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ZIPANG-3 TOKIO 2020大学生観光まちづくりコンテスト2019~訪日インバウンドステージ 国際経済学研究室から2チームがポスターセッションへ選出~!

2019.09.28 16:30

はじめに 記事をお届けするに当たり、このたび関東地域を直撃した、強烈な台風15 号による被害は特に炎天下、長期間の停電復旧の遅れで、亡くなられた方々を始め、多岐に亘って被災された皆様へ心よりお見舞い申し上げます。


南牧村 大日向の火とぼし

大日向の火とぼしは、群馬県甘楽郡南牧村大日向に伝承される盆の先祖供養の火祭りで、8月14・15日の2日間行われる。火とぼし山と呼ばれる集落近くの山に子どもたちが登り、麦藁で作った大松明に点火して里に降り、その火を小さな松明に移して、子どもをはじめ地区の男性たちが橋の上や川原で一斉に振り回す行事であり、国:選択無形民俗文化財/県:重要無形民俗文化財に指定されています。


ユネスコ無形文化遺産 秩父神社の例大祭「秩父夜祭」

埼玉県西部に位置する小さな盆地”ちちぶ”。 山々に囲まれた険しい自然条件から、外界との従来は全て峠路によってなされ、古風で多様、多彩な秩父民俗文化圏が育まれてきました。 今では、都会の人々の桃源郷として、多くの観光客が訪れています。

秩父夜祭

2016年ユネスコ無形文化遺産保護条約「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に「山・鉾・屋台行事」として登録。
重要無形民俗文化財(風俗慣習:祭礼(信仰))昭和55年2月3日指定

この行事は、秩父神社の例大祭で行われる行事であり、特に3日夜の笠鉾・屋台の曳行は、豪壮華麗を極め、「秩父夜祭」の名で親しまれています。当日曳行される2基の笠鉾と4基の屋台のうち、屋台では展開して舞台として歌舞伎芝居を上演されます。お旅所までの曳行は、笠鉾を先頭に行われ、夜半に各町へ帰還します。

また神楽は、3日と6日に神楽殿などで演じられ、関東一円に分布する江戸神楽とは異なる構成と芸統を示しています。


~128チームの中から選ばれた2チームが
南牧村と秩父市のまちづくりプランを発表~

文京学院大学(学長:櫻井隆)は、「大学生観光まちづくりコンテスト2019」訪日インバウンドステージに応募し、128チームの中から本学経営学部 国際経済学研究室(指導教員 鈴木紫助教)より2チームの学生が同コンテストの「ポスターセッション」に選出されました。これを受け、9月24日に「かつしかシンフォニーヒルズ」にて行われる「ポスターセッション」に参加しました。


大学生観光まちづくりコンテスト2019について

大学生観光まちづくりコンテストは、大学生がチームを組み、観光まちづくりによる地域活性化のプランを競う大会です。現地フィールド調査を行うことが条件となっており、観光まちづくりに必要な基礎的知識やコンテストの課題について学ぶ説明会参加から、テーマ決め、プラン作成まで一気通貫して学生主体で行うことで、チームワーク力を高め、大学生ならではの創造力と企画力を育みます。 


その中で、今回選出された鈴木研究室3年生の2チームは、それぞれ、群馬県南牧村と埼玉県秩父市を対象として選び、現地調査を実施。文京学院大学鈴木研究室※で学んでいる国際的、経済的な視点も活かして、訪日外国人観光客誘致による地域活性化(インバウンド効果)のための独自プランを作り上げました。


チーム① 南牧村3・SPACEプロジェクト

発表メンバー:竹之内渉(リーダー)、丸山祐博、榎本ひかる、金子嵩 (文京学院大鈴木研究室)

日本一の限界集落と言われている群馬県南牧村。村には、多くの空き家が存在します。この空き家を活用し、南牧村の良さを伝えられたらと始まった本プロジェクト。現地調査で伺った、「長野に行ったついでに南牧村にも寄ってもらえたら」という南牧村役場情報観光課の意見を参考に、隣県の長野県にウィンタースポーツを楽しみに訪れるオーストラリア人を対象に考案したプランが「3・SPACEプロジェクト」です。

「3・SPACEプロジェクト」とは
・空き家「SPACE」
・二人だけの特別な時間「SPACE」
・宇宙を感じる星空「SPACE」
の3つのSPACEを合わせたカップル向けプランです。


地元の野菜にこだわった食事を提供し、空き家をリノベーションして古民家の屋根に大きなガラス窓を配置することで、南牧村ならではの、星空を室内から眺めることが出来る「天然プラネタリウム」を打ち出しました。

【学生コメント】

訪日外国人観光客に、「日本ならでは」を感じてほしいと思い、自然・田舎の雰囲気・静かで落ち着く場所の3つに焦点を絞り、群馬県甘楽郡南牧村に誘致するプランを考えました。現地調査を行い、南牧村が日本一の限界集落と言われながらも、滝や渓谷など、自然に満ち溢れた多くの観光資源を持つ村だと分かりました。プランは、空き家を利用した観光で村を活性化させながらも、村の自然も守ることを目的としました。


チーム② Chichibu de Night

発表メンバー:堀越楓希(リーダー)、堀川陽子、田辺千惠 (同大鈴木研究室)

