そりゃ〜どうしてもの時はどうしてもです
映画『かもめ食堂』の中のセリフ
フィンランドのヘルシンキが舞台のこの映画
この映画を見て飲食業目指した方も多いのでは?
街の風景や店内の装飾や什器、空気感がとても素敵で何度も繰り返して観たくなる映画です
そんなヘルシンキですが、20年ほど前に仕事で訪れました
この映画が公開される5年ほど前でした
当時も日本食のレストランはあり、そこで【しょうが焼き定食】を食べていると、フィンランド人?のお客さんに『箸の使い方はこれで良いのか?』と聞かれました笑
滞在中ちょうどフィンランドの祝日に重なって丸1日フリーの日があり
そこで思いついたのが『フィンランドでオペラを観てやろう!』
ヘルシンキにはオペラハウスがあります
ホテルから歩いて行ける距離でした
前の日にチケットを買いに行くと、ちょうど『カルメン』をやってるらしい!
タイトルは知ってるぞ笑
チケットを買って、翌日スーツを着てオペラハウスに
当然ながら周りはみんなフィンランド人!しかも家族連れが多い
顔の平らな目の細い背の低い東洋人は自分だけ・・・
皆が珍しそうにジロジロ
(なめられちゃいけない!)とサムライスピリッツ丸出しで背筋を伸ばして笑
席も分からないので番号を探してウロウロ・・・
あちらの方も外人と接するのは照れ臭いようで、目が合うとみんな伏せ目がちになります
ようやく席について舞台が始まると、舞台はフィンランド語(当たり前)で舞台上の電光掲示板にはデンマーク語?の字幕が(笑)
結局のところ音楽しか分からず(この曲ってカルメンの楽曲だったんだ!ってのばかりでした)
幕間の休憩もフィンランド人はロビーでコーヒータイムでしたが、その中に入っていく勇気もなく、ただ凜として窓辺に立ち尽くしてました
そんな素敵な思い出のヘルシンキ
我が人生でおそらく最初で最後のオペラ観劇
どうしても観たかったんです
どうしてもの時はどうしてもです
キートス!
コピ・ルアック