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退屈と惰性と 改

GS スモークスクリーン レビュー

2019.10.03 08:17

 今回のレビューは、トランスフォーマー ジェネレーレーションセレクト より、
“GS スモークスクリーン” です。


 通称のジェネレーションラインでは発売されないキャラクターをネット専売で展開していくシリーズの第2弾として、オールドファン待望の
“スモークスクリーン” が

登場しました。


 というわけで、第1弾スターコンボイからあまり間を置かずに予約が開始され、発送は同時となったスモークスクリーンさん。

 それならば同梱可能にして送料一括にしてください、とケチなことを思ってしまう庶民です。消費税も上がったしね。

 まぁ、スターコンボイは送料無料だったんですけどね。そのへんはプレバンも見習ってほしい。


 とまぁ、それはさておきスモークスクリーン、マスターピースを除く通常ラインでは久々のお目見えですね。

 海外ではコンバイナーウォーズ版も発売されたようですが、結局日本では未発売に終わりましたし、そうなるとヘケヘケ版以来、実に10年ぶりですか。

 モノとしてはシージ版プロールのリカラーに頭部と付属武器が変更されたものになります。

 10月に一般販売されるバリケードとカラー以外の仕様はまったく同じのようで、一般と限定が逆だろ! という意見がほぼ100%だとは思いますが、まぁそこは発売してくれるだけでもありがたいと思っておくほうが健康的ですね(笑)。

 それでは、レビューしていきます。


 こちらがパッケージ。

 前のスターコンボイとほぼ同じで、無地段ボールの箱に紙製スリーブが被せられた仕様になっています。

 シージシリーズのアイテムでもあるため、段ボールの表面にはそのロゴが。

 また、今回は日本オリジナルではなく海外でも同じ仕様で発売されているため、やはり段ボールのほうは英語など4ヶ国語での表記になっているほか、開封位置には封印用のシールが貼られています。

 スリーブだけは日本独自仕様なのか、日本語表記です。

 スモークスクリーンはロボットモードで収納されており、パッケージサイズは通常のシージデラックスクラスのものより一回りほど大きくなっています。


ロボットモード

 シージシリーズでもあるので、一応サイバトロンモードということになりますが、カラーリングはアースモードと変わらず青、赤、白のトリコロールなお洒落さんです。

 ただし色調はG1のイメージよりも全体に暗くなっており、とくに赤なんてほぼ小豆色ですが、シージの世界観にはマッチしていると思います。

 ビークルモードのボンネットがそのまま前に張り出した胸部や、ベルボトムのように下向きに膨らんだ脚部などはオリジナルの雰囲気を若干誇張したきらいはありますが、その最近あまり見ないシルエットには独特の存在感があります。

 ただ、脛裏はがっつり肉抜きされていて蓋もなく、そのため後ろ姿が貧相に見えるのは少し残念。

 頭部はアニメデザイン準拠で新規造型。

 額の角飾りなど、基本的なデザインはプロールと共通ですが、チンガードが追加され、顔付きも若干無骨で厳つい感じになっています。派手でチャラそうなカラーリングとのギャップ・・(笑)

 両肩の武器も新規。カラーと並ぶスモークスクリーンの記号的要素で、確かオリジナルはスプリングギミックのあるミサイルランチャーだったと思いますが、今回はキャノン砲にアレンジされています。

 なお、基型のプロール同様ウェザリング塗装はされていません。


ビークルモード

 オリジナルはレース仕様の日産 フェアレディZ・S130に変形しましたが、今回はサイバトロンモードということで架空のビークルにトランスフォーム。

 しかし、トリコロールのカラーパターンはオリジナルに倣ったものになっています。

 変形パターンはシンプルで非常に綺麗にまとまったフォルムになります。

 フロントおよびリアウインドウに当たる部分はスモークの入ったクリアパーツになっており、とくにリア部は裏面がシルバーで塗装されており、ディティールが透けて見えるのがまたお洒落。

