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kappa's Ownd・F-kafkappaの日記

エセーニン 犬のうた

2019.10.03 11:55

「天国はいらぬ。故郷が欲しい」、、、、ソビエトの農民私人エセーニン


犬のうた

 金色の麦のむしろが、ならんでる。

 穀物小屋の朝まだき。

 雌犬が七ひきの子を産んだ。

 赤毛の子犬を七ひき産んだ。

 一日じゅう、雌犬は仔犬をかわいがり、

 舌で、うぶ毛をなめていた。

 雌犬のあたたかいおなかの下で、

 雪がとけて流れていた。

 日が暮れて、にわとりが、

 とまりぎにねむるころ、

 おやじが、ふきげんな顔をして、

 七ひきごっそり袋にいれた。

 ふりつんだ雪のなか、

 おやじのあとから、雌犬は走った・・・

 来てみれば、まだ凍らない沼の水、

 いつまでもいつまでもふるえてた。

 おなかの汗をなめながら、

 力もぬけた帰り道。

 わら家の上に出た月が、

 仔犬のひとつに思われて。

 クンクン悲しく泣きながら、

 青い空を見ていると、

 しずかにすべる細い月。

 丘のむこうに見えなくなった。

 ふざけて石を投げられて、

 泣いてるように音もなく、

 雌犬の目からはらはらと、

 ころがりおちた金の星。