自衛隊初の宇宙部隊を2020年創設 国防のあるべき姿は
ザ・リバティWeb さんより
自衛隊初の宇宙部隊を2020年に創設 宇宙を舞台にした国防のあるべき姿は
《本記事のポイント》
・自衛隊初の宇宙部隊が2020年度に創設される
・中露が開発する衛星攻撃衛星などの兵器が使われれば地上はパニックに
・日本も独自に宇宙空間の防衛開発を行うべき
政府が自衛隊初の宇宙部隊を2020年度に創設する方向で最終調整に入ったことを、5日付読売新聞が一面で報じた。
敵国の人工衛星への攻撃や妨害が可能な衛星攻撃衛星(キラー衛星)など兵器の開発を進める中国とロシアに対抗し、トランプ米大統領も昨年6月、2020年中に宇宙軍を創設すると発表している。
日本もようやく宇宙を舞台にした防衛計画に本格的に着手する段階に来た。
元航空自衛官 河田成治
(かわだ・せいじ)1967年、岐阜県生まれ。防衛大学校を卒業後、航空自衛隊にパイロットとして従事。現在は, (HSU)の未来創造学部で、国際政治学や安全保障を教えている。
宇宙空間は日米安保の適用外
宇宙に限らず、日本人は、漠然と、「いざとなったらアメリカが守ってくれるだろう」と思っているところがあります。
しかし、日米安全保障条約はあくまでも「日本の領域への攻撃」に日米が共同で対処するものであり、公海上や宇宙空間は基本的に対象外。日本の衛星などには適用されない可能性が高いです。
自衛隊が遠距離の尖閣諸島などを防衛する際には、通信衛星などが不可欠ですが、宇宙防衛において米軍の助けはあまり期待できないので、日本は独自に防衛する体制を固める必要があるということです。
そのためには、今年策定される新防衛大綱の中で、「宇宙防衛戦略」を明確に打ち出すとともに、防衛費を引き上げて、宇宙開発を積極的に進める必要があります。