ビークルモードでも各部に武器を取り付けることが可能です。


付属武器

W-45 アシッド ペレット ブラスター

 成型色の関係で全塗装になっています。

 プロール付属のものと同じものですが、なぜか名称から “ストライク” が外されています。

 命中精度が落ちたんでしょうか?(笑)


W-50 ボルト-ビーム キャノン

 新規造型。

 肩への接続は専用のジョイントを使用します。そのまま水平に差し込むだけで、向きと角度は固定。

 2基を接続して連装タイプとすることも可能です。

 この状態だと5㎜軸で各部への取り付けや拳での保持も可能になります。

 画像のようにブラスターと連結させることも。

 それにしても、白は色が飛んでしまってディティールがわかりづらくて申し訳ないです。もっと照明を工夫しないとなぁ・・


比較画像

 まずは前回リメイクとなるヘケヘケ版と、まずはロボットモード。

 ヘケヘケ版もプロール、そしてストリークも含めたリカラーバリエーションになりますが、そちらは単純なリカラーでオリジナルトイ同様造型的な変更、追加はありませんでした。

 プロポーションもあらためて見るとおかしいですし、初代アニメイメージの再現という意味でも、今回のGS(シージ)版に軍配が上がるかと思います。

色味だけはヘケヘケ版のほうがイメージに近いですけどね。

 基本的なパーツ配置などはオリジナル含めて大きく変わっていませんし、上半身の変形パターンなどもほぼそのままなんじゃないかな。少なくともヘケヘケ版と今回のもの(シージ版)はほとんど一緒です。


 ビークルモードでも。

 これはもうアースモードとサイバトロンモードということで、そもそものコンセプトが違うので比較のしようもないんですが、とりあえずカラーパターンはだいたい同じです。

 今回の薄い車体も綺麗ですが、ヘケヘケ版の丸っこい車体も可愛くて好きです。 


 シージ版プロールと、まずはロボットモード。

 並べるとはっきりと顔付きが違うのがわかりますね。

 あと、プロールの武器が貧弱。これは、あくまで警察なので過剰な武装はできないということかなぁ(笑)。


 ビークルモードで、武器を取り付けて。

 違法な武装改造車とそれを追う警察車両みたいな。

以下、画像

 可動はシージ基準でほかのシリーズアイテムとほぼ同等。一見脛と一体化しているようであまり動かなそうな足首は実はかなり柔軟に動き、シリーズ屈指の接地性を誇ります。

 肩の跳ね上げができない以外とくに不満はありません。

 スタンド対応穴は背中。側を繋ぐジョイントのすぐ近くにあり、位置的に少々使いにくいのが難点です。

 海外設定ではオーロボットの副官とされることも多いプロール。

 対するスモークスクリーンはムードメーカー的なキャラのようで、そこはボディのカラーリングにもマッチしてます。


 以上、“GS スモークスクリーン” でした。


 出来に関しては今さら言うこともないですね。素晴らしいです。

 変形も程よくシンプルで、強度的にも気を遣うことなくガシガシ動かせますしね。

 ともかくも、ジェネレーションセレクト第2弾にしてシージの補完アイテムが発売されたことは喜ばしい。

 というか、その方向性でいいんだよ。べつに無理してオリジナルなんて作らなくても。

 もちろん、つい先日最後の2体の予約が解禁されたシーコンズくらい力を入れてくれるなら大歓迎ですけどね。

 新規ファンにしてみれば、ただの色違いじゃないか、と思われるかもしれませんが、色が違えば別人・・というのがトランスフォーマーの世界ですし。ましてや初期シリーズでしっかりキャラクターとして描かれているメンバーですから、そこはちゃんとフォローしてくれないと。

 来年の春には “WAR FOR CYBERTRON” トリロジーの第2作、“アースライズ” がスタートするようですし、それまでにストリーク、さらにラチェット、スカイワープといった初期メンバーくらいは日本でも発売して欲しいものです。


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。