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長良川おんぱく2019初日プログラム「あの鵜」開催しました!

2019.10.01 11:00

ぎふのふ、長良川おんぱく3年目、第6弾!!
「鵜の陶製オブジェを、作家さん本人と作る」

プログラムの開催レポートです。

ぎふでこそ、作ってみたかったのは、こんなものじゃないですか?


川原町の土産店でも人気の雑貨店で、

ペーパーウェイト(紙に載せる重り)として並んでいる、

「あの鵜」を一目見た時、

長良川といえば! 鵜飼といえば! 

作ってみたかったのは、こんなものじゃないですか!?


・・・と、ぎふのふが、盲信に近い確信をもった瞬間、決まりました。

次は、この企画だ、と。


ぎふのふのアーティストコラボ企画のゲスト作家に、

その作者ご本人である、陶芸家・大野裕之さんを迎えるべく、

まずは、その作り方を聞いてみたくて、直撃。

あ、そうやって作ってるんですか、これ!という驚きもつかの間、直後に、

これを、再現する企画を(いわゆる「模写」のようなことを)させてもらっていいのかどうか、、、、

・・・というか、させていただきたい、、、!!と、直談判。


その結果!


粘土のごとく紆余曲折(鵜よ曲折...)というよりは、

竹を割ったような清々しさで、

作者みずから伝授してくださることと相成ったのでした!


これが、

通称「あの鵜」のプログラム。


(…普段あんまり褒められていいのかわからないパパラッチのような「おっかけ力(りょく)」は、

たまにこういうところで発揮され、役に立っています)

もう10月は1日。

長良川おんぱく2019初日。

おんぱくプログラムのエントリーNo.が、消費税増税をも告げるかのよう。。。

朝10時スタート時点で、

晴れ渡る空の下、ちょっと暑いくらいの日光も差して。

会場は、岐阜市長良の新拠点・旧木材倉庫「&n(アンドン)」


「&n(アンドン)」とは。

岐阜市・長良川の北岸、鵜飼屋地区、
2019(令和元年)の鵜飼開きとともにOPENした、商業施設です。

そんなロケーションで、金華山を眺めながらの、

手びねり陶芸体験・2時間コース。


ワークショップのようす編

アイスブレイクは自己紹介から。

自己紹介タイムは、それぞれのおなまえと、

「岐阜や長良川の好きなところは?」
「あの鵜づくりの、何を楽しみに参加しましたか?」

などなどの聞き込みタイム。


すると出る出る。

それぞれの胸にある、岐阜のビューティフルかつワンダフルポイント。

あるある、うんうん。あぁ、やっぱ岐阜っていいとこだよな、と共感し、そして再認識


自分の好きなものを、同じく「好き」といえると、それだけで、気持ちが近くなりますよね。


\岐阜のどんなところが好き?/

…と、写真を撮りに来てくれたカメラマンさんにも、聞いちゃいます。

陶の鵜づくりへの期待がふくらむ。

今日作るのは「あの鵜」。


かつて誰も経験したことのない造形体験に、

みなさん、興味津々!


さぁ!ここで!ウォーミングアップ!

粘土100グラム 当てクイズ!! です!!

これが、毎度、ひとしきり、大盛り上がり!


先生の粘土のグラムチェックは、だれもが食い入るように見に行きます。↓↓

参加ゲストも、いざ挑戦! そのお姿は、真剣そのもの....!!

なんだか おとな たち が はくねつ している... (ベイビー目線。)

102グラムで、ニアピン賞をゲットしたのは、ベイビー&ママ!

長良の交差点にある「&n(アンドン)」は、たくさんの人が行き交います。

入れ替わり立ち変わり、ギャラリーが、後ろのスペースを通ります。


(お隣でもミーティングでした!)

そのとなりで、ゆったりワークショップ。


さすが陶芸教室をされている作家さん。

ひとつひとつ丁寧に、かみ砕いて教えてくれます。


大野さんの手指から繰り出される動きで、

鵜の首、くちばし、ぼんちり(尻尾!)がみるみるできていく様は、

もう本当に、ミラクル&マジカル! 


