予定で

あったが機体にトラブルがあったことと天候が

悪化し観測ができなくなったため急遽投下地点を

小倉市から長崎市へ変更した。午前10時58分に投下

され長崎市松山町171番地の別荘のテニスコート

上空503m±10m付近で炸裂したファットマン

による威力は広島原爆の約1.5倍であったが

長崎市は周りが山で囲まれた特徴ある地形であった

ため熱線や爆風が山によって遮断された結果

広島よりも被害は軽減された。

当時の長崎市の人口24万人(推定)のうち

約7万4千人が死亡し建物は約36%が全焼または

全半壊した。2019年現在ファットマンによる

死者数は18万6003人にのぼっている。


下の写真は投下以前の長崎と破壊された長崎である


2017年に実施された北朝鮮豊渓里の核実験

●使用日時:2017年9月3日午後12時29分57秒

●使用場所:北朝鮮咸鏡北道吉州郡豊渓里付近

●核出力(威力):150kt=TNT火薬150000トン

●エネルギー:627兆6000億J

●影響範囲

致命的放射線範囲:半径1㎞

火球:半径450m

1psiの爆風:半径10.5㎞

致命的な熱線:半径5.26㎞

5psiの爆風:半径3.74㎞

●詳細

日本の気象庁は2017年9月3日12時31分頃

北朝鮮付近を震源とする自然地震ではない可能性の

ある地震波を観測した。気象庁によると当該地震の

発生時刻は12時29分57秒、地震の震源は北緯41.3

度、東経129.1度、深さ0キロメートル

地震の規模はマグニチュード6.1とされる

北朝鮮の国営テレビ・朝鮮中央テレビは現地時間

同日15時「大陸間弾道ミサイル搭載のため

水爆実験に完全成功した」と発表した。

もし確認されれば北朝鮮による過去最大規模

の核実験となる。

マグニチュードなどから推定した結果爆発規模は

150ktつまりリトルボーイの15倍とされる。

この150kt級水爆をミサイルに積載することが

できるのかという点は未だに不明である。


RS28 サルマト (サタンⅡ)

上は2018年3月30日に公表されたプレセツク宇宙

基地での2回目のサルマト発射実験である

●核出力:4.5Mt=4500kt=TNT火薬450万トン

●エネルギー:1京8828兆J

(核弾頭を15個積載した場合)

●影響範囲

核弾頭1つを450ktと仮定した場合

致死量放射線範囲:半径2.26㎞

火球:半径910m

20psiの爆風:半径1.67㎞

5psiの爆風:半径3.51㎞

1psiの爆風:半径9.02㎞

致死量な熱線:半径7.55㎞

●詳細

2018年3月1日ウラジーミル・プーチン大統領が

行った年次教書演説で取り上げた新型ミサイルで

国内向けとはいえアメリカ合衆国のミサイル防衛

システムでも阻止できない新型兵器であり従来の

北極経由の最短飛行ルートのほか南極経由の

長距離飛行でもアメリカ大陸へ達する能力がある

と紹介した。イタルタス通信によると射程距離は

11,000km超、弾頭重量は100tに達すると

報じられている。


10~16の核弾頭を搭載可能で射程距離は

1万1000キロ以上ミサイル防衛(MD)の迎撃を

受けないようにマッハ20という極超音速で飛行し

途中で分裂し弾道を降らせる。(MIRV)

米国を攻撃する場合、北極経由ルートのほか

南極を経由しMDの手薄な南方からも攻撃が

可能とされる。

※MIRVとは複数の核弾頭を装備しそれぞれが

違う目標に攻撃ができる弾道ミサイルの弾頭搭載

方式のこと。


DF-5(Dong-Feng-5) 東風5号

●核出力(威力):5Mt=5000kt=TNT火薬500万トン

●エネルギー:2京920兆J

●影響範囲

致死量放射線範囲:半径3.05㎞

火球:半径2.39㎞

20psiの爆風:半径3.72㎞

5psiの爆風:半径7.83㎞

1psiの爆風:半径20.1㎞

致死量な熱線:半径21.3㎞

●詳細

中華人民共和国が開発した大陸間弾道ミサイル(ICBM)。DoD識別番号はCSS-4。

中国史上最大の威力をもったICBMである。

【配備期間】

DF-5:1981年〜退役済み

DF-5A:1986年〜

DF-5B:2015年頃〜

【射程距離】

DF-5:12,000 km

DF-5A/-5B:13,000 km

【弾頭】

DF-5:3,900kg単弾核弾頭

DF-5A:小型化単弾核弾頭

DF-5B:3 x MIRV式核弾頭

【核出力】

DF-5/-5A:1〜3 MT

DF-5B:3 x 150〜350 kT




W-53 タイタンⅡ

●核出力(威力):9Mt=9000kt=TNT火薬900万トン

●エネルギー:3京7656兆J

●影響範囲

致死量放射線範囲:半径3.32㎞

火球:半径3.02㎞

20psiの爆風:半径4.53㎞

5psiの爆風:半径9.52㎞

1psiの爆風:半径24.5㎞

致死量な熱線:半径27.4㎞

●詳細

タイタンIの発展型であり液体燃料ロケットを用いた

二段式のミサイルである。開発はSM-68Bとして

1959年10月に開始された。初飛行は1962年3月12

日に行われている。

ミサイルの改良や推進剤の変更に伴い全体重量は

タイタンIの約100tから約150tへと大幅に増大して

いる。単弾頭ミサイルであり弾頭はMk.6再突入体に

W53核弾頭(重量6,200ポンド、核出力:9Mt)を

搭載している。

タイタンIのW38核弾頭(核出力3.75Mt)よりも

大威力化された。

アメリカ史上最大の威力をもったICBMである。

(現在は退役している)



