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マヤ

臣隆妄想劇場①(修正版)

2019.10.03 12:55

『初めての…』



臣のマンションで、リビングのソファーに並んで腰掛けてる臣と隆二。



テーブルには、酒とつまみ、ツアーの資料。



隆二「ハイローの舞台挨拶さぁ、臣めっちゃ胸元はだけてたね」



臣「暑かったからなぁ…なに?そそられた?」



隆二「まーた…そういうセリフは、付き合ってる子に言うもんでしょ?」



臣「お前が先に話振ってきたんだろ」



隆二「だって…臣、ソロのMV辺りから、インパクトあるシーンばっかじゃん」



臣「ああ…あれね?結構破壊力あったでしょ?」



隆二「ありすぎだよ!濃厚ラブシーンって…いきなりぶっこんできたよね!臣」



臣「チャレンジャーだかんな!おれ」



隆二「それ、俺のブログのやつ…」



臣「だよね」



隆二「だよねじゃねーよ!」



隆二「…まっ!いいんじゃない?

臣は色気全面的に出した方がファンも喜ぶし…俺にはできねーけど」



臣「よく言うよな!お前…リュウセイの時とか、めちゃ女がらみやったやん!」



隆二「仕方ねーだろ!そういう設定だし…俺にはあれが限界だよ」



臣「…で、どうだったの?俺のラブシーン」



隆二「んー…まぁそこは素直に…やっぱ臣スゲーなって…これからも役者続けていった方がいいんじゃない?」



臣「どのシーンが一番ドキッとした?」



隆二「人の話聞いてねーだろ」



臣「お前の評価を聞きたいんだよ」



隆二「んー…やっぱりあの車のシーンかな?」



臣「男のお前でも、ドキドキした?」



隆二「いや、マジでスゲーなって!俺だったらぜってー無理…」



いきなりドサッと隆二をソファーに押し倒す。



隆二「ちょっと!びっくりすんだろ❗いきなり何の真似だよ❗」



臣「お前、人のこと言えんのかよ。

XーRAYの撮影の時…腹の方まではだけてたじゃん」



隆二「現場、人多くて暑かったから仕方ないじゃん!」



「…っていうか、離せよ❗」



臣「お前の方がよっぽど誘ってるし」



隆二「俺にそんな器用なことできるわけねーだろ❗暑いから退いてよ❗臣…」



隆二の手を、ぎゅっと握ってくる。



隆二「待てよ❗…俺そっちの気な…」



いきなり唇を押しつけてくる。



(ちょ…!?なに考えてんだ❗こいつ…)



抵抗して、顔を背ける。



「じっとしてろよ!隆二」



(うわっ…こいつ目が座ってる…そんなに酔うほど飲んだっけ?)



隆二のアゴを手で押さえて、臣がまた唇を重ねてくる。



(すげぇチカラ…てか、なに?この感触…)



(こいつELLYよりキスうまくね?)



(ヤベェ…頭がくらくらする…)



臣はわざとらしく「ちゅっ」と音をたて、ゆっくり唇を離す。



臣「あれ?大人しくなってお前…まんざらでもなかった?」



隆二は唇を手の甲で拭いながら言った。



「酔ってんのか?いい加減にしねぇと、ぶっ飛ばすよ!」



臣「ひげ…」



隆二「あ?」



臣「ひげ痛い…」



隆二「へ?」



臣「ひげ剃らねぇと、もうキスしてやんない」



隆二「なっ!?」



真っ赤になる隆二。



隆二「してもらわなくていいわ❗

絶対剃らねぇ!一生ボーボーにしててやる」



臣「ハイハイ…酔ったかな?…ちょっと寝る…」



ソファーに仰向けにゴロンとなり、隆二の膝を枕にして寝息をたてる。



隆二(うわ…心臓バクバクしてる…めちゃ動揺してる…おれ…)