「ほおぅ〜」 と、参加者からも、観覧者からも

いくつも何度も、ため息が漏れる。


・・・ってコレが噂の、

ツクルマホウ  ニ ミルマホウ!?

少人数でも和気あいあい。ゲスト作家の大野さんは、ポイントを絞って教えてくれます。

理想形に向けて、黙々としがちな作業でも、

陶芸家・大野さんの快活トークに、終始笑顔の絶えないワークショップになりましたよ。

ママも真剣です。(わたしもしんけんなの。ひしっ。という感じでママに抱きつくベイビー)

えがおだらけのイベントになったのは、ちいさな、なごませ役がいたからかな?

さっ、出揃いましたよ! 


いかがですか、このフォルム。

参加者それぞれ、思い思いの方向を向いて。

誰一人、だれ一羽。同じじゃなくてもいいんです。

ぎふのふのワークショップは、素直な自分を出していい場所です。


かれこれ、それぞれ、「あの鵜」を作り終えたのが、11時半。

そこからティータイム。ちょっとしたパーティです。

(サーブしていたら、写真をとりそびれました)


-------- --------

ぎふの大人のおやつタイム、ちょっと見せます。

(写真がないので、テキスト描写から想像力でカバーしてください) →→ その後、大野さんより、お写真頂きました!

水玉模様の美濃和紙の懐紙の上に、

小さな小さなあゆの姿あられ

鵜籠の形をしたもっとやさしい鵜飼せんべいと、

長い鮎のグリッシーニを船頭さんの楷に見立てて、

鮎の白熟クリームには、鮎果鈴(鮎の塩系かりんとう)をくべて。


大野さんの小さな棘器を「かがり」(かがり火を灯す鉄カゴ)に見立て、

脇に添えているのは、「ムクゲの葉」。

鵜匠さんの乗る舟では、かがり棒の根元に差し込まれているあの草です。

その日の朝に、大野さんが摘んできてくれました。聞くとムクゲは、その辺に生えているのだそう。

この時期、濃いピンク〜白のグラデーションが綺麗な大きめの花を咲かせます。

・・・見えてきました??

そう。さながら、ここは鵜飼の漁場。

そして、そこに、「あの鵜」がいます。


ドリンクは、岐阜の器でいただきました。

ぎふ揖斐の和紅茶と、

長良ワイン醸造のブドウジュース(赤&白)も。

奮発して出しちゃいます。だってもう、そういう気分なので。


そこで、じっくりお茶をのんだら、それぞれのお時間になりましたよ!

ここまでで、午前の部は、お開きです。


ひと片付けして、大野さんは、川辺でランチへおでかけ。

(いってらっしゃーい (鵜))


ぎふのふは、まったり音楽聴きながら次の時間を待っていたら、

大野さん、帰ってくるなり、なにやら興奮冷めやらぬ様子。

「川に! 大きな魚がいて!!ダダダって降りてったら、サーーーーって(居なくなった)!!!」

と、ぴょんと飛び跳ねて、動き付きで解説してくれました!!


あ、やっぱ、川、楽しいですよね!!!って盛り上がるテンション。

ここは、「&n(アンドン)」。長良川「と」楽しむ拠点です。


と、気持ちに、元気をチャージしたところで、

午後の部、はじまります!
そして飛び入り参加も。 ついに、満員御礼です!

午後も、グラム当てからのスタートですよ!


と、いきなり、わっ、99!?

 。。。いや、もしかしたら乾燥のせいで。。。?

と、フォローして水をかけてくれる、大野さん。(←やさしさ。)

かと、思いきや、次の方!!!!

まさかまさかの!?ピタリ賞出ました!!!

すごい!!!

当たった方は、「あの器」(棘器)でお茶がのめる権利をゲットしましたよ!

↑あの器。(作・大野裕之「棘器」 )

実際につくる。編

最初に作るのは、胴体。

「さぁ、ころんとした、細長い卵のような形をつくってみましょう♪」

と、言われるも、土を触り慣れない身には、そんなシンプルなことすら、なかなかどうして四苦八苦。


「細長い卵、アーモンドチョコみたいな形かな」「あ、あの◯◯(メーカー名)のね!」

え、そちらはどうですか? 「うーーんムズカシイ」

「でも楽しい♪」

「あははははーー(意訳:たのしーー!)」

こんなかな?どんなかな? (コネコネ)

岐阜に来て、岐阜でこそしてみたい、岐阜ならではの体験。

・・・そんな岐阜好き垂涎の体験があるのなら、

「ぎふのふ」自身こそ体験したいのです!!


