ZIPANG-3 TOKIO 2020 もうひとつの伝泊 高倉のある宿 海外から福来たる!
はじめに 記事をお届けするに当たり、このたび関東地域を直撃した、強烈な台風15 号による被害は特に炎天下、長期間の停電復旧の遅れで、亡くなられた方々を始め、多岐に亘って被災された皆様へ心よりお見舞い申し上げます。
珍しい茅葺の高倉は、しまの人も集う団らんの場所。
もうひとつの伝泊「高倉のある宿」
今ではあまり見かけなくなった伝統的な茅葺の高倉のある宿。
高倉の屋根の下にはテラスのようなくつろぎスペースがあり、食事やお茶をゆっくりと楽しめるのがなによりの魅力です。母屋も広々として風通しがよく、とても心地よい空間が広がっています。集落の雰囲気も味わいつつ、奄美随一の美しさを誇る土盛海岸へも車で5分のロケーション。お祭りの時期には、集落の踊りが披露されることも。高倉を中心にみんなが集う場所です。
奄美伝泊伝統的な茅葺の高倉のある宿
奄美伝泊和室、中高年の方たちは勿論、伝統の奄美の住まいを体験希望の外国からの観光客にも人気が高い!
奄美随一の美しさを誇る土盛海岸
太陽がいっぱい…夏の暑い日差しを感じさせない、果てしなく続く青い青い海・・・
奄美空港から一番近い海岸です。本土では味わえない南国ならではの景色が広がります。白い砂浜と、エメラルドグリーンの美しい海は、遠くになる程、紺碧に変化し、浜辺に足を踏み入れた途端、その美しさと感触には完全に魂を奪われてしまうでしょう。奄美大島の中でもその美しい眺めはトップクラスです。
奄美「伝泊(でんぱく)」が全国に広まっていく事を願っています。 建築家 山下保博 氏
奄美群島の伝統的・伝説的な建築と集落と文化を次の時代に伝える宿泊施設「伝泊(でんぱく)」を運営する奄美イノベーション株式会社(本社:鹿児島県奄美市、代表取締役: 建築家・山下保博)は、2019年夏、台湾人の観光学の学生およびジャーナリストからなるグループを奄美大島に招聘し、奄美大島への台湾・中国からのインバウンド客の誘致促進活動に取り組みました。
このプロジェクトは、九州大学 経済学研究院(福岡県福岡市、ビジネススクール 星野裕志教授)と国立台湾師範大学 運動休閒與餐旅管理研究所(台北市、王國欽教授)が2017年より実施している、九州の離島活性化活動「日台間の観光交流の促進に関する共同研究」との連携により実現したものです。
令和元年9月22日第2回目の台日成果報告会。和気藹々…いい雰囲気ですね~
成果を一人一人発表する国立台湾師範大学の選考した4人の学生やジャーナリストの女性
参加者である国立台湾師範大学の選考した学生やジャーナリスト4名は、8月21日より9月末まで奄美大島に滞在し、台湾からの観光客の視点に立った観光資源の掘り起こし、台湾観光客向けパッケージツアーの立案、来訪者から見た奄美のアクセシビリティについての提言、WEBによる情報発信を行うと共に、地元の自治体、観光協会、観光産業の関係者と意見交換会を行うことで、アイデアを広く共有いたしました。
台湾の参加者から好評価された観光地の一つ「奄美十景 あやまる岬」どんな評価なのか気になる方は現地に行き、伝泊に宿泊してご自身の眼で確かめられては如何ですか?
