異常は常に立体的にとらえる
2019.09.30 22:41
昨日の指先の異常を考察すると、指先には回転するような異常があるのがわかります。
実は、この経路には、立体的に捉えるヒントが隠されています。
異常な緊張部位をたどると、指先から回転するような異常がわかりました。
しかし、それは体表面でハッキリした異常部位をたどっただけです。
これを立体的に捉えてみます。
立体として異常を捉えた場合、異常な皮膚の頂点の部位で輪切りにしてみるイメージを行うと、その意味がよくわかります。
異常な体表面の指先の対側には、小さな異常が点在していることが多いのですが、ない場合もあります。実はないのではなく、その体表面からは見えないだけで、深部には反応があります。
体表面の一部から捉えた異常部位は奥行きがある訳です。
体表面の対側から観察すると、その奥行きがわかります。
物事を線や点で捉えるのではなく、輪切りの面として捉える。
そしてその輪切りの面を積み重ねていくと三次元の立体が出現してきます。
3次元CTスキャナと同じ原理です。
感覚を研ぎ澄ませて、3D化できれば、認識状態はあがります。認識状態があがれば、治療効果にも反映されます。
それに解剖図を連動させてイメージングすることで、より精度の高いものができます。
それを東洋医学の概念に置き換え、刺激するポイントを選べば、更に精度はあがります。
明確な認識による明確な刺激、それによって精度をあげることができれば、有益な情報となります。
体表面の観察は、身体の最外層に表現された点の集合とも言えます。
体表面の点だけを追いかけるのではなく、それを輪切りの断面として捉え、その断面を重ねて立体にしていくことで、その全体像が見えるということですね。