過去のおんぱく企画も、やってみたかったアーティストコラボ!! と銘打っているのに

ぎふのふは、自分だけやれなかったホロ苦い思い出が、ほろほろと、いくつも。。。


もちろん。

ゲストでなくホストとしての務めがあります故、

仕方のないこととはいえ、

これではまるで。。。


紺屋の白袴、髪結い髪結わず、ぎふのふ岐阜できず。


このままでは、自分が続かない!! サステナブルにアートしたい!!!

ということで、意を決し、作家の大野さんへ相談をもちかけました。


おそるおそるながらも勇気を出して、、、、。


「当日もしも空きがあったら、私(ぎふのふ)も参加させてもらいたいのですが。。。」

なんとまぁ、あとから考えても、ぶしつけな。。。


・・・しかし。


<ピコン!(メールの音)> 

「ぎふのふさんも飛び入り参加も、ぜんぶOKです!!」

とのお返事!!!

なんと・・・!!! まぁ!!

と・ い・う・こ・と・で!!!!


いつの間にやら、砕土だらけの脚。

・・・・そう、何を隠そう、この日は、主催者ぎふのふも、参加させていただきましたよ!!!!

(ビバ!少人数制・平日プログラム!)

はじめて、参加しました!!! 

はじめて、作りました!!!! 


こんなに楽しいのですね!!!!

ただただ作ることに没頭できるというのは・・・!!!


できましたよ!

「ザ・くぐり鵜」!!!

角度を変えても、触れそうで触れず、しかし寄り添う、ひとかたらいの鵜。

まるで「白鳥の湖」のような。。。。

タイトルは、「鵜の川」。

・・・と言ってみたけど、ちょっとなんだかしっくり来ないので、


「ザ・くぐり鵜」!!!

です。

サブタイトル 、<愛の戯れ>。 かたらいですから!

・・・ふぅーー。

と、一息ついて、顔を上げれば、
こんな絶景が。

岐阜ってほんとにいいところだなと。

さあさぁ、

最後に今日という日を、振り返ってみましょうか。

よっこらせ。

今日の来訪者たち!

おんぱく写真部部長! お、お知り合いでしたか!

「オレもやりたかったんやてー、このプログラム!!」

「ですよね!!!」(by ぎふのふ)

困った時の、Sミさん! 

「今日、何やってんのー、あ、あれか。」

そそ、あの鵜のあれです。

いままだ困ってないけど、ぜひ、寄ってってください!

& more!!! 

(・・・いらっしゃいましたが、許可取ってない皆様については割愛です。)

今日できた鵜たちを並べてみると、

あたかも、鵜匠さんに導かれて漁へ向かう様子にも見えてきます。

後ろ向いてる鵜もいるのが、微笑ましい。

そう、こんな日の夜に見る、鵜飼が、格別なのです。

10月1日の、長良川プロムナードから見る、鵜飼の様子。


作ったばかりの鵜のかたちを、この指が覚えているうちに。

目を凝らして、リアルに鮎を狩にいく鵜たちの動きを、食い入るように見入る。


涼しくも、まだ蒸すような暑さも、残る夜です。

今日の陶の鵜たちの出来上がりは、二週間後。

鵜飼じまいに合わせて、焼き上げてくださる予定です。


完成品は、鵜飼じまいの10月15日には「&n(アンドン)」でお渡しできる予定です。


この企画実施にあたっては、直前の展覧会の準備も控えた大野さんに、

とてもとても、無理を言いましたが、

そんなぎふのふのこだわりにも理解を寄せ、

すべてを実現すべく動いてくださったその想いには、

本当に感謝の念でいっぱいです。



⌘ ALL THANKS TO 
ゲストアーティスト:

陶芸家  大野裕之 氏  

陶房蟲蔵



(A)