都心から電車で2時間の「近い田舎」として知られる埼玉県秩父市。近いが故に、日帰りで来る観光客が多く、訪日外国人のうち秩父市での宿泊者は全体の約1割と、夜の観光客が非常に少ないことに目を付けました。現地調査は、一般社団法人秩父地域おもてなし観光公社の訪問、武甲酒造株式会社の酒造見学に加え、サイクリングでの秩父の町の観光資源探索、宿泊施設への訪問、夜景の確認まで綿密に行いました。秩父市の魅力的な観光資源にプラスして、夜観光の発掘を行うことで「訪日外国人観光客に秩父の夜でないと体験できないことをしてほしい」という新たなプロジェクト、「Chichibu de Night」を考案しました。


日本の歴史を感じることが出来る秩父市の商店街を、秩父の和紙・細川紙で作成した灯篭で飾り、幻想的なSNSスポットを提案します。さらに、夜景場所としても知られる羊山公園「見晴らしの丘」で秩父のお酒「武甲正宗」を堪能しながら楽しめる夜景ツアーの創作など、秩父の魅力に付加価値を付けて提案しました。

【学生コメント】

まちづくりコンテストで大変だったことは、現地調査です。たくさんの施設を訪問したこと、自転車を借りて、夏休みの炎天下の中でルート探索をしたことが一番苦労したことです。また、対象地域である秩父市の魅力を活かしたプラン提案は、大変悩み、試行錯誤の繰り返しでした。チームの3人で協力して納得のいくプランを完成することが出来たので達成感があります。そしてポスターセッションチームに選ばれたことをとても嬉しく思っています。



※<経営学部 国際経済学研究室について>

国際経済学研究室は、経営学部の鈴木紫助教の指導の下、現代社会が直面する問題を、国際的な視点で、経済学的に考える力を養います。学生自らが選んだテーマについて、グループで研究し、外部調査も積極的に行います。また、日本経済新聞社主催の円ドルダービー全国学生対抗戦、大学生観光まちづくりコンテストへの参加など、さまざまなチャレンジもしながら、社会人として必要な、論理的思考力、情報収集能力、コミュニケーションやプレゼンテーションの力を身につけることを目標としています。


<文京学院大学について>

1924年、創立者島田依史子が島田裁縫伝習所を文京区に開設。建学の精神「自立と共生」のもと、先進的な教育環境を整備し、現在は、東京都文京区、埼玉県ふじみ野市にキャンパスを置いています。外国語学部、経営学部、人間学部、保健医療技術学部、大学院に約5,000人の学生が在籍する総合大学です。学問に加え、留学や資格取得、インターンシップなど学生の社会人基礎力を高める多彩な教育を地域と連携しながら実践しています。



主催:大学生観光まちづくりコンテスト運営協議会
  
●特別協力:茨城県、北陸経済連合会、長崎県、(株)JTB訪日インバウンドビジネス推進部
●協賛:(株)長崎新聞社、九州商船(株)
●協力:国土交通省関東地方整備局
●後援:(申請中)観光庁、文部科学省、総務省、経済産業省、北陸広域観光推進協議会、北陸環日本海経済交流促進協議会(北陸AJEC)、 日本観光振興協会、日本旅行業協会
●運営:(株)JTB 水戸支店、(株)JTB 金沢支店、(株)JTB 埼玉支店、(株)JTB 甲府支店、(株)JTB 長崎支店
●事務局:(株)JTB、(株)三菱総合研究所



 参考

【群馬県南牧村】

65歳以上の高齢者人口が総人口に占める割合である高齢化率は市区町村によって大きな差があり、50%を超えている地域も存在しています。その中でも群馬県南牧村の2010年時点の高齢化率は全国一高く、1980年17.4%、1990年25.7%、2000年44.9%、2010年57.2%と急速に高齢者の割合が増加しています。また、人口1,000人当たりの出生数である普通出生率は、高齢化の影響もあり、南牧村の2010年時点の普通出生率は全国で最も低い1.6となっています。


南牧村は、昭和30年3月に磐戸村、月形村、尾沢村の3か村の合併により誕生しました。県の南西部に位置し、南は多野郡上野村に、西は長野県佐久市と佐久穂町に、北から東は下仁田町に接しています。村のほぼ中央を南牧川が縦断し、これに沿って主要地方道下仁田臼田線が走り、集落のほとんどは、この下仁田臼田線及び南牧川の支流に沿って発展しています。


かつて農業の中心はこんにゃく・養蚕だったが、価格の低迷等により急激に減少しました。それに換わる特産品として気候風土にあった作物を積極的に導入し、菊を主体とした花卉類、ブドウ、リンゴ、ゆず等の果樹類、インゲン、オクラ等の野菜類を生産し、量的には少ないが、なんもくブランドづくりを進めています。また、林業面では、間伐材を有効活用した炭製品が注目を集めています。防臭防湿の住宅資材や、園芸用品のほか、微粉炭を食品に混ぜた特産品つくり(コンニャク、お菓子、うどん、ラーメンなど)に商業関係者が積極的に取り組んでいます。


2010年国勢調査における産業別就業者数及び構成比をみると、第一次産業104人(11.6%)、第二次産業349人(38.8%)、第三次産業446人(49.6%)と、第二次産業の就業割合が高いという特徴がある。ただし、村内に大規模な産業がないため、就業者の大半は近隣の市町村へ通勤しており、村内で労働力を吸収することが困難な状況となっているのです。


このような状況の中、南牧村では村外からの移住者を呼び込むための施策に力を入れており、保育料及び学校給食費の免除、高校入学及び通学費補助金の交付、転入者に対する子育てを支援する転入奨励金や住宅の建築及び改築時に支給する定住促進奨励金などの定住化対策を実施しています。


南牧の現在

人口1,821人(男851人、女970人 )

世帯996戸  令和元年7月末 



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使



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