臣の寝顔をまじまじと見る。



隆二(やっぱ酔ってたのかな?臣…)



そっと臣の髪に手をやる。



いきなり大きな目をパッと開けて、下から臣が見上げる。



臣「まんざらでも無かったろ?」



かーっと更に真っ赤になった。



隆二「どけっ!俺もう帰る❗」



臣の頭をどけ、立ち上がって上着を取り、玄関へ向かう。



隆二「打ち合わせなんかやってられっか!」



臣「後で電話する」



隆二「うっせ!バカ❗」



バターン!…と勢いよく玄関のドアを閉めて出ていく。



臣(酔ってなんかいねーよ…)



イタズラっぽい笑みを浮かべる。



大きく背伸びをした。



「飲みたりねー」



グラスの酒を一気に飲み干す。



(しばらく口きいてくんないかな?あいつ…)



(ライブ再来週だぞ…打ち合わせどうすんの?)



(やっちまった?俺…)



一気に酔いが覚め、慌てて隆二に電話をかける。



「お客様のお掛けになった電話番号は…」



(やっべぇ…)



スマホだけ手に取り、走って隆二の後を追いかける臣だった。






『二度目で…ラスト』



あの日…あいつの後を追ってマンションまで行ってみたけど、帰っていなかった。



電話もつながらない。



合鍵は持ってる。



でも、さすがに勝手には入れないし…。



翌日は映画の番宣で、一日中仕事だった。



TAKAHIROさんと一緒だし、不機嫌そうな顔なんかしたら失礼になる。



何とか笑顔は作れたけど、あいつのことが気になってしょうがない。



夕方になってインスタを開けると、赤いシャツを着て笑ってる隆二がいた。



そっか…居酒屋覗くって言ってたっけ?



全てのスケジュールを終えて、TAKAHIROさんと軽く飲みに行き、

別れたのが夜中の1時…。



その足で、隆二のマンションまでやってきた。



インターホンを押しても、応答はない。



こんな時間にレコーディングもないだろうし、ひょっとして健ちゃんの所かな?



電話してみよ…



臣「健ちゃん?あっ…おれ!ごめん…寝てた?」



健二郎「そろそろ寝よかなって思ってたとこや。臣ちゃんどうしたん?」



臣「隆二そっちに行ってないよね?」



健二郎「来てへんで?ここしばらくおーてへんし」



臣「そっか…ならいい…いや、特に急用でもないから。ごめんね!健ちゃんおやすみ!」



そうだよな。



俺くらいだろ?



あいつと頻繁に会ってんのは…



地元のツレん家でも行ったかな?



何気なくドアノブを回してみると、簡単に開いた。



え?いるのかな?



臣「隆二?いるの?…入るよ〜」

返事はない。



玄関からリビングへ続く廊下を歩きながら、囁くように声を出した。



臣「隆二?いないの?」



リビングに入ると、赤いシャツとジーンズが、無造作にソファの上に掛けてあった。



あれ?これ今日の昼間に着てたシャツじゃ…



臣「隆二?」



そっとベットルームのドア開けてみると…



ダブルベットの上に、白いTシャツに赤い半パンを履いた隆二が、仰向けになって寝ている。



臣「いるんじゃん…お前電話くらい出ろよ」



上から覗き込んでみると、大量の汗をかき、荒い息を吐いている。



臣「具合悪いのか?すごい汗…」



隆二「誰?…臣?」



薄っすら目を開けて、臣の顔を見る。



隆二「久しぶりにずっと外にいたら、気分が悪くなって…」



臣「熱中症じゃないの?救急車呼ぼうか?」



隆二「いや…いい…ツアー前だし…マスコミにでも知れたら、大ごとになる…」



臣「うわっ…Tシャツびしょびしょ…」



臣「とりあえず着替えて体冷やさなきゃ…」



クローゼットから着替え用のTシャツと短パンを取り、ベットの上に置く。



臣「俺、ペットボトル取ってくるから」



キッチンの方へ向かおうとして振り返った。



臣「ちょっと着替えるの待って…タオル濡らしてくる」



キッチンで氷を入れた水桶にタオルを浸しながら、臣は少し苛立ちを感じる。



あいつ…ほっといたら危なかったんじゃ?



