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「宇田川源流」<現代陰謀説> 防衛白書に書かれた「近未来の戦争」は陰謀と情報で左右される

2019.10.03 22:00

「宇田川源流」<現代陰謀説> 防衛白書に書かれた「近未来の戦争」は陰謀と情報で左右される

 陰謀というのは、様々なところに入っている。昨日のブログの中にも「CIAが国民世論を操作する」というような話を入れたが、まさにその通りで、基本的には、陰謀はまずは政府が国民を、次に他国政府が国民を、というような形で行われる。基本的には「工作」というよりは「MASS CONTROL」というカテゴリーになるのである(破壊工作や、戦争誘因などとは異なる)が、それは善意の場合もあるので必ずしも悪意ある陰謀とは限らない場合が少なくない。

その時の政府はパニックを起こさないようにするために、わざと安心するような嘘を言い、それを広める場合がある。戦中の大本営発表もまさに同じ観点で、国内の士気向上やパニックの防止がその目的の中の一つにある。当然にその時は良いが、後世になって、平和ボケが進むと「なぜあの時に真実を知らせなかった」ということになるのである。

まあ、大災害の中で「大丈夫助かるから」と声をかけたり、あるいは、不治の病に侵された人に、「必ず治るから」というのとあまり変わりはない。しかし、後になって責められるのはまさに「嘘」の部分だけなのである。現在大本営発表に関して言っている人々は「現代の視点で過去を言っている」だけであり、当時の視点に物事を考えて言うのではないということが大きな問題になっているのである。

さて、同様に、現在の軍事に関しても様々なことが言える。実際に日本は憲法9条によって軍事機密などはないことになっているが、それでも、日本を守るための最低限の機密事項は持っている。馬鹿なマスコミは何でもかんでも、外交交渉や防衛のことに関して「自らの小さな手柄」のために、機密を暴露し、そのうえで、国を危ない方向に誘導する。はっきり言って、これらの行為がなければ、日本というのはかなりレベルが高いのであるが、こいつらの暴露癖と、そこに話してしまう官僚のあまりにも稚拙な「国家を思わない気持ち」が大きな問題になるのである。

そのような中で防衛を行っているのはかなり大変なことであると思う。その防衛白書の中で見られる今の軍備はどのようなものなのか。

中ロの宇宙、電子戦兵器警戒=AI搭載無人機も―防衛白書

 2019年版防衛白書が27日、公表された。宇宙、サイバー、電磁波を使った電子戦など安全保障上の新たな領域で、各国が優位性を競っていると指摘。中国やロシアなどを例に挙げ、相手のネットワークを無力化する先端技術を利用した兵器などの開発動向にも言及した。「テクノロジーの進化が安全保障のあり方を根本的に変えようとしている」と、警戒感をにじませた。

 「宇宙空間をめぐる安全保障の動向」と題する解説では、対衛星兵器を開発している国として中ロを例示。衝突などで相手の衛星の機能を喪失させる「キラー衛星」や、高出力レーザーで衛星を破壊する兵器の開発・実験をしている可能性を指摘した。

 サイバー空間の脅威では、中国国家安全部と関連する「APT10」と呼ばれるグループによる知的財産を狙ったサイバー攻撃を紹介。日本でも「APT10による民間企業、学術機関などへの長期にわたる広範な攻撃が確認されている」とした。

 電子戦では、電磁波が指揮統制のための通信機器、レーダー、ミサイル誘導装置に使用されていることを挙げ、相手の通信を妨害するなどの能力で優位に立とうとする米国・中ロの動向を記述。中国については、電子戦部隊による全地球測位システム(GPS)衛星への妨害作戦や、日本周辺に飛来する電子戦機の存在を指摘した。

 このほか、形勢を一変させる「ゲーム・チェンジャー」の軍事科学技術として、人工知能(AI)などが重視されている点も強調。中国が17年にAIを搭載した無人機119機を群れのように飛行させ、昨年は200機で成功した事例を紹介した。AI無人機が人間の関与なしに自律的に敵を識別し、殺傷する「自律型致死兵器システム(LAWS)」に発展する可能性にも触れた。

 音速の5倍以上で飛行し目標を破壊する「極超音速滑空兵器」の開発に米中ロがしのぎを削っているとも指摘。ロシアが年内に、中国が20年にも配備する見通しを記述。同兵器は弾道ミサイルより探知や迎撃が困難とされている。 

時事通信2019年09月27日14時21分

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-190927X980?fm=topics


 現代の戦争が「電子戦兵器」「宇宙」「サイバー」ということが大きな核になっている。残念ながら、日本人のほとんどの人の「戦争観」というのは、いまだにゼロ戦や戦艦大和が大海原を闊歩し、空襲警報の後に爆弾が降ってくるような、まあ、戦争反対の左翼主義者が描いた「はだしのゲン」「ガラスのウサギ」「火垂るの墓」というような戦争を想像しているような感じがする。

しかし、実際にはサイバー攻撃によって行われるものであり、また、「AI」による人間の感覚があるようなものではない。どちらかといえばゲームセンターのゲームのような内容であり、実際に戦争が人の手で行われるのは最終段階でしかない。そのうえ、「化学兵器」「生物兵器」というような感じで「戦う前に戦争が終わっている」と異様な状況が多く存在するのである。

さて、戦争がこのように変化している中で、「戦争反対」といっている人々はどのような感覚であろうか。実際に自分たちの使っているコンピューターが媒介となってコンピューターウィルスがまかれ、そして、都市機能が低下する。先日の台風17号で停電が長期間になった場合にどのような悲惨なことになるかはすでに様々な報道で見られる内容であるが、そのことを自分のコンピューターで行うということが出てくるのである。

 つまり「相手が戦争をできない状態にする」ということが目的であり、そのことをするのであれば、基本的には「戦えない状態」つまり「停電状態」や「水がない状態」「エネルギーがない状態」にしてしまい、そしてその中で抵抗する人間をAIがゲーム感覚で殺すというような状況になっている。

そのうえで、「レトロな感覚の戦争反対」を行い、そのようなデモを起こし、そのうえで、狭量な武器で威嚇をする。現代の戦争というのはそのような情報戦であり、なおかつ電子戦であり、そしてAIによる「無人戦」なのである。

数年前からそのような話になっている。またそのような情報になっている「防衛白書」に書かれたということは、すでにそれが表面にあってきているということを意味しており、その内容は「ロシアがウクライナに行ったようなサイバー戦とハイブリッド戦が混ざった戦い」を行うということになる。それが中国でありなおかつロシアの戦い方であるということが言えるのではないか。まさに、その「ハイブリッド戦」の内容が、ここに書かれているということになる。

そして中国の工作によって「戦争反対」が叫ばれ、一方で日本の軍備や防衛がおかしくなってゆくのである。これを陰謀といわずしてなんというのであろうか。

まさにそのようなことが行われているということを、行間に読み取ることができるか。文章の読み方はたくさんあるのである。