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祖父母から譲り受けたもの。

2019.10.01 12:29

こんばんは。

まじょ修行中のかなぺです。


まじょ修行をしていると、目指す生活の在り方が見えてきます。


それは、祖父母の生活。


学校の先生をしていた祖父母は、退職して、ピアノや習字を近所の子供たちに教えていました。

生徒たちがくる前の午前中は、庭の木々を育て愛で、咲いた花を花瓶に飾り、その花を絵に描き、詩を書いて過ごしていました。

小さな私も、見よう見まねで、クレヨンで絵を描き、ポエムを詠んだものです。


お昼時の風景で、思い出すものは。

祖母と用意したランチが出来上がると、広い庭の何処かにいる祖父に向かって、呼び鈴を鳴らすのです。

祖父は手ぬぐいで顔を拭きながら、嬉しそうに家に上がってきます。

流れているのは母のピアノのメロディでした。

午後には大勢の子供たちが集まって。

賑やかな1日を過ごします。



さて、こちらが、その祖父母から譲り受けた建物。

母が産まれる前、75年以上前に、山梨県武川村で建てられ、伊勢湾台風の川の氾濫なども乗り越えて、甲府市塩部(甲府駅から徒歩10分)へと、移築してきたものです。


長い年月の間に、母やその姉兄たちの成長を見守り、祖父母を見送り、今はこうして、【Marche de Canape Apartment】として、お使いいただき、お越しいただく皆様に愛でていただいております。


もちろん。

私も母のお腹にいた頃から、この場所で過ごしてきました。


あの、小学生だった冬休みに、お爺ちゃんやお婆ちゃん、叔父さんや私の家族たちと、お炬燵を囲んで、トランプした場所が。


妹と飛び回って遊んだ、あの頃にはジャングルにも思えていた祖父の手入れの庭が。


お昼時になると、小さなキッチンに立つ祖母のまな板の立てる音が。


私が横になってぴったりだった、お昼寝に持ってこいのソファが。


目をつむると、匂いも音も香りも光も。

そのままの景色で、ここにある事。


いつまで、こうして在ることが出来るのかわからないけれど。

私のまじょ修行の舞台は、このアパルトメントと呼ばれる、大切で懐かしい今。


祖父母から譲りうけたのは、家の形をしているけれど、目に見えるものはほんの一部に思えます。


こうした今を、また重ねて。

まじょ修行をして行きたいと思います。


明日は、水曜日なので、イタリアンカフェが開かれます。

この場所で5年半を迎えたイタリアンAKKOは大人気。

また、明日は賑わう事でしょう。


お爺ちゃん、お婆ちゃん、明日も楽しみね✨