具合の悪い時くらい、俺に頼ればいいのに…



キュッと下唇を軽く噛み、眉間にシワを寄せる。



タオルと水の入ったペットボトルを3本持ちベッドルームへ戻ると…



上半身ハダカで、力尽きたように横たわる隆二の姿があった。



臣「隆二!大丈夫か?」



隆二「ごめん…起きてTシャツ脱いだら…頭がクラクラして…ちょっと…無理…」



臣はスマホを手に取った。



「救急車呼ぶぞ!」



すると、汗で光る手で隆二が臣の手首を弱々しく掴んだ。



隆二「ほんと…大丈夫だから…」



隆二「今度のツアー…どれだけのファンが楽しみに待っててくれてるか…わかるでしょ?…臣」



臣「体調不良だったら、それどころじゃないだろ?」



隆二「…ほんとにヤバかったら言うから…」



臣「わかんなくもないけど…ほら」



隆二の上半身をゆっくり起こし、

肩を支えてタオルで汗を拭き取る。



隆二「変な気…起こすなよ」



臣「言ってる場合か?」



臣「ほら!水」



ゴクゴクと一気に水を飲む。



臣「下は?」



隆二「いい…自分で拭く…」



臣「ん」



手にしたタオルを隆二に渡す。



隆二「タオル…冷たくて気持ちいい」



臣「氷水につけて、絞ってきた」



隆二「へー…気が効くんだ」



手を止めて、ジーッと臣の顔を見る。



臣「ん?何?」



隆二「下脱ぐから、あっち向いててよ」



臣「はいはい」



まるでオオカミ扱いだ。



隆二「ん…いいよー!」



ちょこんとベットに座って、こっちを見てる。



臣「横になれ」



隆二「なんか怖い」



臣「何もしねーよ!冷やすから横になれって」



隆二「何かしたら…ぶっ飛ばす…マジで」



臣「具合悪いんなら、大人しく言うこと聞いてろ!」



隆二はブーっとムクれた顔をして、仰向けになった。



熱が篭ってるような、赤い顔をしている。



臣はおもむろに、よく冷えたペットボトルを両脇に差し込む。



隆二「つめてぇ…!」



臣「体冷やすには脇の下と…足広げろ!」



隆二「⁉️…ヤダよ‼️」



臣「足の付け根にもペットボトル入れるから早く!」



隆二「えーっ⁉️股間も冷やすの?それって臣の趣味じゃ…?」



臣「人をなんだと思ってんだよ!早くしろ」



隆二「じ…自分でやる」



臣「好きにしろ!…ったく」



よく冷えた別のタオルを、隆二の額にそっと乗っける。



隆二「冷たくてほんと気持ちいい…」



臣「だろ?」



隆二「ん…ちょっと眠くなってきた」



臣「寝ていいよ」



隆二「信用してっからな…臣」



臣「バカ…」



静かに寝息を立てた。



あのまま帰らなくて良かった…



しばらくして額のタオルを取り、そっと手をあててみる。



もう大丈夫かな?



臣「隆二…寝てる?」



安らかに寝息を立てている。



これは…俺に心配かけた分のペナルティーな…



臣が軽く唇を重ねる。



隆二「ん…」



ビクッとして唇を離す。



薄っすら唇を開き、うわ言のように隆二が喋った。



「臣…次のツアーだけど…」



またすぐに寝息を立て始めた。




二度目で…ラスト…かな?




よく冷えたタオルを優しく額に乗せ、フッと溜息をつきながら窓の外を見る。



どこかで鈴虫が鳴いてる。




さぁ!



俺たちのツアーが始まる…