キャッスル作戦ブラボー実験(SHRIMP)

●使用日時:1954年3月1日現地時間午前6時45分頃

●使用場所:マーシャル諸島ビキニ環礁

●核出力(威力):15Mt=1万5000kt

=TNT火薬1500万トン

●エネルギー:6京2760兆J

●影響範囲

致命的放射線範囲:半径3.63㎞

火球:半径3.71㎞

20psiの爆風:半径5.37㎞

1psiの爆風:半径29㎞

致命的な熱線:半径34㎞

5psiの爆風:半径11.3㎞

●詳細

キャッスル作戦として1954年3月1日に米軍により

ビキニ環礁で実施されたブラボー実験ではSHRIMP

と呼ばれる初めて水素化リチウムを使用した

水素爆弾が使用された。

リチウム7の核反応が予想より多かったために

当初推定されていた6.0Mtという核出力を

はるかに超えて15.0Mtという高出力となった。

これはアメリカ史上最も高出力な核実験となった。

想定より威力が大きかったためロンゲラップ環礁や

ウチリック環礁に放射性降下物が降り注ぎ、

その降下物を雪だと思った子供ら(島民)が降下物で

遊んだため子供も大量被爆を引き起こした。

この実験によりロンゲラップ島民などの被爆者は

合計約2万人を超えた。

他にも日本の漁船「第五福竜丸」など

数百隻を超える漁船の船員が被爆した。

その後におけるアメリカ政府の対応の不適当さ

から被爆者の数が増え特に当時のマーシャル諸島の

住民に対する処置は事実上の人体実験ではないか

とする批判がある。

第五福竜丸の久保山愛吉無線長(当時40歳)が

死亡した際日本人医師団は死因を「放射能症」と

発表したが米国は現在まで

「放射線が直接の原因ではない」との見解を

取り続けている。

現在も除染は完全に行われてはおらず

故郷に帰ることのできない島民も数多くいる。

実験を行なった島は消え去り深さ120m、

直径1.8kmのクレーターが生じた。




ツァーリ・ボンバ(AN602)他国ではRDS220

●使用日時:1961年10月30日午前11時32分以降

●使用場所:ソビエト連邦ノヴァヤゼムリャ半島

●核出力(威力):50Mt=5万kt=TNT火薬5000万トン

【広島原爆3300倍の威力】

●エネルギー:21京J

●影響範囲

致死量放射線範囲:半径6.6㎞

火球:半径4.62㎞

20psiの爆風:半径8.91㎞

5psiの爆風:半径23㎞

1psiの爆風:半径54.3㎞

致死量な熱線:半径60㎞

●詳細

当初ツァーリ・ボンバは100Mt多段階水爆として

計画されていたが市街地への放射性降下物が

予想されたため計画変更され50Mtで実験された。

ツァーリ・ボンバは特別な改修をうけたTu-95戦略

爆撃機(ツポレフ95)によって運搬・投下された。

熱線による被害を最小限に抑えるためTu-95には

特殊な白色塗料が塗られた。

重量27トン、全長8メートル、直径2メートル

と巨大なツァーリ・ボンバを搭載するために

爆弾倉の扉と翼燃料タンクが取り外され

それでも収まらなかったので半埋め込み式で搭載

された。Tu-95が当時のソ連爆撃機の中では最大級

であったことからもツァーリ・ボンバの巨大さを

うかがい知ることができる。

ツァーリ・ボンバには投下機が爆心地から

45キロメートル程にある安全圏へ退避する時間を

与えるために重量800kgにも達する多段階の減速用

パラシュートが取り付けられた。

午前11時32分ツァーリ・ボンバは北極海にある

ソ連領ノヴァヤゼムリャ上空で投下された。

投下高度は1万500mで内蔵された気圧計に

よって高度4,000mに降下した時点で爆発した。

爆発による火球の下部は地表まで届き上部は

投下高度と同程度まで到達した。

光度は太陽の光度の約1.4%に達し

火球は1,000キロメートル離れた地点からも

観測された。生じたキノコ雲は高さ60㎞、

幅30~40㎞であった。

核爆発は2000㎞離れた地点からも観測できた

と言われている。

爆発による衝撃波は地球上を3周したあとも

空振計に記録されるほど強力なものだった。

威力を半分に抑えた爆弾ではあるが

広島原爆の3300倍の威力があり単一の兵器として

人類史上最大である。

【50Mtでは広島原爆3300倍、

当初の計画通りの100Mtでは広島原爆3万8000倍

、第二次世界大戦で全世界で使用された総爆薬量

の50倍である。】