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痛みをとるということ

2023.02.24 01:50

先日ある方が、なんとか整体に行ってよかったという話をしていました。その方は、整体に行くと良くなる、でもまたしばらくたつと元に戻る。そしてまた行く。それを繰り返されているようでした。

私としては、それで、少しでも良くなっていっているの?
と疑問に思い聞いたのですが、よくわからないようでした。

痛いところがあってそれを取り除いてくれる整体師さんが良いとは私は思いません。
その人がダメだというわけではありません。確かに、本当につらい痛みは、それを今すぐとってくれる方が必要だと思います。なので、それも必要です。
ただ、最近あまりにもなんとか整体とか痛みをすぐとるとかが多くて、それに対して違和感を感じています。

治療者のエゴ

症状があるとき、それをすぐとることは本当によいことでしょうか?
なぜなら、それは理由があって出ている症状にすぎないからです。その元を良くしないことにはよくなりません。それに気づくまで痛みは必要です。そしてそれは、自分自身の気づきや、それにより体を動すことにより、自分の身体の動きがよくなり生活も変化してくる。そのような流れの中で自然と良くなっていくのが本当だと思います。
痛みだけをとってしまっては、その痛みの理由にきがつけません。
それが本来の整体だとおもいます。

これは、私のホメオパシーの考えとも同じです。ホメオパシーでは、同種の考えに基づいて、その人に似たものを与えます。それにより、自分に気が付きます。

その人が、その痛みを誰かに取ってもらおうと思っている間はよくならないでしょう。その痛みの理由に気が付いていないからです。

良くなりたいなら、自分自身がそれと向き合う必要があります。

それをさせずに、痛いところをとって治ったと言っているのは、
治療者のエゴでしかないと思っています。

治療とは

例えばスマホを右手でいじってばかりいる人が右の膝がいたくなりました。その人はスマホを触るときどうしても右重心になってそこに負荷がかかります。もちろん、だれしもそうなるわけではないので、それ以外の可能性も考えられます。そのとき右の膝の痛みをとれば問題が解決するのでしょうか?

痛みをとる治療でしたら、右ひざの痛みを軽減させるために、重心を真ん中にかえるでしょう。簡単にそれは解決できるでしょう。右に歪んでたからだめだったんですよ。っていわれるでしょう。でも、たぶん、右重心はすぐにはなおりません。また、自然に右に偏ってくるでしょう。

通っていくうちに、もしかしたらその治療師さんも気づいて、左重心にしてくるかもしれません。右膝への負担はなくなるかもしれませんが、右重心だった人が左重心になったことで、ねじれて腰がいたくなるかもしれません。

ねじれによって、さらに目や内臓などにも負荷がかかってくるかもしれません。それにより、腰より内臓の方が悪くなり、病院にいくかもしれません。腰痛は内臓から来てますね。っていわれるかもしれませんね。そのころには、もうすっかり、右膝は痛くありません。右重心は治ったので。

それで治ったというのでしょうか?

ホメオパシーだったら、まず、スマホを見ているときのことから話が始まると思います。その話の中から、芋ずる式に、過去の様々なトラウマ等が出てきてだいぶ話はながくなるでしょう。何回もかかるかもしれません。だんだん自分で、右側に重心を置いていることに気づくようになるでしょう。スマホを見すぎてたなと思うかもしれません。気がついたら右膝は治っているでしょう。なぜなら、スマホをしている間右膝に重心をかけすぎて、痛かっただけですから。だけど、最初にすぐよくなるわけではないかもしれません。
それは、本人の気づきを待っているからです。また、その気づきは、別のもっと大きな気づきを呼ぶためのものなので、すぐに言われて気づけることではないからです。

痛みをとることが、悪いとか良いとかいうわけではないんです。
痛みを、すぐにとってもらったほうがいい場合だってあります。

だけど、痛みをとるだけの整体があまりにも増えていて、心配になります。まっすぐがいいとか、勝手に人の重心変えることにもかなり違和感があります。なぜ、その重心になったか本人がわからないのに勝手に変えて、他の症状につながらないとなぜわかるのですか?
人間はロボットではないということを理解しているのかな?

自然治癒力

修理することは、機械にはできるでしょう。
だけど、人間にはできません。なぜなら、自然治癒力があるからです。
症状は自然治癒力が働いているため起こっています。それを無視して変化を与える行為は、自然治癒力を混乱させることにしかなりません。

機械は修理すれば治ります。

だけど、人間は機械ではなく、何もしないでも治るという、
自然治癒力があり、何もしなくても、その人が必要だと思ったら変化していきます。
その為、機械のようにすぐに修理することができないのです。


ホメオパスとして活動していますが、人は他の人を勝手に治療することはできないと強く感じます。本人が本当に治療したいと思っていることに気が付いた時、治療は始まります。
その人の自然治癒力が働きだすからです。自然治癒力のみがその人を良くします。


誰かが自分の悪いところを治してくれることはありません。

自分しか自分のことは治せないです。