あやまる岬
奄美市笠利の北東部に位置している太平洋につき出した岬です。こんもりと丸い地形が綾に織りなす「まり」に似ていることからその名がついたといわれています。岬の周りにはサンゴ礁、眼下には蘇鉄(ソテツ)ジャングルを見ることができます。また、天気のいい日には東の水平線に喜界島を見ることができます。(きっとこの中にヒントが・・・)
参加者の立案したパッケージツアー案は、地元の観光産業の専門家から見ても意外な場所が台湾観光客の目には魅力的であることが分かり、とても新鮮で、示唆に富んでいたそうです。
外国人によるインバウンド客増加に向けたプロジェクトを海外の大学と日本の大学が共同で行う日本でも初めてのケースとのことで、産学連携による離島の活性化に貢献することが期待できます。また、今回の奄美大島での活動が、今後九州の離島だけでなく広く全国の観光地において、インバウンド客誘致に活用されるモデルとして活用されることが可能です。
伝泊 The Beachfront MIJORAでは、オリジナルの体験プログラムをご用意しています。奄美の自然を、生活をもっと知ってみませんか?詳細はフロントまでお問い合わせ下さい。
フロント TEL 0997-63-1910
「まーぐん・レストラン」は、奄美大島・笠利町にある伝泊の拠点 「まーぐん広場・赤木名」の一階にあります。奄美の豊かな大地で育てられた野菜や、新鮮な海の幸をふんだんに使ったお食事をご提供しています。
奄美イノベーション株式会社は2016年の設立以来、宿泊施設「伝泊」だけでなく、観光客と地域の高齢者・住民が交流できる地域包括ケア的複合施設「まーぐん広場」などの整備・運営を行ってきました。「まーぐん」とは奄美の方言で「みんな一緒に」という意味。2018年にオープンした「伝泊+まーぐん広場・赤木名」は、高齢者施設とホテルがイベントスペースにもなるレストランやショップと同じ建物内にあることで、高齢者も、観光客も、地域住民や子供たちがみんな一緒になって交流できる拠点として、地域に定着しつつあります。
また、代表の山下保博 氏が主宰する建築設計事務所アトリエ・天工人(本社:東京都渋谷区)は長崎県平戸市の平戸城懐柔櫓を「城泊(キャッスルステイ)」施設として改修するJVに設計担当として関わっており、奄美イノベーションとともに、奄美大島だけではなく、九州北部から台湾に至る「花綵(かさい)列島*」状の地域全体の活性化に取り組んでいます。
今回の九州大学と国立台湾師範大学の共同研究への協力により、これらの地域のインバウンド受け入れ体制の充実に取り組んでいかれる事でしょう。
*花綵(はなづな)のような形に配列している列島。弧状列島ともいう。
アリューシャン、千島、日本、琉球の各列島をいいます。
参考
【⽇本初︕常設の「城泊」施設が 2020 年夏、ついに登場】
平戸城(別名亀岡城)は、平戸瀬戸に突出した平山城です。建築方法としては珍しい山鹿流によって建てられた城です。城内には平戸藩時代の遺品や文化財等を多数展示。天守閣からの眺めが素晴らしく、黒子島の原生林(天然記念物)や平戸大橋が望め絶景と評判です。
平戸城内 完成イメージ
株式会社百戦錬磨(本社︓宮城県仙台市、代表取締役社⻑︓上⼭康博、以下「百戦錬磨」)のグループ企業である Kessha 株式会社(本社︓東京都⽬⿊区、代表取締役社⻑︓上⼭康博)、株式会社アトリエ・天⼯⼈(本社︓東京都渋 ⾕区、代表取締役︓⼭下保博、以下「天⼯⼈(てくと)」)、⽇本航空株式会社(本社︓東京都品川区、代表取締役社 ⻑︓⾚坂祐⼆、以下「JAL」)の3社による「平⼾城「城泊」JV」(以下「城泊 JV」)は、平⼾市(⻑崎県、市⻑︓⿊⽥成 彦)が実施した「平⼾城懐柔櫓(かいじゅうやぐら)宿泊施設化改修・運営事業」(以下、「本プロジェクト」)の事業者公募に おいて、優先交渉権者に選定され、平⼾市と基本協定書を締結いたしました。
本プロジェクトの推進により、⽇本初の「城泊(キャッスルステイ)」施設が常設化されます。欧⽶中⼼の富裕者層インバウンド旅⾏者をメインターゲットに、2020 年夏の開業を⽬指しています。
本プロジェクトにおける各社の役割として、全体プロデュースおよび施設運営を百戦錬磨グループ(Kessha および百戦錬磨)が 担当、施設の設計・監理を天⼯⼈が担当、プロモーション・送客を JAL が担当します。
集客から運営まで体験型宿泊のパイオニアである百戦錬磨の企画をベースに、奄美群島にて伝統的な建築と⽂化をテーマに宿泊施設(伝泊)の設計・運営を多数⼿掛けている天⼯⼈ならではの格調⾼い施設設計・内装デザインと、JAL の持つ世界と地域をつなぐ
路線ネットワーク・プロモーションチャネルなど、各社の強み・ノウハウによる事業シナジーを最⼤限発揮し、海外に向けた「城泊」ブラン
ドの構築、そして平⼾市の観光資源を活⽤した「体感型観光」の推進により、平⼾市および⻑崎県、九州全域も含めた交流⼈⼝
の拡⼤を⽬指します。
参考
「奄美」についての関連情報は下記リンク記事をご覧下さい
ZIPANG TOKIO 2020 「 奄美固有のドロ土から産まれた『大島紬』漆黒色の魔力 寄稿文 Vol.1 」
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
協力(順不同・敬称略)
奄美イノベーション株式会社 鹿児島県奄美市笠利町里50-2
電話番号0997-63-1910
一般社団法人あまみ大島観光物産連盟
〒894-0027
鹿児島県奄美市名瀬末広町
14-10 AiAiひろば1階 TEL:0997-53-3240
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